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神雅のつぶやき、

目指せ!1週間1回以上更新!

書庫企画モノ

これらの作品は他のところで行っている『企画』に参加し作った作品です。
しかし、必ずしも他のオリジナル作品と設定を共有していないという訳ではありません。
作者も、読んでくださる皆様のためにネタバレ要素は本編で出るまで伏せるようにしていますが、お気を付けください。

---今回の企画モノ---
UNiV.aLiVe 残夏の候
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.aL!Ve 残夏の候 5

 そして俺たちがたどり着いたのは、町外れにある墓苑の入り口だった。

「やぁやぁ、来たねーー!」

 そう言いながら、寄ってきたのは富豪・シキザキの(自称)三女アキだ。

 アキはいつも何かしらの『発明』を行っており、彼女が関わって今までろくな事はなかったが・・・

「あれ?アキちゃんも今回の祭りに何か協力してたん?」

「そりゃま、私の愛するナッちゃんの誕生日やし、最大の協力をさせてもらったで?」

 アキは薄汚れた白衣を翻し、その入り口の方を向く。

 そこには多くの人が集まり始めており、その頭上には『ナツ祭りメインイベント 恐怖の戦慄墓苑』と書いあった。

「―――みんな――――きたんだ――――」

「なっ!」

 武術によって鍛えられた俺の死角から、黒いローブに三角の帽子という典型的な『魔女』の格好をした少女が現れた。

「ナツ・・・俺の死角から現れないでくれ・・・」

「――――そんなんで――――これから、大丈夫かな――――ふふふふふ」

 彼女が今回の祭りの主役のナツだ。

 『ナツ祭り』とは彼女の誕生祭であり、彼女の『やりたい事』をなんでもやれるのが、この祭りの最大の特徴だった。

 もちろん、こんな『肝試し』イベントを考えたのも彼女自身で、普段は部屋に篭って『何か』の研究をしている彼女には珍しく積極的にイベントを計画していた様だが。

「ナッちゃん!客の入りはどうや?」

「――――大丈夫――――私の呪術がうまく働いてるから―――――」

 ナツとアキは一卵性双生児で瓜二つだが、性格は正反対でナツは根暗だから2人を見分けるのは簡単だ。

 だが、『何かに熱中する』ところだけはそっくりで、アキが科学のプロフェッショナルであるのに対し、ナツは魔術のプロフェッショナル。

 二人あわせて『マッドツインズ』と呼ばれている。

 もちろん、ナツの魔術関係に関わっても、ろくな目にあった試しはない。

.aL!Ve 残夏の候 4

 さて、そろそろ『例の時間』だが・・・

「あっ!ハヤトさーん!!」

 遠くから俺の名前を呼び、手を振って少女がやってきた。

 彼女はテンショーの富豪・シキザキの末娘フユだ。彼女の姉のナツこそが今回の祭りの主役である。

 フユもまたアサらとは仲が良いが、今回は姉のために手伝いをして別行動をしていた。

「おっ、来たな。準備はできたのか?」

 この『ナツ祭り』が他の祭りと違うところが、これから行われる『ある事』なのだ。

「はい!こちらですよ、連いてきてください」

「いこいこ!」

 アサは手に入れたぬいぐるみを手にして、狼化したフィーの背に乗ってフユの後に連いていった。

.aL!Ve 残夏の候 3

「ハヤトー!つぎはコレ!コレ、やりたいんだよ!?」

 と『まと当て』のコルク銃を振り回しながら、俺にせっつくのは白髪白眼の少女アサだった。

「一回300アウルムだよ」

 オークで的屋のにいちゃんは、俺に金を要求する手を差し出した。

 金を払うとアサは喜びながら、まと当てを始めた。

 その横には褐色の肌のウッドエルフの少女が物静かにたたずんでいた。

 何も話さないエルフの少女の名前はフィー。2人は同い年だが並ぶとまるで姉妹のようにも見える。

 フィーはまだ10歳だが『狼に化ける』という能力を持っており、高ランクのトレジャーの一人でアサを常に守っている。

「まったく・・・ハヤトはアサには優しいのね。『ロリコン』って呼んでいい?」

 そんな様子を眺めていた俺に横から、きつい言葉を浴びせたのは幼馴染の少女エマだった。

 今日はみな、祭りにあわせた浴衣を着ていていつにもまして、きらびやかではあるが、腰に携えた刀はいつも俺を狙っていた。

「やったーーー!!」

 アサは最上段に乗っていた巨大なぬいぐるみを打ち取り、それを抱きながら無邪気に跳ね回っていた。

「だが、なんで俺が全員分を払わないといけないんだ・・・?」

「男なんだから、そのくらいの甲斐性は持ちなさいよ」

 エマはそう良いながら、俺の買ってやったりんご飴をなめていた。

 所詮、こいつもまだまだ花より団子か。なんて言ったら斬られるが・・・

 そんなこんなで、祭りの夜は更けていった。

.aL!Ve 残夏の候 2

 夏。

 もうすでに8月も終わるが、まだまだ

「アツい・・・」

 それは気温のせいだけではないだろう。なんせ今日は『祭り』で人がごった返しているからだ。

「ワイバーンのしっぽ焼きいらんかねぇーーー!」

 どこからか屋台の威勢のいい声が聞こえてくる。

 もちろんこの屋台の主人もトカゲの様な外見の亜人・リザードマンが勤めている。

 様々な種族の人が混じり、協力しあってくらしているのが、この世界ユニバーシティである。

 その中でもここ、テンショーは中心都市であり、様々な考え方による祭が多い。

 今月だけでも『納涼祭』『灯篭祭』『舞踊祭』などなど・・・

 そして今、行われているのは『ナツ祭り』と呼ばれる、テンショーの富豪・シキザキの次女を祝う祭だ。

 まあ『ある事』を抜けば、他は普通の祭りを変わらず、こうして祭りは盛大に行われている。

.aL!Ve 残夏の候 1

 キャーーーーーーッ!!

 どこからか聞こえる叫び声を聴き、俺は『現場』へやってきた。

 そこは平和で静かな永遠の過去だけが流れるはずの墓苑。だが、

 ア゛ア゛ア゛ァァァ・・・

 そこには闊歩しているのは『生ける屍』―――ゾンビ。

「えと・・・どういうことか説明してもらえるか、ナツ?」

 俺は横にいる黒いローブを羽織った少女に状況説明を促す。

 彼女こそこの『現場』を作った本人であり、原因であった。

「―――まえに言ってた―――『お盆』を再現してみた」

「なるほどな〜。ホンマにサイコーやで、ナッちゃんは!」

 たしかに、彼女たちに『お盆』を説明した事があった。

 夏のある期間、亡くなった先祖が帰ってくる、という風習が俺たちの世界にあるということを。

 だが、よもや。今夏、今日、この時のために、このために聴かれていたとは、その時は思っても見なかった。

 しかし、起こしてしまったことはしかたがない。この騒動を治めないと、さらなる問題を生むだけだ。

 得にもならない。報酬にもならない仕事だが、やるしかないな。

「しかたないな、もう・・・いくぞ!!」

 どうして『こんなこと』になっているのか・・・その説明には数時間前に遡らなければならない。

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