九州・日本味覚王国日記

タイトル変えました。九州と日本の行った先の旨い!を綴ります。

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賑わう東京都心の新丸ビル。
その5階はレストラン街。
4月27日にオープンした新丸ビルはこのゴールデンウィークは予想を超える入れ込み客数だったという。
普段なら人気(ひとけ)が消える都心のど真ん中に新観光地誕生と、マスコミは大々的に報じていた。
確かにとんでもない混み方だった。

エスカレーターで5階に上がると、ちょいと行い澄ました感のあるレストラン街が現れる。
横を歩いていたカップルが「おお、『はん亭』とか入ってる。すげぇ」と隣の女の子に言っていたが、日本の端っこで日々走り回っているボクにはもとより分からん話。
そのどん詰まり、第2コーナーの辺りに目指す「うりずん」がある。
隣はある意味同じような雰囲気を醸し出す角打ちの「日本再生酒場」。けどちょっとロゴといいネーミングといい、あざといかな。

その日午後7時にうりずんの前まで下見をしに行ったところ、大変な行列だった。
早々にあきらめて大丸東京店でジャケットを衝動買いし、八重洲ブックセンターで時間をつぶす。
そうして午後9時。再度トライすると。

店の前にはカップルが二組。
そしてその後ろに見慣れたお方が一人。
あ。店主の土屋さんだ。
「このたびはおめでとうございます〜」と御挨拶。
すると2ヵ月半前に那覇・安里の本店に伺ったときのことを覚えていただいていたのか、笑顔で迎えていただいた。
カウンターの席が1席だけ空いている。
そこで土屋さん自ら先に待っているカップルに「一人だけ、先に入れていいですか〜?」と了解を取ってくれ、御案内頂いた。
人生の先達にそんなことをしていただいて恐縮する。

で、まずは「オリオン生、一杯ください」
「はーい、オリオン生、入りまーす」。
おお、このイキオイ、安里のうりずんのイキオイそのままではないですか。

で、腹が減っていたのでゴーヤーチャンプルーを。
でてきたものはしっかりと本店の味を再現している。
わしわしと食いながら、ビールをゴキュゴキュと飲み干す。
翌日の仕事に備えてしっかりビタミンCを摂っておくのだ。

で、次の飲み物は「うりずん」といえばやはり泡盛でしょう。
「すみません、東京泡盛1合、ください」
東京泡盛とは、東京店のために土屋さんがブレンドした特製泡盛だという。
飲み方はロック。
カドがない飲みやすいものであった。
アテは、ちょいと胃袋のことを考えてニガナの白和え。
白和えといいながらピーナツのすりおろしたのも入っていて、結構コクがある。
けれど苦い。
この苦味が、カラダに良さそうなんである。

次いで飲んだのは泡盛「瑞泉」1合。
次のアテは島ラッキョウの天ぷら。
コクがあり、東京泡盛と比べると少し荒ぶる瑞泉には、コロモの薄い塩味と油の旨みをまとったキリリと口内を引き締める島ラッキョウの天ぷらがベストマッチだった。

最後に、安里の本店の名スタッフの一人である324サンお勧めのセーファンで〆る。
ジューシーと呼ばれる炊き込みご飯の上にかやくを載せ、上から出し汁を掛けるという、味の多重奏が楽しめるご飯ものである。
茶漬けよりは濃厚。けれど深みのあるそれをサラサラと食う。
幸せな今宵の幕引きである。

土屋さんは海洋博の前後の時代に、当時は卑下されていた泡盛を「沖縄の文化だ」「この中に限りない美味さと可能性がある」として、泡盛を楽しむための店を出されたと聞く。
今でこそ泡盛バー、焼酎バーは珍しくないが、30年前というのは先見の明というだけでは説明できない。
自分の舌を信じ、泡盛の造り手を信じた心の強さだと思う。
日本で初めてのその店は那覇の片隅の、素敵ゾーンが周囲に広がる辺りから、30余年の努力と熟成の期間を経て、日本の中心である皇居に最も近い恐れ多いオーセンティックゾーン、丸の内に当初の信念を変えることなく招請され開店したのである。
土屋さんの思い、それを支えた皆さんの想いが、時を超え、距離を超えてこの店に至ったのだ。

この店、まだ開店したばかりである。
けれど来客の相当比率がボクみたいな半常連である。
オープンしたてなのに、常連がいる店。変である。
当然場所がら新規の客も多い。
ボクの隣のカップルはコーレーグースを舐めてみたり、沖縄料理の名前ひとつひとつに驚いているなど、ボクと同じ空間にいるのに、秘境異次元体験にオノノイテいたようなんである。

そういう新たな客層を含めて、どのような店の文化になっていくのか。
泡盛文化を楽しむというキホンというか、背骨はしっかりしているのだから、店のスタッフも客も楽しみながら育ち育てられていって欲しいものだと思う。


〔お店メモ〕
東京都千代田区丸の内1−5−1 新丸ビル5F。
那覇安里のうりずんとは当然客筋が違う。けれど東京の常連さんが三線を持ってきて爪弾いていたり、店の前(ビルの中だけど)で沖縄の組踊りが突然始まったりと、結構いい感じで本店的なノリがある。
店のスタッフも本店と同じノリ。
ただひとつ、ボク的になくて寂しいのが、本店のカウンターで酔っ払っている常連さんのオジーたち。
この方々がいい味出してるんだな。
横から自分の泡盛をボクの酒器に注いでくれたり、ハーモニカ吹いてくれたり、三線弾くからアンタ三板(サンバ。沖縄のカスタネット)叩きなさいねと渡されたり…とハプニング続出。
まだ東京店はそこまでの濃密な人間関係が店内の客同士にない。
そりゃそうだよね、ここは天下の東京のそのまたど真ん中なんだから。

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