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テーマ:総合防災訓練における自衛隊の扱いについて
《2013(H25)年9月5日 企画総務委員会》
○志村委員
この間、9月1日に防災訓練が行われまして、本当に炎天下の暑い中、御苦労さまでした。
ただ、この防災訓練がどうしてもイベント的というか、セレモニーから脱却していないんじゃないかと感じるんですけれども、そこら辺の区の認識をお聞かせいただきたいと思います。
いろいろ全国各地で1日に防災訓練が行われましたし、この日に限らず訓練は行われておりますけれども、いろいろ住民の方たちにとって実践的な訓練もされています。体育館に避難したら、例えばですけれども、避難所生活を体験するみたいな訓練とか、いろいろ実践的な防災訓練を研究すべきだと思うんですけれども、その点についての見解をまずお聞かせください。
○中島防災危機管理室長
総合防災訓練のありようでございますけれども、今回はくしくも9月1日、関東大震災から90年ということで、非常に機運も高まった中で実施することができました。私ども、訓練を構築するに当たって、狙いとしては、まず区民の皆様の防災意識の高揚を大きな狙いとしております。まず、私ども、近年の総合防災訓練のやり方は、防災拠点運営委員会を基礎的な母体として、訓練の事前の相談、それから訓練の実際の中身、それから実際の区民の方への参加の呼びかけ、こうしたことを防災拠点運営委員会の皆さん方と一緒につくり上げてきている、こういう進め方で近年まいっております。
私どもとしては、拠点の運営委員会の皆様と、そうした協議を重ねることによって、拠点の役員あるいはリーダーの皆さん方の意識あるいはリーダーの方の力の育成、そうしたことも狙いとして実践的な訓練をどうやってやったら、参加している方に実感を持ってもらえるか、そういうことを念頭に置きながらやっております。
また、もう一方では、関係機関、さまざまこの訓練に協力していただいておりますけれども、そうした訓練の構築に当たって、事前の協議、要するに関係機関の皆さんが単に名簿で名前を知っているというだけではなくて、実際に顔を合わせて防災関係機関の皆様と実際に協議をすることによって当日を迎えている。当然、当日は関係機関の皆さんがそれぞれブースを出したり、訓練を展開したり実施をしておりますが、私どもとしては、事前の協議、訓練構築が、いざというときに顔の見える関係を築くという意味で非常に大事なポイントではないのかなと、こんなふうに思って訓練を進めてきたところでございます。
○志村委員
当日もいろいろな関係機関の方たちが一生懸命訓練をされていましたけれども、やはりもう一つ大事な、参加されている住民の人たちの実践的な訓練のあり方というのはどういうものなのか、これも研究をしなければならないというふうに思います。今の防災危機管理室長のお話は、そこの観点が抜けておりましたので、ぜひそういう観点からも、今後、訓練のあり方、またそれぞれ運営委員会などで個別にやるとは思いますけれども、ぜひそこら辺も具体的に、協議はするんだけれどもイニシアチブを発揮していただいて、進めていただきたいというふうに思います。
それから、9月1日の防災訓練、明石小学校で行われたんですけれども、ここに自衛隊のブースが出ておりました。海上自衛艦、畳1畳ぐらいの3艦ぐらいですかね、自衛艦の写真がありまして、そこに子供用の水兵の服がつるされておりまして、子供さんが水兵の服を着て自衛艦の前で写真を撮るというコーナーがありました。防災訓練に海上自衛艦をアピールするというのがどうなんだろうかというふうに私は疑問を持ちましたけれども、そのあたりの認識もお聞かせいただきたいと思います。
そして、自衛隊については、ことしの8月21日の中央区の区のおしらせで防災訓練のお知らせが1面にありますけれども、使われている2枚の写真の1枚が自衛隊なんですね。先日の明石小のときも倒壊家屋からの救出は警視庁の方たちが大変頑張って、自衛隊の人たちもやっていましたけれども、システム的には警視庁のほうがしっかり組み立てられていました。そういう意味では、やはり総合防災訓練の区のおしらせで区民の皆さんにアピールするときに、自衛隊の写真があるということについて、これは不適切ではないかというふうに思っています。自衛隊というのは、国際法上、軍隊です。陸海空の自衛隊というのは国軍、軍隊として認知、そして取り扱われて、自衛官というのは軍隊の構成員に該当するものだというふうにされております。
そういう意味では、防災訓練、もちろんいろいろな形で参加することはあると思うんですけれども、取り扱い方として、そのあたりの区の認識もお聞かせいただきたいと思います。
○中島防災危機管理室長
中央区の総合防災訓練には、自衛隊の方に御参加いただいて長くたつわけでございます。昨年までは給食・給水みたいな格好で、いわゆる民生支援という格好でやっていただきましたが、ことしは自衛隊の方とも相談をして、どういうふうに訓練に参加していただくかという協議を区のほうといたしております。機関がさまざま参加する中で、どういうことをやっていただくか、あるいはどういったことを中央区の訓練でやりたいか、これは双方の協議になっているものでございます。
自衛隊のブースで写真と子供用の服ということがございましたけれども、私どもは訓練に当たって、関係機関の方にお集まりいただいて事前に打ち合わせを重ねてやっております。その際に、そういう防災関係機関の普及啓発のためのブースを出しましょうということで、機関の方から希望を募っております。当然、会場の制約もありますので、希望が全部かなえられないこともありますが、会場のキャパシティーが許せば希望のとおりやっていくという内容でございます。例えば、消防関係では消防団員の募集だとか、それから消防少年団員の募集とか、消防服を置いて、その消防服を着て、子供の記念写真を撮る、また警視庁のほうでは白バイが今回出ておりましたが、そこに乗って体験をするだとか、さまざまな機関がさまざまな工夫をして、日ごろの活動のPRをしていただいているということでございます。今、御指摘ありましたような自衛隊のブースの状況につきましては、これは参加機関としての自衛隊さんの工夫だというふうに私どもは受けとめているところでございます。
それから、先ほど申し上げましたように、自衛隊の実際の倒壊家屋からの救出というのはことしが初めてで、警察のほうが手際がよかったのではないかというようなお話がございましたけれども、これは実際狭い道路上で具体的に展開する際のなれということもございますでしょうし、来年以降どういうふうにしていくのかは、また今後の課題だというふうに思っております。
私のほうからは以上です。
○中島企画部長
8月21日号に掲載しました写真の関係でございます。
昨年9月に実施されました防災訓練では、委員のほうからもございましたように防災関係機関の連携訓練の一つとして、陸上自衛隊の協力のもとに倒壊家屋救助訓練を実施しております。この訓練の内容につきましては、あらかじめ区議会の皆様、また区民の皆様にも周知をしているところでございますし、掲載した写真でございますけれども、本年9月1日号の今年度の防災訓練のお知らせの記事掲載に当たりまして、昨年の訓練におきまして区民の方々ですとか、また防災関係機関が訓練に参加している様子を区民の皆様方にわかりやすくお伝えできるものを掲載したまででございまして、特に問題があるというふうには考えてございません。
以上です。
○志村委員
軍隊である自衛隊の掲載がふさわしくない。やはり警視庁なども同じような倒壊家屋からの救出訓練もやっている。その点を言っているんです。倒壊家屋からの救出のための自衛隊の出動要請というのをどういう手だてでやるか、お聞かせいただきたいんです。自衛隊法の第83条では、災害時に各都道府県知事からの要請で防衛大臣またはその指定する者が部隊に出動命令をして、救援活動を行うわけです。
中央区で、倒壊家屋からの救出の段取りというのはどのようになるんでしょうか。
○中島防災危機管理室長
自衛隊の要請につきましては、今、委員のほうからもございましたように、原理原則は都知事を経由してということになりますが、今、災害発生時の緊急で、いとまのない場合には直接も可というふうな制度になってございますし、中央区の地域防災計画でもそのようになっているものでございます。
なお、阪神・淡路大震災を受けまして、その後の中央区地域防災計画の修正の中で、自衛隊の民生支援でありますとか、それから区民の救出・救助あるいは救急搬送などについても、現行の地域防災計画で詳細に定めてあるところでございます。
○志村委員
さっき阪神・淡路大震災のお話もありましたけれども、地下にバールを置くとか、家屋の倒壊救助というのは、やはり時間を要するわけです。ですから、消防団にしろ、地域のそういう方たちにしろ、早く倒壊家屋を解体して救助できるような、そういう訓練も結構やられてきました。そういう防災訓練としての中身から見て、ほとんど不可能に近い、または防災救助という中身の問題と実質的な自衛隊の姿というものを誤解させるものがあると私と考えるんです。今の自衛隊は国防軍化とか集団的自衛権の問題などで、今、安倍首相が進めようとはしておりますけれども、自衛隊がその存在を国民の中に浸透させるために、いろいろなテレビの番組などで本当に目立ち始めて、一つの方法として、そのような活動に重視を置いている、そういう動きがあります。
ですから、私は中央区とすれば、やはり住民に近い消防団とか消防庁、また警視庁など、それから防災自治組織も含めて、そういう方たちに光を当てた広報、またそういう訓練の内容、会場の設営などもちゃんと留意をしていかなければならないというふうに思っておりますので、その点を指摘させていただきます。
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