|
昔、私がフグを調理していたときの話です。
まだ調理師になって1年くらいの若い子Iがジーッと私の包丁さばきを見ています。
何ででしょうね・・・私はそんな若い子を見るとすぐにからかいたくなってしまいます。
若い子「親父さんはすごいですね!本当に何でも出来るんですね!」私「お前もそのうちこれくらい出来るようになるよ!ほら、食え!」私はフグの切れっ端を若い子にあげその場を10分位離れました。
フグはテトロドトキシンと言う猛毒を持っています、その毒を食べてしまうと死んでしまいます。
私は10分後調理場に戻りIを呼びました・・・「お前さっきのフグ本当に食べてないよな?」Iは「いただきました!美味しかったです!!」・・・「うっ・・嘘だろ・・・さっきお前にあげたのは卵巣・・・猛毒だぞ!まさか本当に食べるなんて・・・」(もちろん嘘です)Iは「本当ですか?冗談ですよね?」私「アホ、本当だよ・・なんか唇が紫色になってきたぞ・・・平気か?早くトイレに行って吐いてこい」Iは真っ青な顔をして「なんか気持ち悪くなってきました・・・親父さん・・僕、死んじゃうんですか?」半ベソをかきながらIは私に聞いてきました、私「ごめんな・・分からない・・・とにかく早くトイレに行って吐いてこい!」Iはトイレに駆け込み、ひたすら吐いていました・・・私はそのまま営業が終わったので、トイレにいるIのことは、すっかりと忘れてしまい、お先に失礼させて頂きました。
|