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テーマ:学校でのいじめ、暴力行為について
2010(H22)年3月23日 予算特別委員会
○志村委員
それでは、質問させていただきます。
ユニセフが子供の幸福度というのを2007年に報告しました。そこでは、世界で子供の幸福度が最も高い国がオランダということです。この報告では、孤独を感じる15歳の子供の比率が、オランダでは2.9%、ほとんどの先進国が5%から10%です。ところが、日本は29.8%。孤独を感じる15歳の子供が突出して1位になっています。WHOのヨーロッパ支部が10代前半の子供たちの健康行動を調査したのですけれども、ここでは学校の勉強をストレスと感じる子供の率、これは欧米41カ国中、オランダが一番低い。学校でのストレスを感じないというのがオランダだという、そういう報告が出ています。オランダ在住の教育研究家の方が、このオランダの子供の幸福度の高さは何かということについて幾つか述べているのですけれども、教育の無償化、保護者の負担軽減、そして子供たちの個別のニーズによくこたえられる学校制度、さらに親と過ごす時間が長いこと、子供たちの社会参加が認められていること、共生の仕方、つまり社会性や情緒の発達を学校で学べることというふうに指摘しています。
オランダは、1960年代以降に画一的競争の教育でなく、習うから学ぶへ方向転換、見直しをしたそうです。今、日本の教育については、格差をつくり出し、競争のエネルギーで勉強する意欲を持たせ、国際競争に打ち勝つ、そのためというような日本の教育の現状があるのではないかと言われております。すべての子供に本当に生きる力と希望、夢を与える教育、こういうのが今求められて、子供みんなが幸せになる、そういう世の中が本当に必要だというふうに思います。
文部科学省が全国の小・中・高学校を対象とした2008年度の問題行動調査、この結果を昨年公表しました。2006年度からは、この調査に私立も対象に加え、軽微な事実も積極的に報告するよう求めるようになったので、過去のデータと比較することはできないということですが、現在の基準になった2006年から2008年の2年間で約1万5,000件暴力行為などがふえているということです。興味深いといいますか、この暴力行為といじめの行為を見ますと、暴力行為の内訳、小学校が6,484件、中学校が4万2,754件です。暴力行為が多いのが中学校であるというのがわかります。生徒間の暴力は、全体の中では3万2,445件で過半数を占める。高校が1万380件ありますので、そういう中では生徒間の暴力が3万2,000余りある。いじめの認知件数については、小学校が4万807件、中学校が3万6,795件、いじめでは小学校のほうが認知件数が多い、こういう実態になっております。中央区では、この2006年から2008年の推移の中で、暴力行為、さらには、いじめのこのような行動の傾向はどういうものでしょうか、教えてください。
○和田指導室長
まずいじめの件数でございますが、2006年から比べますと、平成21年度につきましては減少傾向でございます。また、今年度認知されたいじめにつきましては、それぞれすべて解決されているというのが現状でございます。いじめを発見から認知へというふうに気づきを早めたというところが、大きな要点かなというふうに考えてございます。
それから、暴力行為につきましては、その年によってそれぞれでございますが、今年度につきましては、児童・生徒間暴力が全部で16件報告されてございまして、それぞれその都度学校で対応しているところでございますが、また繰り返しもあるというようなところで、生活指導の先生方を中心として、再発防止ということも含めて指導をしているところでございます。
以上です。
○志村委員
暴力行為の増減がなかったので、これをお聞かせいただきたいのですけれども、今の統計とか調査というのは、数字をつかむだけではなくて、今おっしゃったように、やはり早目につかんで対応していく、それが本当に大きなものにならないことが大事だと思います。そういう意味で、今の御答弁を聞きまして、中央区の場合は、単なる数字を集めるだけではなくて、そういう認知をしたら、すぐ対応していくということが減少につながっているかなというふうに思うので、全国にも見習ってほしいことだと思うのですけれども、ちょっと暴力行為の増減についてお聞かせください。
○和田指導室長
暴力行為につきまして、2006年度から統計的に推移したものは今、手持ちにございませんので、申しわけございませんが、後ほど御報告させていただきたいと思います。
ただ、中央区としては、発生はしておりますが、0件が一番望ましいとは思いますが、件数は大きな数ではないというふうに認識いたしております。
以上です。
○志村委員
小学生や中学生は成長過程ですので、いろんなトラブルとか失敗とかはつきものだと思います。暴力行為は、軽微なものも今回含まれておりますけれども、そういう中で社会性を培っていき、痛みをわかり合うという、そういう教育的な見地が大変大事だと思いますので、そこら辺を留意していただければいいと思います。ゼロにするというのは、これは逆にちょっと心配な面もあると思います、やっぱり中学生、小学生は。そういうことではありますけれども、これは学校の中で、先生や職員の方たちが対応する中で、うまくかみ合っているのかなと思いますけれども、学校外での暴力行為とかいじめ、こういう場合はなかなか非行という形でとらえられて、警察ざたになったりする。ざたと言っては言葉は悪いですけれども、補導を受けるとかいうことになります。。
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