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2010年5月21日 | 2010年5月23日
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いったい、どれだけの所へ連れて行かれたのだろうか。 俺の地元には劣るが歴史の深いこの土地の、名所という名所を全て廻ったのではないだろうか? すでに日は傾き始めている。 で今いるのは、ルシャナ仏坐像のある『東大寺』。 「そう、ここが正式名称『東京大学』寺!」 「いやいや、この『東大』はこのままで正解なんだよ!?」 赤猫《アカネ》の馬鹿らしい会話は本当に楽しい。 「いや〜、それにしても本当にデカいな〜!」 俺たちの目の前には、この寺の代名詞『ルシャナ仏坐像』がある。 「俺たちの街にも、こんなの造りたいなっ!」 いつまでたっても赤雉《セキジ》のこういう、童心忘れないところは大好きだ。 それから仏坐像の周り、また中を見回った。 「じゃあ、そろそろ帰ろうか?」 赤雉《セキジ》はやっと、『それ』を提案してくれ、俺はやっと安堵の息をつくことができた。 「おい、お前ら!この辺の者じゃないな!?」 その時、俺たちの背後から声を掛けてきた、一団がいた。
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ビチャ・・・ 嫌な音と共に、江茉《エマ》は倒れた。 「くっ・・・う・・・」 意識はあるようだが、すでに戦闘は出来ないだろう。 莉凰《マオ》の実力は俺の、俺たちの予想を大きく超えていた。 その第3の腕はしだいに莉凰《マオ》の体を離れ、懐かしい人物の姿になった。 後ろの影と元を同じ夕凪《ユウナギ》、その人であった。 「・・・そういう事か」 俺の中で矛盾に感じていたことが晴れた。 白虎《ハクト》は「殺戮者がユウナギと名乗った」と言っていた。 莉凰《マオ》は「自分が殺戮を行った」と白状した。 もし、莉凰《マオ》が夕凪《ユウナギ》と名乗ったとしたら、なぜいままで正体がばれなかったのか。 だが、神鶴の『鵬』によって分身を、変わり身を創れるのであれば。 しかし、それは同時に脅威以外の何者でもなかった。 (万策、尽きた、か・・・) 江茉《エマ》に出来なかった事を、俺がヤれるのか・・・? それは果てしなくゼロに近い。 このままでは逃げる事もできず、このままでは確実に殺されるだろう。 駆け出した時の勢いはしだいに失われていき、すでに止まる寸前だった。 「そのまま、駆け抜けろ」
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