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「…………る…」
顔を伏せながらあたるがなにか呟いた。
「え?おい、あたる。今、なんて云ったんや?」
あたるは顔をあげ、叫んだ。
「ラムを見つける!!!」
それからすぐに弁天たちが地球に訪れてランのUFOの中で話し合いが行われた。
「ラムは、亜空間にいるらしい」
弁天は足を組みながら云った。
「べ、弁天様、それはどういう……」
あたるが急かしたように聞いたが、おユキが制した。
「諸星さん、まずは落ち着いて下さいな。ラムはUFОで母星に帰る途中、ワープしたんですが、ワープの途中に空間の歪(ひず)みが起きて、UFОごと、亜空間に引きずり込まれたんです」
「なに……歪みだと?」
「でも、なんで、おユキ姉ちゃん、ラムちゃんのこと分かるんや?」
しのぶの膝の上にいたテンは上目づかいに見上げた。
おユキは袖で口元を隠しながら云った。
「ラムのUFОには、私が取り扱ってる『どこにいても居場所がわかる装置』をつけさせていただいてますわ」
この場にいたおユキ以外の者は心の中でみんな同じことをひそかに呟いた。
『この人、いつでも商人(あきんど)だ……』
コホンっ
ランは一つ咳払いをして、話題を素早く戻した。
「ねぇ、それでどうするの?」
「そうだな〜。おユキ、ラムは亜空間のどこらへんにいるんだ?」
おユキは手のひらサイズの『すぐわかる装置』を取り出した。
「ええと…。亜空間の一つの世界にいるわ」
「一つの世界ってなあに?」
ランがおユキに訊ねた。
「そこまでは分からないわ。ただ……」
一度、言葉を切った。
「ただ、『未来』の世界にいるのは、事実」
「未来ってのは…」
今までずっと口を閉ざしていた面堂が口を開きかけた時、
ガタン
勢いよくあたるが立ち上がった。
「おい、おめー心当たりがあるのかよ?」
「……あいつのところに行けば、ラムがいるのかも知れない」
「あいつって誰だ?」
弁天があたるを見つめた。
「因幡のところ……運命製造管理局のところだ」
4に続く
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