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テーマ:一校一国運動について 《2015(H27)年3月16日 予算特別委員会》
○志村委員
次は、またオリンピック絡みですけれども、一校一国運動についてです。どうしても私、なかなか納得できないのです。全て否定するものではないのですけれども、どんなスポーツでも国とか人種とか民族を超えて、そういう違いを超えて選手が競い合う、そういうことでスポーツは成り立っていると思います。最近はオリンピックナショナルフラッグの取り合いみたいなことが言われておりますけれども、しかし、国と国との戦いではない。そういう中で、一校一国運動が選手村、世界の選手が集まる中央区の地で、一校一国というよりは全ての国、また、全ての民族の選手を歓迎するという姿勢を示さなければならないのではないか。区内の限られた学校で、一つの国との友好を深めるというのは、そこに選ばれなかった圧倒的多くの国の選手の人たちに、違和感とか不公平感を生み出す逆効果になるのではないかと思うのですけれども、その点についてはいかがでしょうか。
○佐藤指導室長
中央区版の一校一国運動についてでございます。これにつきましては、長野オリンピックのときに非常に教育効果が高かったということを踏まえまして、中央区版の一校一国運動を今後、展開していきたいと考えております。その中では、どこかの国のみを応援するということではなくて、まずは、小学校、幼稚園が関心を持って国、あるいは、民族、あるいは地域というようなところを主体的に応援しようという機運を高めようということで、いろいろな形態があるかと思います。一校一国運動だけではなくて、一クラス一国運動、あるいは、一校二国運動とか、一学年一国運動とか、さまざまな形があると思います。やはり教育委員会のほうでこういうふうにするべきだということではなくて、幼稚園や学校、生徒、子供たちが主体的になって国を応援していこうという機運の中で、参加国についての応援、また、自国の応援についても取り組んでいきたいと考えております。
以上でございます。
○志村委員
どういう形でやるかはそれぞれの学校とかクラスに任せるということです。モデルみたいなものもあると思うのですけれども、私なんかは、できるだけ世界の国々の言葉、七、八十あるのでしょうか。例えば、挨拶とか、よくいらっしゃいましたとか、ありがとうございますとか、全ての国の挨拶がいろいろできるような学び方をすれば、例えば、国旗をつけながらアスリートはまちを歩いたりするのでしょうけれども、そういう方たちに挨拶ができるというほうがよっぽど選手村のある中央区にはふさわしいのかなと思っているところです。
そういう一校一国運動の中で、例えば、中国とか韓国を選んだ学校なりクラス、ここで日本と中国、韓国との歴史、日中戦争等、戦前、戦後の日本との関係や歴史をどう生徒たちにこの機会に教えようとしているのでしょうか。
○佐藤指導室長
中国や韓国の応援等について、歴史教育も含めてでございます。中国、韓国、それだけではなくて、世界のいろいろな国々を応援するということは、先ほども申したとおりでございますけれども、その中において、例えば、中国や韓国、これまでの日本とのかかわりの中では、平和教育を主体にしながら、歴史教育の中で、過去に起こった歴史的な事実は事実として正しく、子供たちの発達段階に応じて教えていく。これは学習指導要領においてもそういうことが述べられておりますので、特に小学校6年生の中では、日本と世界とのつながり、そして、中学校3年生の公民や歴史においては、国際協調、それから、戦後、戦前、戦中という近現代史の歴史教育の中でしっかり教えていきたいと考えております。
以上でございます。
○志村委員
歴史を正しく学んでもらうということで、私が一校一国運動と絡めて感じたのは、ドイツのメルケル首相が来て、安倍首相と話をした中で歴史認識問題の発言というのが注目されました。今、教育基本法を変え、道徳の教科化など安倍首相が進めている、そういう首相に対してあえて発言したのかなと思ったのです。このメルケル首相は、戦後、ドイツではどのように過去の総括を行うのか、どのように恐ろしい所業に対応するのかについて、非常に突っ込んだ議論が行われてきた。ナチスとホロコーストは我々が担わなければならない重い罪だ。過去の総括というのは、やはり和解のための前提の一部分だったと3月9日に発言しました。先ほど指導室長から御答弁がありましたけれども、ぜひこういうのを踏まえて、中国や韓国だけではない、世界の国々との歴史を、とりわけ日本がアジアの諸国に植民地支配をした国もたくさんあるわけですから、相手の国の方たちの歴史、その思いを我々も踏まえた上で友好を結ばなくてはいけない、このように思っているところですので、よろしくお願いします。
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