オリンピック

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テーマ:NPOがオリンピック競技場、選手村を木造建築で提案《2015(H27)年3月16日 予算特別委員会》


○志村委員
 次は、オリンピックにかかわることですけれども、オリンピックに対する区民の機運というのは、今、どんな状況でしょうか。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 オリンピックにかかわります区民の機運というところでございますけれども、中央区全般につきましては、一昨年、区民意識調査を実施させていただいたところでございます。この中では、中央区民、あるいは、就労の方々、こういった方々に聞いているところでございますけれども、いずれも期待感といったものが約8割を得ているところでございます。

 またその一方、選手村のできます晴海地区、こういったところでは、選手村ができるということから多くの課題といったものがあるということで、地域の方々に丁寧に、これまでも説明をしてきているところでございます。まだまだ選手村の全体の計画、明らかになっていないところでありますけれども、こういったところにつきましては、先般も要望書を出してございます。こういったことを通じて、その後のまちづくりといったところを地域の方々と一緒に進めてまいりたいと考えているところでございます。

 以上です。

○志村委員
 区民の機運の最新情報を聞きたかったのですけれども、一昨年、東京大会が決まったときの期待8割という答弁ということで、区の認識を聞きたかったのですけれども、私の周りでは、オリンピックの話題は、まちの中ではほとんど出てきません。そういう中で、選手村については、まちづくり協議会を含めてさまざまな意見が出されています。そこで、区長さんにお聞きしたいのですけれども、立石都議会議員がこの晴海の選手村に建つ超高層マンション建設にNO!というチラシを配布されています。超高層マンションが2棟建つことになっておりますけれども、区長は、立石都議と同じで、この建設にはノーなんでしょうか。

○矢田区長
 オリンピック・パラリンピックが2020年に開かれる。そして、本区の晴海に選手村が建設され、その中心になるわけであります。やはりその後、どういうまちをつくっていくのか、これが本区にとって非常に重要な課題になってきているわけでありますから、誰もが憧れてここへ住みたい、また、そこで活動したいということにおきまして、先日来お話がありますように、単なるマンション群、団地にしてはいけないということで、私たちも医療施設であるとか教育施設、学校、あるいは、国際交流のまち、そして、レガシーとしての400メートルトラック、そういったものは残してまいりたい、こういうふうに思っているわけであります。また、超高層の建物につきましても、さまざまな御意見、御論議がこれからも出てくるであろう、こういうふうに思っているわけでございまして、そういうのをしっかり真摯に受けとめて、東京都に言うべきことはしっかり述べて、また、まちのビジョン検討委員会の皆様方等の御意見をしっかり受けとめて、本当に憧れて活動できるまちをつくり上げてまいりたいと思っているわけでございます。それには何といっても、利便性の向上ということでありましょう。晴海、勝どきの鉄道、地下鉄、そういったものもどうしてもつくっていかなければならない、そういうふうに思っているわけであります。

 以上です。

○志村委員
 吉田副区長にお聞きしますけれども、選手村について、この委員会でも何回か発言しております。吉田副区長は、立石都議が訴えている超高層マンション建設、これにはノーなのでしょうか。

○吉田副区長
 私は、この選手村に関して申し上げるべきことは、地元にもずっとお話をさせていただいておりますけれども、建物の計画が突然、昨年の暮れに出てきたわけですけれども、実際に、我々は建物の姿以前に、そのまちの中身が問題だという考え方でございまして、そういう意味で、この計画については、ハード・ソフト両面からいろいろな意味で改善が必要だと思っておりました。その上で、先ほど区長からも申し上げましたように、単なる住宅団地にしないためには、まして、私どもとして懸念しておりますのは、多摩ニュータウンや高島平の悲劇のように、建物が老朽化して、それで住民の方も高齢化する、全体としてまちが、どちらかというと建てたときが一番にぎやかで、その後は静かになってしまうというような状態は避けるべきだというふうなことから、そこの中身として、常にいろいろな方が出入りして、あるいは、交流をして、活気を常に持てるまちづくりをするためにどうしたらいいかということをしているのであって、今の時点で建物がどういう形状をしているかというものについては、モデルプランでいろいろあるでしょうけれども、そういうことについて、余り考えておりません。

○志村委員
 余り考えていないということですが、これだけ事業者も募集しながらやっていくということですから、本当に考えないといけないことだと思うのですけれども、そうなると、晴海の選手村の超高層マンション建設にノーは、私たち共産党もそうなのですよね。区民の方たちもそうなのです。ですから、立石都議と私たち共産党と建設反対という区民の方たちと一緒で、今、区長や吉田副区長はこの問題については、はっきり意見を言わない、あまり考えていないという状況に今なっているのかなというふうに思います。おもしろい組み合わせになりましたけれども。

 そういうことで、選手村について、また吉田副区長にお聞きしたいんですけれども、建築家やデザイナーによるNPOティンバライズというのを御存じでしょうか。

○吉田副区長
 知りません。

○志村委員
 吉田副区長でも知らないことがあって。このティンバライズというのは、オリンピックの競技場とか選手村を木造建築で提案しているNPOなのです。昨年9月に都市木造が2020年の東京を未来へつなげるをテーマにした展示会が開かれました。私は都合がつかなくて行けなかったのですけれども、小栗議員が視察もして来て、そこには実物大の木造の観客席とか、また、50分の1の模型ですけれども、民間住宅にもなる木造建築による選手村、そういうものが展示されていました。ティンバライズは1964年のオリンピックがつくり出した近代都市としての東京は、今や飽和状態に達し、その役割を終えようとしている。2020年のオリンピックは都市木造の可能性を考える貴重な機会と考えられ、実際に都市木造によるまちづくりが行われれば、都市の姿に大きな影響を及ぼすことになるとしています。燃えにくい素材の開発も進んでいるということです。

 この展示会を紹介した朝日新聞の紙上では、ティンバライズ副理事長で建築家の八木敦司さんが日本は突っ走り続けた20世紀のような状況は終わった。コンクリートや鉄ではなく、身近な木材を使ってどんな未来が描けるかを示したかったと語っています。さきの委員会のやり取りの中で、理事者のほうから中央区のまちづくりも分岐点を迎えていると。そう言うのであれば、このような木造建築物中心のまちづくり、こういうところにインセンティブを与えるなどして、鉄とコンクリートじゃない新しい発想のまちづくり、人と環境にやさしいまちづくりに挑戦すべきだと思うのですけれども、その点はいかがでしょうか。

○吉田副区長
 建築の材料として見ましたときに、実は、木材だけが切り出した後で強度が300年後に最高に達する、一番耐久性が長い材料でございまして、コンクリートとか鉄材というのは、当然酸化を始めますからすごく弱くなる。そういう意味で、逆に非常に貴重な材料だとは思います。ただ、これは燃えるのです。その部分だけは問題でございまして、実は、選手村についても、木材を使ったらという検討は国交省のレベルでも行われておりまして、検討は我々しておるのですが、まだ難燃性なのです。私どもがこの地域全体に必要としているのは、基本的には防火地域の規制に耐え得る建築物でございまして、まだ難燃なのです。ですから、木材というものをなかなかそういう意味で使いにくい。また、現実の問題として、7階建てぐらいまでの組み立ては一応今、可能なのですが、それ以上の組み立てができませんので、基本的に7階建てで全部埋めていくとなると、実は、選手村のレベルで1万7,000人を収容する部分では、全然すき間がなくなってしまうというところにちょっと問題がございまして、その検討については、一部、デモンストレート的に残すのかどうかというところで検討をされている、そういう状況でございます。

○志村委員
 結局、ティンバライズはオリンピックを契機にしながら、将来のまちづくりとして、こういうやり方もあるよと、鉄とコンクリートでの大規模開発ばかりではないよと。もともと日本の環境からすれば、木造の家屋というのが一番ふさわしい、そういう歴史もあるわけですし、しかし、それをやる上ではさまざまな問題もある。先ほど難燃性と言いましたけれども、燃えにくい素材の開発も進むということもあります。

 私が言いたいのは、オリンピックの選手村は一つの考える契機だったけれども、これからの中央区のまちづくり、中低層中心で、人に、また環境にやさしいまちづくりをするときの考え方として新しい木造の建築、いろいろな手法とか、行政や国も含めてですけれども、インセンティブを与えて、それこそ何年も続けられるというようなまちづくりもできるのではないか。ベニヤなんかだったらすぐバーッと燃えちゃいますけれども、一戸建てなりそういう木造で部分的に延焼を食いとめる、それは技術的に十分可能ですし、そういうようなことに発想を転換するということが大事だと思います。

 京都では町屋ブームというのが定着して、築70年以上たつ建物がほとんどなのですけれども、耐震補強も施しながら再生されています。ここで木は燃えるから心配だとなれば、そんなまちづくりというのは大変危険なものになるわけです。そうなると、また壊さなくてはいけないわけですけれども、そういうまちを生かそうと、これまでの歴史・文化を生かそうという中で、つくっては壊しの繰り返しではなくて、それこそ100年、200年先を見越した古いもののよさを生かすまちづくりも進んでおりますので、さっき分岐点という中で、一つの大きな将来を見通したまちづくりもぜひ考えていただきたいと思います。

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