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キャーーーーーーッ!!
どこからか聞こえる叫び声を聴き、俺は『現場』へやってきた。
そこは平和で静かな永遠の過去だけが流れるはずの墓苑。だが、
ア゛ア゛ア゛ァァァ・・・
そこには闊歩しているのは『生ける屍』―――ゾンビ。
「えと・・・どういうことか説明してもらえるか、ナツ?」
俺は横にいる黒いローブを羽織った少女に状況説明を促す。
彼女こそこの『現場』を作った本人であり、原因であった。
「―――まえに言ってた―――『お盆』を再現してみた」
「なるほどな〜。ホンマにサイコーやで、ナッちゃんは!」
たしかに、彼女たちに『お盆』を説明した事があった。
夏のある期間、亡くなった先祖が帰ってくる、という風習が俺たちの世界にあるということを。
だが、よもや。今夏、今日、この時のために、このために聴かれていたとは、その時は思っても見なかった。
しかし、起こしてしまったことはしかたがない。この騒動を治めないと、さらなる問題を生むだけだ。
得にもならない。報酬にもならない仕事だが、やるしかないな。
「しかたないな、もう・・・いくぞ!!」
どうして『こんなこと』になっているのか・・・その説明には数時間前に遡らなければならない。
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