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今日のタイトルは偽りあり。 「今宵」ではなく、「今日の昼も」と書くべきところだ。無理矢理シリーズ化しているのでご了承ください。 さて、長崎人は昼も青魚を食べるのである。ごく一部だけど。 それはとも也の鯖寿司。 とも也は長崎市内賑町の裏通りにある讃岐うどん屋さん。うどんのサイドオーダーといえば普通はおにぎりとかいなり寿司というのがスタンダードなんだが、ここは鯖寿司である(おにぎりもあるにはある)。 ここのうどんはうまい。詳しくはここでは触れないが、本当にうまい。しかも量もすごい。 なのに、サイドオーダーの鯖寿司である。 この鯖寿司が、ちょっと名物。
どう見ても鯖と酢飯のバランスが悪い。酢飯多すぎ。しかも押し寿司だからしっかりと握り固められている。 見た目のネタとメシのバランスは悪いのだが、なぜかカブリつくといいアンバイで、口の中でのネタとメシの味のバランスに陶然とする。うまいのである。 どうしたことか。 酢でしめられた鯖はしっかりとした歯ごたえ。 酢も塩気も、この酢飯とのバランスを考えてあらかじめ準備されている。 酢飯は、噛むと甘くなるお米のまったり感を前提として、口中が飽きないようにガリや胡麻が仕込まれている。 そのような気遣いが、この鯖寿司を旨くしている。 こうしてうどんを待つ間に鯖寿司を食ってしまう。 その時点で腹イッパイ。まるで計ったかのように、そこにずっしりと持ち重りのするおうどんが運ばれてくるのだ。 毎回そこで「ああ、鯖寿司がよけいだった」という気持ちがよぎる。 けれど次に来たときも絶対に 「えー、肉ぶっかけうどんのフツーと、鯖寿司ください」 と頼んでしまうんである。 お店を出るとき「今日も昼から食い過ぎたなあ」と思いながら目の前の江戸時代からある石垣の上に広がる狭い空を眺め上げる。 それが青魚っ食いの長崎人である。 〔お店メモ〕 長崎県長崎市賑町5−25−2 「讃岐手打ちうどん とも也」 |
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