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Yさんを駅まで見送った後、駅にて高速バスのチケットが買えるようなので、
地元の大宮までのチケットを買う。
その後、熊野の町をしばらく自転車で走り、今日の目的地である熊野古道、松本峠のルートを目指す。
このルートは、鬼ヶ城という海に突き出た小山のようなところへ通じている。
古道の方へ、自転車で行ける所まで行って、古道に入った。
ここは、先日のツヅラト峠に比べるとかなり楽で、それでも十分、昔ながらの雰囲気を持っていた。
途中で地蔵があり、そこで道は二股に。
道の一つは、鬼ヶ城の上に行き、そこから七里御浜を見渡せるらしい。迷わずそちらを選ぶ。
鬼ヶ城の方面は、木の根がむき出したような道が続いていて、
小山の上まで行くと、かなり見晴らしが良かった。
そこで休憩。ビールを飲み、みかんを食べる。
ここまで誰も居なかったのだが、後から遠足らしき小学生数人がわいわいやってきた。
「こんにちは」と元気に挨拶されたので「こんにちは」と返す。
みかんでもやろうかと思ったが、後から後からわいわいと小学生が沸いてきたので、そそくさと先を急ぐ。
山の上は古城の跡になっていた。そこから山を降りて、鬼ヶ城の海岸を目指す。
ここは、かなり有名な場所らしい。
波に現れた海岸が、まるで鬼の住処のような、いくつもの洞窟を作っている。それが半島を1キロほど続く。
国指定名勝、国の天然記念物、世界遺産、日本百景と、いくつもの称号を得ている。
さすがにここは有名なので、反対側の町の方から道路が続いていて、
入り口近くにはいくつもの土産屋があった。
この日は、年配の団体さんが、ガイド付きで来ていた。
昼を食べてなかったので、ここで熊野名物の「さんま寿司」を買う。
これは、バッテラのさんま番みたいなもので、新鮮なさんまの皮が目に痛いほどまぶしい。
さんま寿司を持って、うきうきしながら海岸で一人食べる。
予想以上のうまさに、思わず声を出してしまった。
団体さんは鬼ヶ城の入り口で皆引き返した。
そこからさきは、岩にへばりつくように作られた小道が半島をぐるっと巡っているのだが、
そもそもか、なり足元が危ない場所だし、波が高いと簡単にさらわれてしまいそうな場所だ。
波や地震に関する注意書きがたくさん書かれていたが、行ってしまったらどうしようも無い。
迷うことなく鬼ヶ城の小道へ。
えぐれた岩が半分洞窟のようになっている。どうくつの天井は鍾乳洞に似ている。
ともかくこんな海岸は見たことが無い。鬼の住処と思われるのも当然だ。
ところどころ、進入不可の場所があったが、鎖を超えて入ってみる。
確かに、足をちょっと踏み外したら巨大な岩と岩の間に挟まって抜けられそうにないような場所だった。
ぐるりと鬼ヶ城をめぐり、半島の端へ出る。
自転車を置いた場所まで歩き、そこからまた町をぶらぶらした。
かなり汗もかいていたし、銭湯を調べてお湯に入る。
帰りの高速バスは8時半。それまでしんばしでご飯を食べることにしよう。
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