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ブラームスのコンチェルトにバルトークの第1コンチェルトの組み合わせ。
ブラームスとバルトークのカップリングは、昔はあまりありませんでしたが、
最近は珍しくありませんね。ブラームスのハンガリー趣味と関連づけた
組み合わせということでしょう。ヴァイオリン協奏曲の第3楽章には、
ハンガリー舞曲の性格が見られますから。あと、もちろんヨアヒムの存在も
忘れてはなりません。
【収録曲】
● ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.77
● バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第1番 Sz.36
ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン)
ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団(ブラームス)
ロンドン交響楽団(バルトーク)
アントニオ・パッパーノ(指揮)
ヤンセンさんのブラームスは、清潔で、すっきりとした見通しの良い演奏。
いつもの彼女らしい透明感のある音です。あまりテンポをいじらず、流れがよい。
しかもオケはイタリアのオケですから、明るくて、重たくないブラームスです。
低弦にも十分な存在感がある、腰の据わった交響的なサウンドをしてますが、
なんといっても暖色系の響き。どこか朴訥としつつ、深刻さはありません。
それにしてもヤンセンさんのブラームスは潔いですね。
甘みや渋み、ほろ苦さ・・・、そういう複雑な奥行きのある味わいは、正直、
あまりないかしら。旨味がないわけじゃないけれど、雑味もすっきり濾過された
感じなので、感情が揺さぶられるようなフックがかかりません。彼女の音は、
音色も音程も清潔すぎるのかな。カヴァコスにもそういうところがありますが。
これはバルトークでも同じ。
一楽章は、大変ロマンティックな楽章で、ヤンセンの演奏もリリカルな
しなやかさを存分に湛えていて、非常に美しいです。でも、あまりにも流麗に
移ろいゆくので、一音一音のもつ響き方や音色の個性が、もうひとつ
はっきりしません。この楽章は、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏のように、
一音一音は非常に明晰な個性を主張しつつも、響きを全体として聴くと、
その美しさは神秘的、奇跡のようなハーモニーが立ちあがります。
その点からすると、序奏部前半のオケパートは、いくらなんでも引っ込み過ぎ。
ソロと不可分に連動した和声の動きがぼんやりとしか聴こえてきません。
私には、それがどうしても物足りなく感じてしまいました。
二楽章では、それがリズムのキャラクターについて同じことが言えそうです。
と、少々不満な点も書いたりしましたが、でも、やっぱりヤンセンさん、
ヴァイオリンを弾くことに関しては、実に卓越した存在。鮮やかそのもの。
まさに現代を代表する、とても現代的なヴァイオリニストです。
みそ
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ヴァイオリン
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2013年度、今秋行われる、日本音楽コンクール・ヴァイオリン部門の課題曲が
昨日発表されました。なんだか微妙というか、イマイチです・・・ずばり3次が。
下記の課題曲を(1)(2)の順で演奏すること。 (1)パガニーニ:24のカプリース 作品1から 第15番 ホ短調 第21番 イ長調 上記の2曲から任意の1曲を選択すること。 (2)モーツァルト:アダージョ ホ長調 K.261 ※ Cadenza なし(後奏は50小節目から最後の小節に飛ぶ) ※ベーレンライター版を使用すること。 【第2予選】 下記の課題曲を(1)(2)の順で演奏すること。 (1)J.S.バッハ:無伴奏パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002 ※繰り返しなし。 (2)チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ ハ長調 作品34
【第3予選】 下記の課題曲を演奏すること(演奏の順序は任意とする)。 (1)プロコフィエフ:ソナタ 第1番 作品80 (2)ベルリオーズ:夢想とカプリス 作品8
※ベーレンライター版を使用すること。 【本選】 下記の作品から1曲を選び演奏すること( Cadenza は自由)。 バルトーク:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 作品61 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 作品77 ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 作品53 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 作品64 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 作品6 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 作品47 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 作品35 以上、楽譜の版は指定のあるものを除き自由。 1次は、まあいいよね。
パガニーニとモーツァルト。標準的。できればモーツァルトはアダージョじゃなくて、
コンチェルトの1楽章が理想的だと思います。昨年度みたいに。
アダージョ。むずかしいぞぉ〜。アーティキューレション、フレージング、音色、和声感、
テンポ設定、そしてヴィブラート・・・。ひぇ〜、音楽的なセンスがスッポンポンにされちゃう。
審査員もたいへんね。100人からのアダージョ聴かにゃならんのか・・・。ごくろうさま。
2次は、すごくいい。
バッハの無伴奏パルティータ1番と、チャイコのワルツ・スケルツォ。
17〜18世紀バロック舞曲と19世紀ロマン派の舞曲風ヴィルトゥオーゾ・ピース。
コンクールにバッハは絶対だし、ヴィルトゥオーゾ・ピースも1曲は必須。
とてもナイスなカップリングだと思います。
問題は3次。なんだこりゃ!
プロコのソナタ1番とベルリオーズの「夢想とカプリス」。う〜、変な組み合わせ。
まずは、ベルリオーズのこの曲を、ここで課す意図が理解できない!
この小品、ヴァイオリンの何かを惹き立てるような、ヴァイオリンらしい名曲とは言い難い。
高度な技巧を要するわけでも、もちろんソナタのような構成力が問われるわけでも
ありません。ヴィルトゥオーゾ・ピースなら、2次のチャイコがあるし、
技巧の評価に関しては、1次のパガニーニがあります。意図がまるっきり見えない。
お国元のロン=ティボー・コンクールでは、ときどき課されることがあるようですが、
たぶん、日本ではほとんどの人が存在すら知らないくらいでしょう。
楽譜、すぐ手に入るのかな・・・?
もちろん、フランス風の色彩感や空気感、ロマン的な情趣を出せるかという評価ポイントが
あるかもしれません。でもね・・・それなら、プロコの1番と組み合わせるのはやめようよ!
30分近くにも及ぶ、プロコ渾身のソナタ。構成的に特殊で、内容的にも一切の救いがない
極めてシリアスな作品。張りつめる緊張感が最後まで溶けることのない、隙のない大曲。
これをベルリオーズと組み合わせたら、きっとプロコ激怒するよ。彼一級の辛辣な毒舌で、
こんな組み合わせにした無神経さを罵倒するに違いない・・・。
まだフランクのソナタあたりと組み合わせるなら、わかるけど。
もうひとつ解せないのは、なぜプロコの1番なのか?ということ。
課題曲に室内楽ソナタを入れるのは、みそ、大賛成なんです。
昨年は、2次でベートーヴェンの2番or4番が課されましたが、
とても見識ある選曲だったと思います。 でも、今年はキワモノのプロコの1番。構成を理解し、内容を吟味し、
ピアノとのアンサンブルを構築するには、きわめて難易度の高いソナタ。
若い出場者が多い中にあって、おおむねみんなソナタ経験が乏しく、
このコンクールの準備のために生まれて初めてソナタを全楽章通して弾いた、
という人も少なくない。なので、コンクールでソナタを弾くのは、いい経験に
なりうるのですが、そのための素材がプロコの1番であることには、疑問アリです。
とすると、いくばくかソナタの経験を積んだ年長の出場者に有利かというと、
そうとも言い切れない。だって、このコンクール、ソナタも全部暗譜だもん。
忙しい大学生より、4か月間さらいまくれる若い子たちのほうが強かったりします。
しかも、プロコとベルリオーズ、演奏順は任意とのことですが、
どっち先に弾いたらいいん? プロコは弾き終わったあとすぐに次の曲なんて
ありえないほど漆黒の深淵に沈んでいきます。他を寄せ付けない沈黙ですよね。
だから多くの演奏家は、この後に休憩を入れるか、リサイタルの最後に1番を持ってくる。
曲のキャラクターからして、それがある意味自然な姿だと思います。
じゃあ、ベルリオーズを弾いてからプロコ?
とろ〜んとしたバターみたいな曲の後に、テンションを切り替えてプロコを弾くってさ、
めちゃくちゃシンドイよね。ほんとうに、“食べ合わせ”の悪い2曲です!
やっぱり3次は、ミニ・リサイタル形式がよろしいのでは?
課題曲群から各々、ソナタとヴィルトゥオーゾ・ピースを1曲ずつ選ぶというスタイル。
(完全に任意の選曲にしてしまうのも手ですが、ちょっと曲目が拡散しすぎるかも。)
ともあれ最近、多くの(国際)コンクールでは、こうなってきたでしょ?
むろん、ソナタは譜面を見て良し。
そうすれば、自分の長所短所、得手不得手を理解して、自分にマッチした
プログラミングをするというセンスも、審査の重要な対象にすることができます。
え? ピアニストの負担が大変になる? それはたしかに要検討だけどね。
みそ
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今年2012年は、偉大な指揮者や演奏家の生誕100周年というメモリアル・イヤーでした。
ヴァント、チェリビダッケ、ザンデルリンク、ショルティ、ライトナー、マルケヴィッチ・・・。
どうです? 錚々たる名指揮者たち。みその好きな指揮者もたくさんいます。
指揮者だけでも、こんなにいるんだね。あ、山田一雄さんも・・・。
でも、われらヴァイオリン族にとって忘れてならない巨匠は、
何といってもシャーンドル・ヴェーグ! 1912年5月17日生まれ。彼も“100周年男”です!
もちろんヴェーグ先生だって晩年の指揮活動は、もう後光が差す素晴らしさでしたが、
やっぱり器楽奏者、室内楽奏者としてのヴェーグの偉大さを忘れるわけには参りません!
ヴェーグ四重奏団の珠玉の名演や、カザルスやゼルキンなどとの共演など、
歴史的にも貴重な録音がたくさん残されています。(録音状態はマチマチですが・・・)
そんなヴェーグ爺の数少ないソナタ録音が、このベートーヴェンのソナタ全集。
祖国ハンガリーの若きピアニスト、アンドラーシュ・シフとの共演です。
1983年の録音ですから、古希を過ぎたころの演奏。ちなみにシフはまだ30歳前後。
さあ、みなさま、この親子ほどの「歳の差のアンサンブル」を、ぜひお聴きください!
全10曲をひとつひとつコメントはしませんが、
その音楽的な語りの充実には、ほんとうに舌を巻きます。
あらゆるフレーズがしっかりと喋っていて、それでいて冗漫な無駄話は一切なし。
楽譜にはない自由な語り口も大胆不適に出てきますが、それは、自由な芸境に達した
巨匠にのみ許された、遊行の風情なのでしょう!
(弟子が同じように弾いたら、馬鹿モン!っと一喝しそうですけど。爺?)
全体的に落ち着いたテンポ設定ですが、音楽の運びはなかなか軽やかです。
確かに緩徐楽章は、かなりゆったりしたテンポですが、重くならないのが素晴らしい。
フレーズが常に柔らかく呼吸しているので、緩慢さや間延びを感じさせることなく、
たっぷり歌っています。こういう演奏を、若い人たちにも聴いてほしいね〜♪
何より素晴らしいのは、状況に応じてサッとピアノの裏に回ったり、
伴奏側に徹して、歌に溺れずピアノを引き立てたり、実に室内楽的。
しかも、その裏方役さえすごく音楽的。
単に雲隠れしてヴァイオリン・パートが死んでしまうのではないのです。
こういう音楽的理解は、やっぱり弦楽四重奏の賜物ですね。
第1ヴァイオリンが常に“第1ヴァイオリン”だとは限らないのです!
こういうところも、特に若い人に聴いてほしい、素晴らしいお手本です。
たしかにヴェーグ翁、クイケンもビックリってくらい音は乾ききってるし、
指はときどき絡まり気味だし、音程も怪しかったり、右腕の柔軟性に往年のしなやかさや
伸びやかさはありません。また、たぶん本人の意図ではなくボウイング上の理由でしょうが、
長いフレーズやスラーの後にくる継ぎ目のわずかな空白、長音部と短音部の境目の間合いが
まるでピリオド風に聴こえてくるのです! 長い音にはしっかりヴィブラートがかかってますが、
細かい音型にはあまりかかってません。この辺も、ピリオド風味に聴こえる理由でしょうね。
ご本人は、そんなつもりはまったくないでしょうけど。
とにかく、この全集、ほんとうに聴いてて楽しいです。シフの献身的なピアノもいいしね。
この演奏を聴いてると、やっぱりアナ・チュマチェンコ先生はヴェーグ弟子なんだなって、
すごく感じます。音楽の語り口がとてもよく似ています。
作品の素晴らしさ、ヴェーグの大きさに心底感動しちゃう、貴重な録音です!
みそ
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10月27日のヴァイオリン部門本選から3週間ほど経ち、審査結果も公表されました。
それも踏まえて、みそも、ちょっと感想を書いちゃおかな・・・。
もう随分時間がたったし、あまり読む人がいないブログだから、正直に書いちゃおう!
黙ってると精神衛生上、しんどいもんね〜。
*敬称略
*総合計=本選計+最終予選の60%(それぞれ、最高点ひとつと最低点ひとつをカット)
みそは、予想とはかなり異なる順位になったので、びっくりしたのですが、
なんと今回は、1位から3位まで、すべて1点差だったのですね。驚きました!!
本選だけでいえば、周防くんがトップだったということになりますが、
3次の貯金が効いて、会田さんが鼻差で逃げ切って1位という結果になりました。
(会田さんが3次を1位通過したというのも、みそにはちょっと驚きなのですが・・・)
あと、1位の会田さんと3位の坪井さんは、本選でバルトークを弾いたのですが、
みそは坪井さんのバルトークがほんとうに素晴らしいと思ったので、たった1点差とはいえ、
会田さんのバルトークの方が高評価だったというのが、これまたちょっとビックリ。
ただ、坪井さんのバルトークをしっかり評価している審査員もいて、安心&同感です!
さて、3次予選のスコアが60%持ち越されるので、本選だけで順位が決まるわけではありませんが、
とりあえず本選だけでいえば、みそがいいなと思ったのは、
1位: 坪井さん
2位: 周防くん
3位: 大江くん
【坪井さん】
内容的に最も良かったのは坪井さんのバルトークの第2協奏曲。
バルトーク大好きのみそが、太鼓判を押しちゃおう!
特に2楽章は、全体的な曲調を捉えつつ、各変奏のキャラクターがきちんと描き分けられ、
すごく共感できました。また第3楽章の多彩なリズム変化も、それを下支えしている安定した律動も、
どちらも明晰に聴きとることができます。いいね! バルトークさんも、納得でしょう!
第1楽章は地味すぎるかなと思いましたが、第1主題に民俗風の5音音階、第2主題に12音、
終盤には4分音まで出てくるという、精妙な音程感覚を要する上に、動・静・動・静・・・というように、
まるでカチンコで場面転換するような構成をもつこの楽章の展開をうまく捉えられていて、
十分な説得力がありました。
全体として、もう少し音色の変化や、コンチェルトらしい押し出しの強さがあるといいですけど、
5人全員の演奏が終わった時、「もし坪井さんのバルトークが1位だったら、すごく見識ある、
名審査になるだろうな!」と思ってました。
【周防くん】
ホールにいた多くの皆さんは、周防くんのブラームスが1位になるんじゃないかと思ったはず。
みそも、その可能性は大だと思いました。音楽的な内容に加えて、ソリスティックな魅力も
光っていましたからね。ちなみに、聴衆賞は周防くんが受賞しましたし、上記の通り、
審査員採点でも、本選だけなら、周防くんが1位ですね。
ただ、1楽章の展開部はちょっと単調だったし、2楽章も、もっともっと歌えるはず。
まだまだ彫り込みが足りません。でも17歳の演奏としては十分に立派だし、
細いけど清潔感のある洗練された音楽性は素晴らしい。音もきれいだし、音程もいいよね。
現時点でもすでに、じゅうぶん海外で通用しそう。今後がますます楽しみです。
【大江くん】
大江くんのメンデルスゾーンは、好みが分かれたでしょう。みそはアリだと思いました。
第1楽章の第1主題、さらに第2主題もですが、モチーフの音型がかなりマイルドで、
あまり鮮明ではなかったので、ちょっと緩い感じがした人もいたかもしれません。
メンデルスゾーンに限らず、冒頭主題のこの種の音型は、ドイツ北部・中部地方に伝統的な、
とても重要なリズムです。作品全体の中に、いろんなニュアンスで表れてきます。
それがしっかり聴こえないというのは、何だか締まらず、物足りない感じがしなくもありません。
ただ譜面上は、べつにアクセントがついているわけではないし、一楽章冒頭には弱音P が
付されています。しなやかさ、伸びやかさは、むしろ不可欠ですよね。
たとえAllegro molto appassionato であるとしても。
最近出たイブラギモヴァさんのCDでも、けっこう角のとれた演奏になっています。
全体として、センスの良さを感じさせてくれる演奏でしたし、苦もなく楽に弾けちゃう様子は
すがすがしいね。ただ、文句なく共感できるフレージングやアーティキュレーションがある一方、
「う〜ん?」っていうところもあって、今後は、もう少し緻密な音楽づくりが必要になりそう。
もう一点、グリッサンドが多かったのが、ちょっと気になりました。
【会田さん】
さて、最後になっちゃいましたが、1位を受賞した会田さん。う〜ん、困っちゃう!
明朗で、屈託のない、真っすぐな演奏は、とっても音楽的だし魅力的です!
コンチェルト演奏に不可欠な、ソリスティックな華やかさ、力強さも十分あります。
でも、強烈な違和感が・・・・。 あれは、バルトークじゃないよぉ〜〜。
ハンガリー人が聴いたら仰天するだろうし、バルトークが聴いたら失神しちゃうぞぉ。 たしかに、よく弾き込まれた、会心の出来栄えと言ってよいほど堂に入った演奏。
でも、ズレっぷりのよさも、あそこまで自信に満ち溢れてると、聴いてるこっちが
なんだか赤面しちゃう。2楽章、3楽章と進むにつれ、お口があんぐりしちゃった。
う〜、びっくりです・・・。
ただ、会田さんのように弾いてくれたら、オケは合わせやすいし、盛り上がるよね。
(坪井さんのときのオケはトンチンカンで、ちょっと可哀そうでしたね。
まあ、ちゃんと音楽を理解してない指揮者が一番ダメだったんだけどさ。) 【最後に】
それにしても、審査結果表を見てると、なんだか妙な気分になりますね・・・。
今回、内容やクオリティにかなり差のある5人だったと思いますが、ほとんど点差のない評価が
並んでいる審査員もいますよね〜。それって、どういう意図なのかしら?
「ねえ、5人全員が1点差の中にいるって、どういうことなの?」
いろんな価値観や評価基準があって当然だと思いますが、きちんと評価に差をつけないと、
しっかりと準備して仕上げ、本当に優れた演奏をした人をダウン・グレードしてしまうことに
なってしまいます。逆に不誠実になっちゃう気がするんですけど。
コンテスタントの演奏に真摯に耳を傾けた評価なのか?
演奏者じゃなくてそのお師匠さんに配慮した、八方美人的で、敵を作らない評価なのか?
・・・こんなところに、日本的ムラ社会がひょっこり顔を出しているみたいで、
なんだかヘンな気分になってしまいます。
すみません。長くなっちゃった。文が荒れてるね〜。ひさしぶりに。ごめんなさい。
そのうち、消しちゃお。
みそ
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先日、思わず絶賛してしまった、ヤンソンス率いるバイエルン放響の「英雄」じゃないですが、
テンポ設定って本当に大切ですよね。作品のキャラクター、言葉、メッセージをしっかり伝え、
リズム、アーティキュレーション、フレージング、和声変化をもっとも自然に惹き立てるテンポを
探り当てるのって、とても難しくて、決して簡単じゃありませんよね。
それって、演奏者の力量にも依存していますし・・・。
ここに掲げましたのは、(ピリオド・)ヴァイオリンのダニエル・ゼペックと、
フォルテ・ピアノのアンドレアス・シュタイアーによる、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集。
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
・ヴァイオリン・ソナタ イ短調 op.23 ・ヴァイオリン・ソナタ ハ短調 op.30-2 ・モーツァルトの『フィガロの結婚』から「もし伯爵様が踊るなら」による12の変奏曲ヘ長調 WoO.40 ダニエル・ゼペック(ヴァイオリン) アンドレアス・シュタイアー(ピアノフォルテ) 使用ヴァイオリン:ザルツブルク製(1700年ca.)ボン、ベートーヴェン・ハウス所蔵 使用ピアノフォルテ:グラーフ製 (1840年) 各曲、各楽章のテンポ設定が非常にうまくいった素晴らしい成功例だと思います。
第7ソナタのアレグロ楽章なんかは、一般からするとちょっと速すぎるのかな・・・
という気もしたりしますが、2楽章のアダージョ・カンタービレなどは、極上のゆとり。
この緩急のコントラストが、過激すぎる一歩手前で収められていて、第7ソナタらしい
切迫感のある独特の音型と疾駆するパッセージのスリル感が惹き立っています。
このソナタの革新性がギラギラ伝わってきて、息をのみます!
第4ソナタの第1楽章(プレスト)のテンポ設定も、とてもいい塩梅。
2楽章のアンダンテ楽章も、ほっこりしちゃう心地いよさ!
終楽章のアレグロ・モルトはやや速めですが、中間部分での
度重なる緩急の変化とニュアンスの変化は、「おぬしたち、やるな!」
とニンマリしてしまうほど。なかなか素敵ですよぉ〜!
このふたりの第4ソナタは、みそは、なんだか妙に気に入っています!
このような、たぐいまれなデュオを聴きながら、改めて思わされることは、
「ゆっくり弾けば情報の積載量が増えるとは限らない」ということなんですね・・・。
まあ、あたり前かぁ〜。
あ、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを題材に、こんなことを書いたからって、
べつに他意はありませんよ、あしからず。(なんて言ったら、余計にヘンかしら!?)
ともあれ、いいCD! ゼペックさんの音色にもう少し甘みがあると、もっとgood!
みそ
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