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「べっ…別に仲好くなんかないわよ!」
江茉《エマ》が珍しく動揺しているようだ。
「お互いに相手の欠点までよく分かっているのは、仲のいい証拠ですよ!…もしかしてお付き合いされているんですか?」
「お、お付き合い!?」
いつも強がっている江茉《エマ》だが、子供が相手ではどうやら本調子がでないようだ。
このまま慌てふためくを望むのも面白いが、後が怖そうなのでそろそろ助けておこう。
「いやいやフユ…ちゃん、だっけか?俺たちはこうして一緒にここまで来たが、付き合ってもいないし彼氏とか彼女とかの関係でもないよ」
また怯えられては会話が続かないので、江茉《エマ》に言われた通りに言葉を納めて訂正してやる。
「それでは、どうしてそんなに仲が良いんですか?」
「俺は神雅迅人《シンガ ハヤト》。んで、こいつは従兄妹の神雅江茉《シンガ エマ》だ。親戚で幼馴染みで兄妹みたいなもんだな」
「ご兄妹だったんですね…わたしったら早とちりして…すいみせんでした…」
俺の言葉を聞くと、今度はフユが慌てて謝罪してきた。
年の割に言葉も丁寧でその育ちのよさがうかがえたが、恋愛などに敏感に反応してしまうのはやはり子供である。
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