韓国映画スタッフブログ

韓国映画の日本人スタッフの視点から、韓国映画ネタを中心に、韓国生活のことなどを綴っていきたいと思います。

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キム・テギュン監督の「クロッシング」の記者会見に参加したり、
最近は、脱北問題や北朝鮮の人権問題に関心が多いので、
「収容所に生まれた僕は愛を知らない」という本を読んでみました。
前々から帰になっていた本です。
先月末、韓国に戻る直前に本屋によってみたらちょうどあったので速攻で買いました。

脱北者のシン・ドンヒョクさんが書いた本です。

★★★★★

「収容所に生まれた僕は愛を知らない」
著:シン・ドンヒョク
訳:イ・ヤンス
発行所:KKベストセラーズ
価格:1600円+税

−−−−−
囚人の子として生まれ
奴隷として生きた23年
−−−−−
北朝鮮・地獄の収容所から奇跡の脱出!
ただ1人の証言者、衝撃の告白!

★★★★★

この世にこんな地獄があったとは思いもしませんでした。
その収容所は政治犯が入れられる地域で、
人々はただの奴隷と化していて、動物以下の扱いをうけています。
労働力を作るために、無理やり結婚させられて、子供を生むというシステム。
シン・ドンヒョクはそんなシステムの中、収容所で生まれました。
人を密告しなければならない規則なので、 友情なんてものは存在しません。
いつも誰かのミスや問題を伺っていて、
密告すれば、その密告された人の飯を食べれるというシステムです。
友情は存在せず、さらには、家族間の愛なんてものもほとんど存在してないようです。
ときには、家族間で密告することもあるというので、自分たちの想像を超えています。
シン・ドンヒョクの母と兄はその地域から脱出を試みて失敗し、
彼の目の前で公開処刑されました。
彼が裁縫工場で働いていたとき、ミシンを落としたという罪で、
中指の先を切断されたりもしたそうです。
腹が減りすぎて、牛の糞の中のとうもろこし3粒も食べたというほどに、
生まれて死ぬまで空腹に耐えながらの生活のようです。
「愛」という言葉の意味すら知らず、韓国に来てから学んだといいます。

想像を絶する地獄社会の中で23年間過ごして、脱北に成功したシン・ドンヒョクは
この地域から抜け出した始めての脱北者と言われています。

誰も知らない事実。誰も知ろうとしない事実。
マスコミでは核とかしかやりませんからね。
自分が喋れる韓国語が通じる、こんなに近い場所に、
この現代に、そんな地獄があったとはショックが大きいです。
「クロッシング」関係で、いろんな話は聞いていましたが、
本を読んで、そのショックは比べものになりません。

感心を持つかどうかは個人の自由だと思いますが、
まずは、こういう事実をたくさんの人に知ってほしいと思いました。

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