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……あの、『鬼ごっこ』から、早1ヶ月が経ち、俺達はすっかり普通の日常を取り戻していた。
そう、いつもの、『日常』に。
「おっじょっぉさぁーーーん」
「ダぁーーリン、また他の女にちょっかいだしてーー!!!」
ラムは空中からあたるを追いかけていた。
「これでも…くらうっちゃぁーーー!!」
ラムは勢いよく右手の指先から電撃を放った。
ピシャーーン
電撃はあたるに見事に直撃した。
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」
あたるは黒こげになりながら、ラムを見上げた。
「…んなにするんじゃ、ラム!」
ラムもあたるをにらみ返す。
「ダーリンが悪いっちゃっ。ガールハントなんかしてるからだっちゃ」
「ガールハントのどこが悪いんだっちゅーんじゃっ」
「ウチというものがありながら…」
「べつに、おまえが勝手に決め付けただけではないか」
俺は地面に胡坐をかき、腕を組みながら言い放った。
「俺はおまえのことなんてこれぽっちも思ってないわい!!!」
「ダーリン?…」
俺は容赦なくラムに思っていることを言い続けた。
「おまえはちょっと俺が女の子に声をかけると電撃をだし、妻だと言い張りおって……」
言い続けながらラムを見たとたん、俺は言葉を失った。
ラムが泣いていた。
あの、大きな瞳から大粒の雫がとめどなくこぼれていた。
ラムは涙を流したまま、自分のUFOへ戻っていった。
UFOはすぐにどこかへ消えていった。
俺は、宙を見上げ、声無き声で呟いた。
言い過ぎた、と。
2へ続く
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