韓国映画スタッフブログ

韓国映画の日本人スタッフの視点から、韓国映画ネタを中心に、韓国生活のことなどを綴っていきたいと思います。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

今日、4月4日に公開されたシン・ハギュン主演の「ランニングマン」を早速見てきました。
 
イメージ 1
 
息子と2人で暮らすガキっぽい父親。昼間は車の整備の仕事をして、夜は個人のコールタクシーの運転手をしている。そんな父親が大嫌いな息子との関係は最悪。そんな主人公がいきなり大きな陰謀に巻き込まれ、殺人の濡れ衣を着せられて、警察から、そして怪しい奴らから追われることになる。
 
まず、この映画の売りは、シン・ハギュンが初めてのアクションに挑戦するということと、とにかくソウルのいたるところを逃げ回るというところでしょう。誰もが知ってる場所を逃げているので、見てて迫力がありましたね。映画の仕事をしてる人間としては、こんなところでよく撮影ができたなー、野次馬処理にかなり大変だっただろうに、と思ってしまいました。観客にとったら、知ってる場所でアクションが繰り広げられているので、リアルに感じられたんじゃないでしょうか。
 
CGを駆使したシーンが多いですが、CGの水準は結構よかったと思います。もちろん、CGじゃないと撮影できないカットがたくさんありますが、そんなこと気にせず、リアルに感じられる水準でしたね。
 
ところどころ、ありえねー!!って感じのカーアクションなどがありますが、映画全体がコメディーたっちな感じなので、自然に感じられたり。許されるというか。笑。
 
エンディング近くのカーアクションシーンは、アイディアを練るのにも相当な時間がかかったと思いますし、どこまでを実際にとってどこからをCGにするかなど、かなりの打ち合わせを要したと思います。拍手。
 
宣伝記事でよく書かれていることは、この映画が父親と息子の話だということです。父親に反抗している息子。自分の母親が誰かも詳しいことを教えてもらっておらず、自分が誰からも愛されずに生まれてきたと思っている。主人公がそんな息子と和解していく過程もこの映画では大きなストーリーの一つになっています。
 
最初は自分の父親が犯人なのか?と疑ったけど、でも、父親を信じて、自分なりに事件の真相に迫ろうとする息子。自分も危険な状況に陥ったときに、自分のことを考えてくれる父親の愛情を初めて感じる息子。
 
試写会を見た人の中には、この父子愛のくだりが、うざいという人もいたようですね。笑。くどいというか、わざと感動させようとしているように見えると。個人的には、そこまでは思いませんでしたが、息子のキャラが、事件の真相を自分なりに暴こうと出てくるところは、オーバーだなと思ってしまいました。笑。
 
残念だったのは、キラーたちのキャスティング。個人的にちょっと弱い感じがしました。悪っぽく見えますが、なんかカリスマがないんですよね。もっと若くてクールに見えるキラーとかならいいのに、40代でちょっとだけ鋭く見えるキラーだったので、あまり怖くなかったです。
 
シン・ハギュンは、かなりよかったです。この映画がただただまじめなアクション映画だったら、ちょっとクサイと思われていたかもしれませんが、シン・ハギュンのちょっと軽い感じの演技が、そのクサさを中和させたような。いや、クサくていいんです、この映画は!!みたいな感じで見せてくれました。いやいや、アクション映画に初めて挑戦したわけですが、走りまくってますね。もちろん危険なシーンはスタントが演じていますが、それでも相当な体力がないとあんだけ走れませんって。撮影なんて、1回でOKになりませんからね。全力疾走を何度やっても、足がつることもなく、同じような速度で走るための体作りをしっかりやって、撮影に挑んだように見えました。
 
今日から、シン・ハギュンさん主演のドラマも始まるようですね。偶然なのか、今日はシン・ハギュンデーって感じですね。
 
総合的に見て、ソウル市内でアレだけの撮影をしたってところは、拍手レベルです。面白い絵を見せてもらった感じです。途中、コメディーに走りすぎでオーバーな場面があったり、ちょっとクサい感じはありましたが、でも、エンターテイメント作品として充分に楽しめる映画になっています。
 
共演は、イ・ミンホ、キム・サンホ、チョ・ウンジ、オ・ジョンセ、チュ・ヒョン。
 
予約率ランキングではイ・ビョンホンの「G.I.ジョー バック2リベンジ」についで2位ですね。これから口コミが広がって1位をとることができるのか。この映画はハリウッドの20世紀フォックスがはじめて韓国映画に投資した作品なので、個人的に注目しています。この作品がうまくいけば、ハリウッドの大手も、韓国映画で金儲けができる!!いい作品を作れる!!さらには、ハリウッドよりも安く製作できるから、韓国で撮影するシーンをつくってみようか!!などと、いろんな効果が生まれるように思います。そういう意味でも、この映画にはヒットしてもらいたいと思います!!
 
西嶋秀俊、キム・ヒョジン主演の「無名人」の仕上げ作業は、来週末にはすべて終る予定です。10月に撮影が終って、いよいよ完成間近です。
 
普通の韓国映画の仕上げ作業よりも、かなり長い期間を費やしての仕上げ作業でした。いろいろ問題もあったりして、うまくいかない部分があったりして、監督初めスタッフ一同が、気苦労が多かったり、むしゃくしゃすることも多かったです。でも、個人的には、時間が長かった分、細かいところまで気を使って仕上げ作業ができたり、いろんなアイディアを出す時間が充分にあったので、結果的にはよかったと思っています。自分も、いろいろとアイディアを出しました。必死に監督を説得したりと。笑。
 
今回「無名人」の音楽は、なんとなんと川井憲次さんです!!
 
「美しき野獣」に引き続きキム・ソンス監督と川井憲次さんの夢の共演がまた実現したんですよ!!そんな夢の実現に自分も参加できて、本当に幸せに思っています。ほんと、最高の音楽作りに関われて、最高の気分ですね。
 
音楽は2月の頭にすでに完成しています。
 
打ち合わせを重ねて、監督と川井さんの方向を合わせて、細かいところまで作り上げていく作業は、ほんと楽しい作業でした。「美しき野獣」のブログにも書いたと思いますが、野獣のレコーディングを直接見たときは、感動して自分も監督も涙がでました。今回も、とにかく早くレコーディングしたいねと監督とずっと話していて、レコーディングの日を首を長くして待っていました。
 
1月の末にレコーディングが行われたんですが、当日、昼過ぎからのレコーディングだったので、監督と朝一の飛行機で東京に飛ぶ予定でした。しかし、前日からかなりの大雪だったので、なんと、朝一で飛行機が飛ばなかったんですよ。最悪。でも、ひとつ遅い便でも間に合うからなんとかなるだろうと思ってました。待っても待っても、案内はなく。ひたすら待ちました。かなりイライラして。他の飛行機は飛び出してるのに、自分たちの飛行機は何故飛ばない?
 
かなり遅れて案内があったんですが、自分らの飛行機がインチョンからキンポに来る必要があるのに、インチョンからまだ到着してない。いや、まだ出発すらしてない状況に!!そこで、この飛行機を待ってた人たちの中には怒りまくる人もいたりして、空港内の待機場はパニック状態。罵声が飛びまくってました。日本で重要な契約があるんだ!!と怒鳴るおっさんたち。
 
ほんと、飛行機が来るのが遅れるとかなら、ちゃんと言ってくれれば、他の飛行機を予約するとかできたはずなのに、航空会社の対応はかなり最悪なものでした。
 
結局、自分たちがキンポを出発したのは、確か12時半とかだったかな。レコーディング会場に着いたのは、4時近くだったはずです。ずっと楽しみにしていたレコーディングを最初から見ることができなくて、ほんと残念でした。監督もかなり落ち込んでいました。でも、レコーディングの後半を見ることができたので、よかったですよね。思っていたとおり、感動しましたね。この生音が、自分たちの「無名人」をリアルにしてくれる感じ。西島さん演じる「石神」、キム・ヒョジンさん演じる「ジウォン」の感情がこの音楽に乗って、100%以上に観客の心に届くことになると思います。
 
「美しき野獣」の時よりも、かなりパワーアップした音楽になっています。迫力満点で、オープニングとかエンディングとかは、ハリウッド映画のようなスケールがあり。アクションシーンは、さらに緊張感が増し、感情シーンは、さらに悲しかったり、つらかったり、やるせなかったり、感動だったり。
 
レコーディングした音や、その他の音をそれぞれ細かく調整してトラックダウンする作業にも監督と一緒に参加しました。調節して仕上げた音楽を最後に監督がチェックする。川井さんのスタジオで作業したんですけど、ここで聞く音が世界で一番なんですよね。このスタジオに合わせて調節されてるわけだから。劇場では劇場それぞれの環境があるから、微妙に変わったりすると思うし、台詞はいろんなサウンドと一緒に聞こえるわけだから、音楽だけが純粋に聞こえるわけではないですよね。だから、この「無名人」の音楽を、音楽だけで、純粋に100%感じれるのは、自分と監督だけなんだな!!と2人でミーハーっちくに喜んでいました。笑。
 
トラックダウンが終ってから、監督と川井さんと川井さんの事務所のスタッフのみなさんと乾杯したんですけど、本当に心から楽しい時間を過ごすことができました。また川井さんと作業ができる機会がありますように!!川井さん、最高の音楽、ありがとうございました。
 
CG作業は95%が完成しました。最後、細かーい修正のみです。そして、明日からサウンドの最終作業です。ファイナルミックス。サウンドチームが作りこんだサウンドをいよいよ明日聞けます!!楽しみでしょうがないですね。ワクワクしてしまいます。今まで長かった分、このワクワクが凝縮されている感じです。映像と音楽と台詞と効果音がどのように調和されているのか。今回は、今までにないようなサウンドにしたいねという目標があるので、想像できない感動が明日、待っているように思います。
 
自分みたいなスタッフがサウンドにどうのこうのと言うもんじゃないかもしれませえんが、自分もこの映画に愛着がありまくり、自分の映画だと思っているので、後悔なく最後の最後まで、自分の意見を監督にぶつけて、最高の状態で仕上げたいと思っています。
 
では、明日も楽しんできます。
 
この「韓国映画スタッフブログ」は2007年3月28日に始めました。今日が2013年4月4日。タイミングよく、ちょうど6年ですね。さらに、最初始めたのはシン・ハギュンさん主演の「ザ・ゲーム」の時でした。ちょうど、今日シン・ハギュンさん主演の「ランニングマン」が公開され、午前中見てきたところです。これも、タイミングが合いますね。不思議です・・・。
 
ちょうど6年たって、このブログネタが1000個目です。記念すべき1000個!!いつも、ブログを読んでくれてるみなさん、ありがとうございます。全然、書けてないときでも、アップされてるかなー?と訪れるみなさんには、本当に本当に感謝しています。
 
これからもいろいろと韓国の映画ネタと自分が関わる映画ネタを書いていきたいと思いますので、お付き合いよろしくお願いします!!
 

全1ページ

[1]


.
shi*gen**za79
shi*gen**za79
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事