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牛丼チェーン「すき家」(3月末で1984店舗)を展開する外食産業最大手ゼンショーグループは17日、問題となっていた人手不足と従業員の負担増を公式に認め、「店舗の労働環境改善を経営の最重要課題に設定」したと発表しました。 |
雇用・労働
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安倍内閣が今国会に提出する労働者派遣法改悪案の法案要綱が決定されました。田村憲久厚生労働相は「派遣業界だけの要望を受けたものではない」と言い訳しています。しかし、派遣業界の要求と法案要綱を比べてみると―。 今回の改定をめぐる焦点は、「派遣労働は臨時的・一時的な働き方」とする原則を堅持するのかどうかでした。 派遣法の見直しを議論する労働政策審議会部会で、労働側は「不安定雇用を増やさないため、『臨時的・一時的』との原則を法律に明記すべきだ」と主張しました。一方、派遣業界は、派遣を雇用の柱にする立場から「明記すべきではない」と表明。法案要綱には明記されず、確立された大原則を突き崩すことが明確になりました。 現在、原則1年とされている派遣期間についても業界は「業務単位から人単位にして、3年とする」「労働組合の意見を聞けば延長を認める」「無期雇用は期間制限をなくすべきだ」と求めてきました。労働側は「労組の意見を聞くだけでは歯止めにならない」「無期雇用でも“派遣切り”されたのが実態」と反対しましたが、法案要綱は業界の言い分をそのまま取り入れ、人を入れ替えれば無制限に派遣を使える大改悪が盛り込まれました。 派遣労働者の待遇についても労働側が「同じ仕事をしているのに賃金や労働条件が違うのはおかしい」として「均等待遇」を求めたのに対して、派遣業界は「コストが増え、派遣を使う意味がなくなる」として反対。結局、格差を認める「均衡待遇」にとどまりました。 だれの要求に応えた改定なのか答えは明りょうです。 派遣各社が加盟する日本生産技能労務協会と日本人材派遣協会は昨年7月、田村厚労相に会って要望書を提出していました。その通りに法案要綱がつくられたことになります。 要望書は、労政審に派遣業界の代表を参加させるよう求めていました。これも昨年8月から2人の代表が審議会に委員(陪席)として参加することになり、「派遣法は規制一辺倒に流れている」(日本生産技能労務協会)などと業界の利益拡大のため規制緩和を主張しました。 田村氏は厚労相になる前から派遣業界と政治献金を通じて結びつき、2012年には寄付50万円とパーティー券購入14万円を受けていました。民主党政権下では派遣法改正を骨抜きにし、安倍政権では厚労相として派遣法の見直しを審議会に諮問しました。 「これまでは肩身が狭かったが、安倍内閣になって風向きが変わった」(派遣会社社長)と喜ばれる通り、安倍内閣は派遣業界の代弁者といっても過言ではありません。 「しんぶん赤旗」2014年3月3日(月)より
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厚生労働省が18日発表した2013年12月の毎月勤労統計調査(確報)によると、基本給と残業代を合わせた「きまって支給する給与」は前年同月比0・2%減の26万739円となりました。前年同月を下回るのは2012年6月以来19カ月連続です。基本給を指す所定内給与も前年同月比19カ月連続減となる24万484円(0・2%減)でした。ボーナスなどを合わせた現金給与総額は同0・5%増の54万3597円でした。 同日発表された13年平均の現金給与総額(月額)は前年とほぼ同水準の31万4054円(73円減)でした。きまって支給する給与は前年比0・5%減の26万353円、所定内給与は同0・6%減の24万1250円でした。 安倍晋三首相は「企業が最も活動しやすい国」を目指すとし、大企業に利益をあげさせるアベノミクスを推進してきました。「異次元の金融緩和」による円安誘導で輸出製造業を中心に決算が改善。SMBC日興証券のまとめによると、東証1部上場企業の2013年4〜12月期の純利益の合計額は、リーマン・ショック前の07年4〜12月期を上回りました。それにもかかわらず、賃金が上昇してこなかったことが明らかになりました。 「しんぶん赤旗」2014年2月19日(水)より
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日本共産党の高橋ちづ子議員は14日の衆院予算委員会で、今国会で狙われている労働者派遣法の改悪について、臨時的・一時的な業務に限定した派遣労働の原則を転換するものだと追及し、「派遣が例外ではなく、あたりまえの働き方になる改悪はするべきでない」と主張しました。 |
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厚生労働省が5日発表した2013年の実質賃金指数は前年比0・5%減となりました。賃金が上がらないまま物価だけが引き上がる実態が浮き彫りになっています。 日本銀行の「大胆な金融緩和」を背景にエネルギーや食品を中心に価格が上がり消費者物価指数が上昇しています。物価上昇と裏腹に賃金が上がらないまま、安倍晋三政権が4月に消費税率の引き上げを強行すれば、家計の負担が一段と大きくなり、日本経済の底が抜けかねません。 安倍政権は企業に賃上げをよびかけていますが、衆院調査局が1月に発表した「最近の企業動向等に関する実態調査」では、企業の賃上げ判断のポイントとして「政府(経済産業省など)からの賃上げ要請」をあげた企業はわずか1・7%でした。首相の「賃上げ要請」で賃金が上がる保証はまったくありません。 物価上昇を考慮しない現金給与総額は13年こそ横ばいだったものの、1997年をピークに減少傾向が続きます。政府の10年版『労働経済白書』は「非正規雇用の増加により、平均賃金が低下」したと指摘します。13年には非正規雇用労働者は雇用者の36・6%を占めています。 「経済の好循環」実現のために政府が取り組むべきなのは、3日の衆院予算委員会で佐々木憲昭議員が求めたように、(1)低賃金・不安定な非正規雇用を増やしてきた労働者派遣法を抜本改正し、若者を使い捨てにするブラック企業を規制する(2)中小企業に対して直接支援を行いながら最低賃金を底上げする―の2点にほかなりません。 「しんぶん赤旗」2014年2月6日(木)より
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