韓国映画スタッフブログ

韓国映画の日本人スタッフの視点から、韓国映画ネタを中心に、韓国生活のことなどを綴っていきたいと思います。

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土曜日に、韓国映画「亀走る(原題)」を見てきました。主演は、「チェイサー」のキム・ユンソク、「ハーブ」、「暴力サークル」のチョン・ギョンホ。

地味な映画ですが、韓国の田舎の駄目駄目親父であり、正義にかけるのではなく、プライドにかけて犯人を追う刑事が主人公。そして主人公は「チェイサー」のキム・ユンソク!!「チェイサー」で多くの主演男優賞をとったキム・ユンソクの次の映画を誰もが待っていたと思います。今のところ、180万人の観客を動員し、ヒットしています。人気のある劇場では、昼の上映でもほぼ売り切れ!というところもありました。

内容は以下の通り。
−−−−−
やることといえば、地域の発展のために闘牛大会の準備を程度しかない、田舎の刑事、チョ・ピルソン。妻の前ではいつも情けないが、娘の学校では一日教師で招待したい親、第1位になるほど町では有名な刑事だ。闘牛大会の準備をしていたピルソンは優勝候補の牛に関する情報を入手して、こっそり妻のへそくりを賭けて、大金をゲットする。貧乏な暮らしのため、妻には今まで頭があがらなかったが、初めて誇れる!!と思っていたやさき、いきなり現れた若者に金を奪われてしまう。その若者とは、数年前に全国指名手配されていた脱走犯、ソン・ギテだった!!

脱走犯を取り逃がしてしまったピルソンは、仲間の刑事たちにそのことを興奮しながら伝えるが、こんな町にソン・ギテがいるはずがない!!お前は酔っ払っていただけだと誰も相手にしてくれない。奪われた金を取り返すため、娘の前で脱走犯を捕まえたと英雄にもなりたいために、ソン・ギテの隠れ家を突き止め、捕まえに行くが、結局は、指を切られるという重症を負い、またもや取り逃がしてしまう。この事件がマスコミに報道され、脱走犯を取り逃がしてしまうという無能な田舎の刑事とされてしまう。

金、名声、そしてプライドまでを奪われてしまったピルソンは、必ずこの手で捕まえると誓い、さらに捜査を進めるが。。
−−−−−

ほんと地味な映画ではありますが、主人公のちょっと抜けていて、素朴なキャラクターにやられ、誰もが彼を応援したくなります。コメディー要素もところどこにちりばめられていて、笑いを誘います。舞台はイェサンというところなので、方言も結構はいっていて、自分が理解できない笑いもありましたが。。。

ピルソンの妻役のギョン・ミリさん、かなりいい味を出していました。夫が駄目男なため、漫画レンタル店をやりながら、遅くまで内職もがんばるお母さん。夫に文句ばかり言ってますが、嫌な役ではなくて、理解できます。こんな男と結婚したことが、誰もが失敗だと思ってしまいますから。。。

最初、この映画のチラシを見たとき、また犯人を追う役かと、ちょっとがっかりしました。「チェイサー」も、同じく犯人を追う役なので、結局、同じ役をやるのか!!と。評価されまくった場合、次の作品選びはかなり慎重になってしまうと思います。そのため、同じ感じの役をやる人は多いと思ういます。ぶなんに、みんなに評価はされるでしょうからね。でも、自分としては、結局、逃げのように感じてしまいました。演技派なら、「チェイサー」のイメージを捨てて、新しいイメージで驚かせてほしいと思っていました。でも、今回の「亀走る」はよかったなー。キム・ユンソクは、こういう素朴な役が似合います。一緒に仕事をしたクォン・サンウ主演の「美しき野獣」の時は、秘書という固い役でしたが、ちょっと似合ってないと思っていました。

キム・ユンソクは一気にA級俳優に名を連ねました。1本だけヒットして終ってく俳優も多いと多いと思いますが、「亀走る」もヒットしたので、ホンモノのA級スターになりそうです。かっこいい役はできないけど、魅力的で誰からも愛されるスターって今までは、ソン・ガンホしかいなかったんですが、キム・ユンソクがライバルになりそうですね。腹がでてる主人公ってあまりいないですもんね(笑。

犯人役のチョン・ギョンホは、正直言うと、ぱっとしませんでした。他の俳優がやってもよかったというか。。。台詞はかなり少ないので、表情とかでの演技が必要になると思いますが、ちょっと弱かったですね。あまり嫌なやつには見えませんでした。劇中愛する女がでてきて、脱走犯と女の未来は!って感じの内容もあるんですけど、二人の過去がまったく見えず、危険な愛!!ってのもちょっと見えませんでした。チョン・ギョンホが彼女での1人の男と、脱走犯の二つの顔をもっと違いをつけて演じていれば、はらはらどきどきが増していただろうと思います。でも、演出意図として、悪くないやつ、でもしかたなく悪いやつにされてしまった、、、という悲しい背景があったかもしれませんね。。。

映画のラストシーン、涙してしまいました。地味なのに、感動させよう!!っていう演出がそう強くない感じなんですが、いきなり最後の最後で涙がでました。これ、いい映画です!!地味ですが(笑)。

今、韓国では「トランスフォーマー2」がヒットしまくってますので、他の映画は誰も見ないかもしれませんが、「トランスフォーマー2」を見た人が、次は何を見ようかなと考えたとき、この「亀走る」を選択する確立は高いです。また、「トランスフォーマー2」を見ようと劇場に足を運ぶ人がかなり増えています。もし、予約なしに来て見たら、売り切れ!とか、いい席が残ってないから、別の映画を見ようか、とおこぼれをもらえることも多くなっているような気がします。なぜならば、スクリーンが多くない中心部の映画館では「トランスフォーマー2」と共に、「亀走る」も売り切れまじかでしたから。。。「トランスフォーマー2」には到底かなわないし、客を全部持っていかれる可能性大ですが、180万人観客が見たという、面白い映画だ!!という表明があるので、みんなも注目していると思います。がんばれ!!亀よ、みんなの力を借りてもっともっと走れ!!

写真1:「亀走る」メインポスター。
写真2:第2ポスターイメージ。
写真3:第1弾チラシイメージ。

2と3、全然デザインにもこってない、そのままって感じが素朴さを充分に伝えていて、みんなが期待するキム・ユンソクのイメージとぴったり合ったと思います。

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