|
少女が画面を直接タッチして下にスクロールしていくと |
.SS-壱楽章-
-
詳細
コメント(0)
|
「うん、そうだけど…。どうして強盗を『武術で』倒した、って知ってるの?あの場にいたのかな?」 |
|
遠くから手を振りながら、声をかけてきたのは少女だった。 |
|
「まったく、ハヤトがあんなにゆっくりしてるから、すっかり遅刻じゃない!」
再び俺たちは、ユニバーシティの道を走っていた。 居酒屋の事件の後、注文していた料理を胃の中に流し込み、食事の余韻も早々に店を出てきた。 「エマも手伝ってくれたら、もっと早くヤツを倒せたんじゃないか…?」 「…ん?なんかいった?」 聞こえているのに俺の意見など聞く気がない。 「だけど、最後の『鴉』は助かったよ」 「べ、別にハヤトがあんな時に気絶なんかしようとしてたから、目を覚まさせてやろうと思っただけよっ!」 そして、たまにこうしてほめてやると無駄に顔を紅潮させてモジモジとする。 「そのままでも方法がまるでなかったわけじゃないが、『鴉』で手枷を解いてくれただろ?あれがなければもっと時間がかかってた…」 「待って、待ってよ!それ、ちょっと違う」 江茉《エマ》がちょっと首をかしげて、何かを言おうとしたその時だった。 「すみませ〜ん!」 だれかが俺たちを追いかけてきた。 |
|
「グオオオォォオォオオォオオォォォォォォ!」 |



