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2010年5月17日 | 2010年5月19日
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「白虎《ハクト》!」 「!?」 「それはマジに言っているのか!?お前にだったら赤猫《アカネ》をやってもいい、と思ってるんだがなぁ〜?」 赤雉《セキジ》が急に大きな声で呼んだから何事かと思ったが、どうやらまた悪ふざけのようだ。 「マジだ。俺は別に赤猫《アカネ》の事なんて何とも思ってないよ」 「ひっど〜い…。前、お嫁さんにしてくれるって言ってくれたのに…」 俺が赤雉《セキジ》に言い返していると、横から赤猫《アカネ》が割って入って、さらに場をかき回す。 「いったい、いつの話をしてるんだ…?」 「3つの時」 「いや、まじめに答えなくて良いんだが…」 昔から、こんな馬鹿馬鹿しい会話を交わしている。 しかし俺は自然とこんな関係が嫌いにはなれず、むしろずっと続けば良い、そう思った。
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それはまさしく嵐の前の静寂、だった。 『時』はいつも突然、しかし必ずやって来る。 氣を読んで、期を読んだ江茉《エマ》は飛び出した。 合図もなくその機会を悟らないように、それは開始された。 「なかなか、だけど遅いわぁ・・・」 莉凰《マオ》もまた恐ろしく早い反応で再び9本のクナイを放った。 「やっ!」 ガィンッ! 1本目―長刀・水映月によって防いだ。 江茉《エマ》の反射神経は内功によって十分に強化されており、問題ないようだ。 「あらぁ?意外とやるわねぇ・・・じゃぁ、これはどぅ?」 2本目も的確に防ぐ。 そして3本目を防いだ時、しかしその的確な防御が仇となったのか、水映月の刀身にヒビが入った。 それが目に見える形となったの4本目。 ガギッ! クナイを防いだ時、ヒビは縦断し、刀身は砕け散った。 「えっ・・・」 長年の相棒であった刀が折れ呆然とするが、一瞬で立ち直り来る5本目を残った柄で弾いた。 (くそっ!) こんな状況でも、俺はただ見守るしかないのが口惜しかった。 俺が動けるのは全てが終わった後か、江茉《エマ》が莉凰《マオ》を止めてから、だ。 「まだっ!」 6本目のクナイは折れた刀を投げて相殺した。 武器を失ったことで、さらに多く踏み込まなくてはならないだろう。 ふっ! 江茉《エマ》がさらに内功を練る呼吸の音だけが聞こえる。 だが今度は2本同時だった。 7本目は鋼の手甲で防ぎ、8本目は左手で叩き落とした。 あと1歩。
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