日々の浪漫

企画屋による発想用メモ。ゲーム、映画、本、フットサル、サッカー、その他個人の日記等々。とにかく量で勝負…

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ある方に"INSIDE GAME DESIGN"という洋書を勧めてもらったので、
辞書片手に読んでいるのだが、ゲームデザインの点で相当勉強になる。

ここ最近、斬新なゲームを出した中小の会社について、
主な開発者がインタビューに答える本。
ゲームデザインの切り口から、話題のゲームの作られ方が垣間見れる本である。

登場するゲームのタイトルで言えば、
Project Gotham Racing、ダーウィニア、Portal、B-Boy、Guitar Hero、
Little Big Planet、スキゾイド、あと日本からは塊魂、等など。

どれも、相当お勧めのタイトルで、しかもこれらは全て大プロジェクトではない。
ダーウィニアに至ってはスタッフ4名だが、10人前後のプロジェクトも多い。
マンパワーで何とかしているようなゲームではなく、アイデア勝負の物ばかりだ。

紙に書かれた仕様書(メモ?)なども豊富に掲載されていて、これも勉強になる。
という訳で、1会社分づつ、読んだ感想というかメモを残しておこうかと。


今回は一番先頭に載っていたPGRについて。
このシリーズは、レースゲームなのに、他のタイトルとかなり感触が異なる。
ただ速いだけではなく「格好良くコーナーを曲がる」などが評価される独自のシステムなどが特徴。
最新作のPGR4では、車とバイクが同時にレースしたり、ゲームだからできることを追求している。

単なるレースゲームではない。
こう言っては実もふたも無いが、とにかく格好良いレースゲームだ。
音楽も、The Prodigyを使っていたり、とにかく格好良い。

自分は普段レースゲームやらないし、車も全然詳しくないが、かなりハマった。

レースの舞台としては、大抵の人が見たことのあるような現実の町をモデルにしている。
例えば日本だと歌舞伎町の前などを走ったりするのだが、
これが余りに似ているのでびっくりする。

(インタビューによると、ただ真似るのではなく、必要なものを選別し、エッセンスを上手く抽出しているのが分かる)
ここら辺の話などが満載。

全部訳せばよいのだが、大変なのでエッセンスのみ・・
あと、間違ってるところもあるかも・・・



●BIZARRE CREATIONS 〜Project Gotham Racingシリーズの話〜

<前情報>
主にProject Gotham Racingシリーズを作っている会社。
他にはLiveArcadeでGeometry Warsシリーズなど。

インタビューでは、主にPGRについて。そこでの開発秘話の抜粋。
インタビューに答えているのは、ディレクターのMartyn Chudley

<インタビューからメモ>

・目指しているのは、実際にその場所を知っている人がすぐに分かるように作ること。
 それによってリアリティーを増し、ゲーム世界に没頭してくれるように作っている。

・リアルな町を作るために、ベースとしては、最近はgoogle mapを利用している。
 それを元に、区画に分け、作業の見積もりを出す。

・実際に3人ほどのスタッフが現地に行き、テクスチャーの元となる写真を撮ってくる。
(場合によっては写真が取れない場所もあるが、その場合は許可をもらったりもする)

・実は、リアルな町を単純に再現するのではない。
 ゲームとして必要ないものは省いたり、微妙に変えたりしている。
 ディレクターがゲームデザインの観点から、指示を出す。

・通常省かれるコクピット内部も作りこんだ。
 理由は、このゲームでは、ユーザーに本当に体験しているような気になってほしいから。
 音なども、実際にコクピットに居たときに聞こえる音、を収録している。

・エッジが効いているかどうか、それが一番大事。
 似たなものを作るくらいなら、嫌われたほうがマシだと思っている。

・パブリッシャーの意見は大事にしている。
 我々はゲームとして意義があるかどうかで判断するが、
 ユーザーの実際の嗜好などは参考になる。

・作りこむ所とそうでない所を判断している。
 例えば、カーブなどでは、減速し、かつ、カメラが寄るので作りこんだり。

・1つの建物で通常4〜5週間。作りこみが必要な建物だと6週間とかかける。
・その町の持ってる生活感、などを大事にしている。


<まとめると>

まず、他のレースゲームとの違い、というのを一番に考えている。
それを、「プレーヤーがレースをしている気になること」と設定し、
そのために、プレーヤーが既知感を持てるよう、現実にある世界中の街から、
主要なものをピックアップし、ゲームデザイン的な観点から調整を行っているのが分かる。

まず最初に、切り口ありき、なのだ。
Martyn Chudleyさんは、アーティストでもあるようだが、常に大きなビジョンで考え、
必要な部分とそうでない部分の見極めに注力しているのが分かる。

会社は2007年9月に大手パブリッシャーのActivisionに加わっている。
<BIZARRE CREATIONSのサイト>
http://www.bizarrecreations.com/about/


PS
The Prodigyは3月2日にニューアルバム(Invaders Must Die)を出すようだが、
PGR4で使われていた曲が載っているかは不明。


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