韓国映画スタッフブログ

韓国映画の日本人スタッフの視点から、韓国映画ネタを中心に、韓国生活のことなどを綴っていきたいと思います。

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「3xFTM」という韓国のドキュメンタリー映画を見てきました。先週末に公開されたばかりの作品で。「スリーエフティーエム」読みます。先週の土曜にミョンドンの中央シネマに別に映画を見ようと行って、その映画のチケットを購入したあとに、「3xFTM」という作品は今日は舞台挨拶があるということで、どうせなら、こっちを見ようと思ってチケットを交換しました。普通は、上映時間の20分前なら公開可能なんですが、10分しかなかったのに、交換してくれた中央シネマのチケットカウンターの方、ありがとうございます。

「3xFTM」の内容は、3人の性転換男性を追ったドキュメンタリー。女性として生まれて、男性になった人の話ですね。「FTM」というのは、「Female to Male」の略で、女性として生まれたけど、男性として生きていこうとする人たちのことです。この言葉、初めて知りました。逆に、「MTF」もあるのだと思います。

主人公は3人いて、それぞれを追いかけた内容と、インタビューが中心に構成されています。3人それぞれが抱えている大きな部分の問題は同じでも、それぞれが違う悩みを持っていたり、考え方もそれぞれ違っていました。

−−−−−
「母親の腹の中にいる時から男だった」
どんな痛みも楽しみに変えてしまう錬金術師のようなパワーをもった男。


「幼い頃から男に見られたかった」暖かく真実の心をもった男。

「彼女に普通の愛と結婚をプレゼントしたかった」太陽よりもまぶしい勇気をもった男。
−−−−−

性転換女性(男性→女性)は、日本では、テレビなどによくでていて、人気もあると思いますが、性転換男性(女性→男性)に関してはあまり知る機会はあまりないですよね。なので、今回のドキュメンタリーはとても勉強になったというか、こういう人もいるのだと、改めて考えさせられました。女として生まれたけど、母親の腹の中にいるときから、自分は男性だったいう主人公。正直言うと、100%は理解できないですよね。そういう境遇じゃないと、わからない部分も多いので。だから、100%理解できるよ!という人がいたら、それは嘘になってしまうと思います。理解しようとする姿勢が重要だということと、そういう人たちがいても、おかしな目でみないというか、自然に対処することが重要だと思いました。でも、最初はどんなことでも、知らないことには興味関心でじろじろ見てしまうのは、仕方がないことだと思います。でも、こういうドキュメンタリーを通じて、みんなが知っていくということが重要ですよね。

上映が終わったあとに、監督と、主人公3人のうち2人、そして司会進行役として?「ヨコヅナ・マドンナ」の監督のイ・ヘヨンさんが出てきて、トークと観客からの質問コーナーが始まりました。

一人の主人公が挨拶で言ったことにちょっと、ぐっと来てしまいました。実は今日のこのトークコーナーに参加したくなかった。昨日もトークコーナーがあったんだけど、ある観客が上映中もずっと写真をとっていて、トークの時も写真を撮ってきたと。駄目だといっても、撮る人がいたと。主人公たちは、実は女性だったということを人々に知らせたくないという気持ちはみんな共通している。自分のことを男性だと思っていて、昔は女性だったということを知らない周囲の人も多い。そういう人たちがこのドキュメンタリーを見ることによって、カミングアウトをすることになる。それはかなりの勇気がいることであると。でも、それはこのドキュメンタリー、映像を見た人にだけ限定のカミングアウトにとどめておきたい。なのに、そうやって写真を撮られることが、たまらなくいやだったと。

この言葉を聞いたときに、映画以上の感動というか、いや、感動じゃないですね、心に訴えかけるものがありました。実際、スクリーンから伝えられるものは、ドキュメンタリーであったとしても、どこか非現実の世界みたいな感じは絶対観客に伝わってしまっていると思うんですね。だから、そういう主人公に関して、一人の人間として見れない部分、軽く考えてしまう部分はあるような気がします。自分はそうじゃないと言いたいけど、でも、上映後でてきて、こういう挨拶をするまでは、軽く非現実の世界という感じがあったのかもしれません。みんな映画の主人公以前に、一人の個人なのに。それが、映画によって、個人としては見てもらえない部分もあり。ちょっと悩んでしまいました。このドキュメンタリーは、性転換男性たちにとってはいいのかもしれないけど、3人の主人公たちにとっては、マイナスなのか、プラスなのか。。。主人公たちは、そういうこともいろいろ考えた末に、ドキュメンタリー出演を決意したと思いますが、でも、今でも悩んでるかもしれないですよね。

何を言いたいのか、ちょっとごちゃごちゃしてきました。。。

とにかく、見る価値のあるドキュメンタリーでした。こういうドキュメンタリー、低予算ものは、日本では見る機会はないかもしれないですね。でも、日本で製作された同じく性転換男性を扱ったものが絶対あると思うので、機会があるかたは探して見てもらえるとうれしいと思います。とにかく、知ることが重要だと思います。そして、その画面に出ている人は、主人公じゃなくて、一人の個人ということを忘れないようにしてくださいね。

「3xFTM」はミロスペース、サンサンマダン、中央シネマで上映されています。

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