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デストピア経典〜曼荼羅畑でつかまえて・改
「世の中には、メタルか、そうでないものかの2種類しかない」byジョーイ・ディマイオ@マノウォー

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朝、出勤したら会社がエライこっちゃになっていた…。事の是非はさておき、サラリーマンなら密かに憧れる情景ではないでしょうか。

 

少なくとも私はそういう日が来る事を願っています。

 

「蛇のひと」2010年/森淳一監督)

 

商社営業部のベテランOL(アラフォーで独身)三辺陽子(永作博美)が出勤したら社内騒然。蜂の巣をつついたような大騒ぎ。

 

営業部長の伊東(國村準)が死んだらしい。何で? 自殺?! どうして?!


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こんな時に直近の上長である課長の今西(西島秀俊)が行方知れず。

 

直後に副社長&総務部長から三辺に下った密命。

 

今西には1億円横領の疑惑がある。一刻も早く今西を見つけ出せ。

 

どこでロケしたのか知りませんが、この商社ビルが実にレトロモダン。「セキュリティって何?」な昭和の遺産。エレベータとかは存在しないようで社員は皆ひいひい言いながら吹き抜けの階段を上り下り。

 

今西は親無し妻無し兄弟無し。電話は不通。自宅も不在。仕方なく出入りの保険外交員→前の会社の同僚→そのまた前の同僚と過去を遡行。

 

今西と接した人間は今西には感謝していると言いながら、皆微妙に不幸になっていた。

 

今西は口先三寸で相手のプライドとコンプレックスをくすぐり、人生を踏み誤らせていく“人誑(たら)し”でした。

 

変換して初めて知りました。「たらす」ってこう書くんですね。言偏に狂。言葉で狂わすと書いて「誑し」。“嬲る”に匹敵する漢字です(実は嬲るには嫐るというバージョンもあるのですが、それはまた別の話)。

 

今西の幼少期の惨劇にまで遡った三辺は自分の知っている今西とは全く別の今西が存在していることに気づきますが…。

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今西は義太夫の家元の妾の子でした。兄弟子が語る当時の惨劇とは…。

 

結構エグイ事をやっている今西を悪人とは思えないのは西島秀俊の巧さでしょう。善人とは程遠い今西に三辺が惹かれて行くことに違和感を覚えないのは永作の巧さでしょう。

 

ふと、プロットだけ見ると「地獄の黙示録」と同じ箱なんだなあと妙な事考えてしまいました。



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  • おはようございます。

    なかなか面白そうな作品ですね。
    漢字の蘊蓄も興味深い。

    ブログ村×2クリックしました。

    ADSO

    2018/3/28(水) 午前 7:05

    返信する
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    毎度ありがとうございます
    期待していなかった分、面白かったですね。
    役者が皆芸達者ってトコも良かったです。

    [ ナルシスト伊藤 ]

    2018/3/29(木) 午前 0:36

    返信する

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