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アメリカで12番目の地銀が破綻した。今後も100以上の金融機関の破たんが懸念されている。アメリカ政府による金融危機対策はウオール街救済には一服感を与えているものの、地方銀行救済には役立っていない。
今、世界的にドルが不足しており、新興国では最強の経済と言われてきた【ブラジル】通貨も急落・株も暴落している。
世界中に50兆円以上の資金が投入されているものの、これらはすべて日米欧の主要金融機関のためであり、新興国や地銀には関係なく、今後も相次いで地銀の破たんや新興国の通貨・株式市場が激動することになる。
FRBのスタンスはとにかく時間稼ぎをしただけであり、突発的な事件が起こった際には一気に金融市場は動揺する。今回の危機対策がどこまで有効か、専門家は懐疑的。
恐慌前には、商品も株価も激しく乱高下を繰り返す。
正に今はそんな状況だろう。
この度のリーマン倒産と、メリル・リンチの経営破綻と買収、
この一連の出来事を、
日本の不良債権処理問題との対比で
語る人がいる。
アメリカは「日本と違って」処理が迅速なので
日本の不良債権処理にかかった期間よりも、
早く解決に向かうはずであるというものだ。
アナリストと称する人々の、この手の主張には首を傾げる。
この問題は、バブルの崩壊、信用の収縮、金融システムの
調整の問題と同列には語れない。
バブル生成のプロセスと破裂。再生の金融プロセスだけ見ていれば、
この度のアメリカ経済の混乱を、
日本が経験した土地バブルの崩壊と、そこからの再建までのプロセスと、
重ね合わせるのは間違っている。
破綻した金融システムを作り出し、世界中にその手法を押し付けたのは彼らである。
アメリカが世界に振りまいた金融システムは、人々に労働の価値観や、経済の価値観まで一変させるほどの威力を持ち続けてきた。
山一証券や長銀の破綻とは意味合いも世界への影響も全く異なる。
各国に規制の撤廃を迫り、市場と云う欲望モンスターを野に放ったアメリカが、
「空売りの禁止」と云う措置で、散々にその手法で儲けてきた金融組織を守る規制をを掛けざるを得ないとは、何と云う皮肉であろう。
大統領候補マケインも吼える。
「ウォール街にはある種の規制が必要だ!」
今更なんだ!
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