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登山ガイド ムーントレックのブログ

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近況報告(5月4日)

最近、お元気ですかー?、リハビリ登山、ちゃんとやってますかー?というお問い合わせがちょくちょくありますので、現状をご報告いたします。
まず、リハビリ登山は、鳩吹山、継鹿尾山、百々ヶ峰、各務ヶ原アルプスなど、最近は、鈴鹿のバリエーションにやっと足がかかったかなー、という状況です。先日は、御在所岳・本谷へ行ってきました。8合目くらいでバテてヘロヘロになりました。<(>_<)
荷物は、極力、減らしてとても軽いザックでしたが。。。
そんな訳で、一人ならなんとか登れますが、ツアーの引率となると、まだまだ体力不足です。
当面は、6月中旬に「山門水源の森ツアー」、下旬に八ヶ岳のやまびこ荘で「ももんが」に出会うツアーを考えています。両方とも堺ガイドが主体です。

御在所岳・本谷終了点の大黒岩から鎌ヶ岳を望む
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今日、御在所岳・本谷へ行ったら、一部、崩れている個所がありましたので報告します。
場所:コーモリ沢との分岐から少し登ったところ。ルートファインディングに迷うところでもあります。
状況:かなり崩落しているが、右から迂回すればなんとか通れます。
不安定なところに入り込むと、大規模な崩落が起きるかもしれないので注意してください。

ペンキマークは、左上方向へ誘いますが、崩落していますので、止めた方がいいです。右方向の巻き道から迂回できます。
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崩落現場。右の迂回路からの眺め。迂回路は、安定しています。
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 今年度の中部山岳ガイド協会の総会と研修会に参加してきました。岐阜の「みんなの森メディアコスモス」が会場です。
昨年度は、都合悪くて参加できなかったので、2年ぶりの参加です。いつもどおり、会員の近況報告の後、研修会に入りました。今年のテーマは、山の医学「登山で起こる低体温症と凍傷」、講師は、日本屈指の凍傷治療の専門医・金田正樹先生です。この方は、あのトムラウシ山遭難事故の日本山岳ガイド協会・事故調査特別委員会のメンバーでもあります。調査結果は、「トムラウシ山遭難事故調査報告書」として公開されています。また、「トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか」という本も執筆されています。この遭難事故では、直接的な死因は、低体温症とされています。本質的な原因は、この低体温症の知識が欠如していたためとの説明がありました。ガイドもツアー会社もそして、参加者全員が。当時、調子が悪くなったメンバーの介抱のため、パーティ全員が吹きさらしの状態で1時間ほど行動を中止していましたが、その後、体が冷え切った状態で急に行動を再開したために、冷えた血液が脳などの重要臓器に回り、この低温の血液は、酸素解離能力の低下(ヘモグロビンから酸素が離れなくなること)をきたし、つまり脳は酸素欠乏となって意識障害をもたらしたとのこと。体が冷え切った後の行動再開は、以上のようなリスクがあるのです。
教訓は、低温下では、カロリー補給を怠らず、行動し続けること。もし、休むのなら保温にじゅうぶん留意すること。
それから、低体温症の治療として入浴がよい、と過去に言われていた時がありましたが、今では、厳禁が常識です。その理由としては、「ショック」をきたすおそれがあるとのこと。逆に凍傷を負ったときの温浴での解凍は、正解だそうです。下山過程での再凍結は、まずありえないので、山小屋等でお湯がふんだんにある場所では、解凍すべしとのこと。

 日本山岳ガイド協会のファーストエイド講習会(2日間)を受講してきました。
救急救命の現場で活躍しておられる医師2名と救急救命士1名、試験・研修担当の山岳ガイド1名、そして会場である京都橘大学の看護学生、救急救命士コースの学生さん達にお世話になりました。朝8時30分から夜7時頃までの2日間、みっちりのコースです。実施要項を読んだときは、憂鬱になりましたが、講義は、とても興味深くて面白く眠くなることはありませんでした。また実習もサポート役の学生さんの知識とスキルの高さにビックリ!
この講習会は、とても現実的かつ先進的です。いろいろな新しい知見を得ることができました。そして重要なことは、傷病者の異変を見落とさないことと学びました。特に心疾患や脳卒中など、重篤な病状に繋がることについて。僕の場合も同僚ガイドが異変に気付いてくれたおかげで救命されました。

11月3日に退院して3ヵ月半が経ち、今では、低い山歩きができる程度に回復することができました。脳膿瘍の手術直後は、失語症、右手・右足の麻痺という診断でしたが、順調なリハビリのおかげで後遺症は、ほとんど無くなりました。最初は、公園内の平地を20分くらい歩くのがやっとでした。徐々に距離をのばして、今では、堤防の斜面の上り下りを1時間ほど。平地だったら4時間は、歩けるようになりました。庄内川の河川敷は、豊かな自然が残っており、水鳥の楽園になっています。遠く御嶽山、恵那山、伊吹山、そして鈴鹿の山々が眺められ、ここを歩くのは、本当に楽しく、体力・気力が回復していくのが実感できます。
 先日は、平針運転免許試験場で臨時適正検査を受検してきました。これは、脳梗塞や脳溢血などの脳の障害を受けた人が引き続き、自動車の運転を希望する際に任意で受けるテストです。医師の診断書持参が条件です。特に問題なく、「運転継続可」のお墨付きをいただきました。
 昨日(2月16日(土))は、有志の方と鳩吹山へ登ってきました。5ヵ月振りの山歩きです。あいにく御嶽山は、雲に隠れて眺めることができませんでした。二村ガイドが亡くなって以来、涙もろくなって、御嶽山を眺めて感涙にむせぶかも、と心配していましたので、助かりました。皆さんとわいわい話しながら登るあのいつもの感覚、とっても楽しかったです。家に帰ってから、少しビールを飲みました。そしてここちよい疲労感につつまれて、テレビを見ながらうたたね。お風呂に入って、ぐっすりと眠れました。そして気持ちの良い朝を迎えることができました。まだまだリハビリの途中ですが、なんとか一つ目の課題をクリアできました。
  退院後、何度となく自分のブログを読み返してあの楽しかった山の日々を思い出していました。もっと若かったら病に侵されて山に登れなくなった自分の運命を無念に思ったことでしょう。でも不思議とそんな感情はおきませんでした。多くの医療スタッフの方々、そして、ほんとうに多くの人のおかげで命を助けていただきました。多くのお客様にもご迷惑をおかけしました。ほんとうに申し訳ない気持ちでいっぱいです。あの頃の自信たっぷりの自分とは、また違う自分に生まれ変わって、新たに山歩きをはじめたんだと思っています。

「みずとぴあ庄内」の堤防斜面です。ここを10回ほど上り下りします。遠方に見える冠雪した山は、御池岳です。
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2月16日(土)鳩吹山頂上から、恵那山方面。真禅寺コースから登りました。
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