韓国映画スタッフブログ

韓国映画の日本人スタッフの視点から、韓国映画ネタを中心に、韓国生活のことなどを綴っていきたいと思います。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

「殺人の追憶」「グエムル」のポン・ジュノ監督のハリウッド進出作「スノーピアサー」を見てきました!!
 
イメージ 1
これが、韓国版メインポスターです。
 
主演は、クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントン、ジェイミー・ベル、オクタビア・スペンサー、ユエン・ブレムナー、アリソン・ピル、ジョン・ハート、エド・ハリス。
 
氷河期の近未来の地球。生活空間は、目的地なくひたすら走り続ける列車の中のみ。列車の中は、階層社会に分けられており、最下級層で生活するクリス・エヴァンスと仲間たちが反乱を起こし、上流階級である列車の前へと進んでいくの物語。
 
韓国では、誰もが待っていたので、ヒットしています!!公開前から予約率が高かったでの、出だしの興行成績が大ヒット。われらのポン・ジュノの世界進出作品ということで、韓国人の誰もが期待していた証拠ですね。彼を祝ってやろう!!的な。おめでとう!!みたいな感じで。
 
しかし、この映画は軽く見るに限ります!!深く読もうとしたら駄目な映画だと思います。韓国での評価は半々に分かれています。劇場の雰囲気も半々。集中して映画に入り込もうとしている雰囲気と、明らかに飽き飽きしてるなという雰囲気。近くにいた年配の人は、ぶつぶつと文句を言ったあげく、エンディング前に、出て行ってしまいました。笑。
 
期待の中に「グエムル」のポン・ジュノだから、「グエムル」以上の視覚的インパクトを期待していたはずです。でも、今回は怪物は登場しないので、その点、インパクトは低いと思います。自分も視覚的には、地味なのかもなと思いました。結局、舞台は列車の中だけなので、絵のスケールがないんですよ。全部同じ大きさなので。ま、上流階級の前へと進むにつれていろんな世界が登場しますが、でも、やっぱりスケールはないという。物語上、しかたないことですが。だから、この映画は、軽く見るに限る、プラス、視覚じゃなくて、主人公たちの感情に従順するべき映画だと思います。じゃないと、飽きてしまう。
 
個人的には、そこまでは集中できなかったです。期待していた分、あれ?このままのイメージで行くのか?と不安もあったり。あと、これじゃ、多くの人の期待を満たすことはできないだろうと、別のことを考えたりと。もっち集中して見れればよかったのに。見た後は、あー、残念と思いましたが、もう一度見て見たいという欲も出ています。もう一度見て、ちゃんと細かく感じたいなと。それはそれで魅力のある作品だからだと思います。
 
この映画で、クリス・エヴァンスも、ソン・ガンホもよかったと思いますが、何よりも、ティルダ・スウィントンの怪演です!!彼女、最高です!!ここまでのインパクトのあるキャラクターを見たことがないかも。この映画は彼女のためにある映画だと思います。この映画で、彼女は今後、さらにさらに注目される女優になると思います。このキャラクターをどのようにして作り上げたのか気になります。
 
シナリオではここまでのディテールはなかったと思います。台詞があるから、ある程度のイメージはあったと思いますが。外見的な部分、髪型とか、めがねをかけているとか、おばちゃんぽいのか、そうじゃないのか、どういう服を着ているのか、どんな口調、トーンで喋るのかとかは、やはりシナリオでは判断できないはずです。
 
監督のイメージするキャラクターをまずは、具現化し、そこからはティルダ・スウィントンが作り上げたと思います。ここまでのオリジナリティーがあって、インパクトがあるキャラクターを作るには、演じる者の演技計画がないと実現しないと思います。撮影前に、演技しながら監督と作り上げる時間も普通はないし、現場で、演技してみて、監督がいや、こんな風にやってくれと言ったとして、現場は時間がないので、それを何度も繰り返して、監督が100%好きなキャラクターを作るのは難しいと思います。感情を表現させるために何度もテイクを行くことはできると思いますが、今回のキャラクターを作るための監督の時間は、現場にはなかったと思います。
 
いやー、すごい女優だ。彼女の今までの作品をいろいろ見てみたいと思います。
 
個人的には、2013年韓国の夏シーズンの映画界は、この「スノーピアサー」よりも、ハ・ジョンウの「ザ・テロ・ライブ」のほうが、最終的に勝つのではないかと予想しています。「スノーピアサー」悪くはないです。でも、みんなの期待が高すぎる点と、簡単なようで、難しいような、わかりやすくない点が口コミの邪魔をするのではないかと。でも、逆に賛否両論がある場合は、それだけ話題になっているので、じゃ、自分の目で確かめてみようかなと思うようになるようにも思います。
 
上のメインポスターは、ソン・ガンホの一人バージョン。韓国で宣伝するなら、やはり外人役者よりも、ソン・ガンホで売ったほうが早い。でも、ここで期待しすぎて、映画を見ると、ソン・ガンホ、もっと見たかったと思うかもしれません。それなりに出演してるし、最後までからんでくるけど、でも、もっと見たかったなと欲は出てきます。個人的には、ハリウッド俳優と一緒になってるソン・ガンホのポスターがあったほうが、あー、ソン・ガンホがハリウッド役者と同じレベルだ!!と韓国人として、誇りを感じただろうなと思いました。ただただソン・ガンホだけじゃ、ハリウッド作品だ!!という期待や、うれしさが生まれないし、ソン・ガンホをもっと見たかったと残念に思ったり。
 
今回、ソン・ガンホは英語を喋らずに、韓国語を話します。ハリウッドに混ざって、韓国語でスラングとか言ってる様は、韓国人に受けたと思います。でも、個人的に、英語をしゃべって、韓国人だってところを前にださないほうが、自然だったと思います。意味は必要ないけど、なんで、韓国人が絡んでるのか?と思ってしまいました。ま、海外で公開するときは、すべて字幕だから、関係ないのかもしれませんが。もしかしたら、韓国人のためのサービスとして、韓国語台詞にした?というのは、深読みでしょうね。笑。
 
イメージ 2
クリス・エヴァンス:革命のリーダー。
 
「ファンタスティック4」とか、「アベンジャーズ」とかで、どこかアイドル的な?役者のイメージがありましたが、この映画でしぶいし、役者的な部分を見れてよかったです。
 
イメージ 5
 
ソン・ガンホ:列車の保安設計者
 
個人的に英語台詞にして、自然に他のキャラクターに混ざってほしかったなー。劇中、通訳機が出てきますが、なくてもよかったような。
 
イメージ 6
 
ティルダ・スウィントン:列車のナンバー2
 
最高最高最高最高!!!!!!!
 
イメージ 7
 
ジョン・ハート:列車の聖者
 
主人公を導く?操る?最下級層の長老!!
 
イメージ 9
 
ジェイミー・ベル:最下級層の犯行児
 
最下級層で、反乱をたくらむクリス・エヴァンスの義理兄弟的な存在。
 
イメージ 8
 
オクタビア・スペンサー:最低級層の母親
 
小さな息子をいきなり奪われた母親の怒り爆発!!たくましい。
 
イメージ 10
 
コ・アソン:列車で生まれた少女
 
「グエムル」に続いて、ポン・ジュノ作品。なぜ?ドラック中毒?笑。これが意味するところを考えたい!!
 
イメージ 11
 
ユエン・ブレムナー:最下級層の力なき父親
 
最下級層では、失うものは家族のみ。家族を失った者のパワー。
 
イメージ 12
 
エド・ハリス:列車の絶対なる存在
 
別に謎めいた影のみのポスターにする必要はないかなと。
 
 
この映画の製作者として「オールドボーイ」のパク・チャヌクがいます。字幕作業では、かなりこだわっていたとう話を聞きました。映画を見て、楽しめた!!とは思いまんが、でも、もう一度、字幕のこだわりようと、細かいところまでもう一度見たいなと思わせる映画です。その魅力とは何なのかを確かめたいなと。
 
イメージ 3
 
この映画はフランスの漫画が原作。この絵の主人公。女は誰なんだろう??
 
 
イメージ 4
ドイツ映画「ヴィンセントは海へ行きたい」を見てきました。韓国タイトルは「ヴィンセント:イタリアの海を探して」です。
 
イメージ 1
 
主演はフロリアン・デヴィッド・フィッツ、カロリーネ・ヘルフルト、ハイノ・フェルヒ、ヨハネス・アルマイヤー、カタリーナ・ミュラー=エルモー。
 
母親と暮らしていたチック障害の青年。母親が死ぬと、政治家の父親(過去に離婚)は息子を施設に預けることになる。政治家ということで、問題を起こす息子を隠したかったと理由で。青年は、施設で、拒食症の女の子と一緒に、施設の院長の車を盗んで海を目指すことになる。気が合わない強迫性障害のルームメイトも一緒に。そして、父親と院長が一緒に彼らの後を追う。
 
という内容です。
 
韓国版予告編。
 
かなりよかったです。久しぶりにさわやかでいい映画を見た感じです。
 
内容については、あまり詳しいことは知らなかったんですが、抜け出して海へ目指すという部分は、自分が大好きなドイツ映画「ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア」と似ているなと思い、見てみました。
 
韓国では6月27日に公開されました。
 
主人公のチック障害のある青年を演じる役者は、シナリオも一緒に書いたようで、縁演技はかなりよかったです。チック障害というのは聞いたことありますが、詳しい症状に関しては知りませんでした。映画を見て、どんな症状か知り、今まで、何度かそういう人を見たことあるなと。以前、時々、一緒に酒を飲んでいた知り合いの息子がチック障害だと聞いてたんですが、こういう障害だと親としては、大変だなと思いました。でも、映画見て、大変だとしても、息子を尊重して、自由に育てるのがいいのかもなと思いました。だからといって、この知り合いが息子を押さえつけて育ててるわけでもないですが。
 
ヴィンセントは母親と隠れるように生活していたので、おそらく世間を知らずに育っています。父親は今まで、父親らしいことをしてくれず、自分の存在を嫌うばかりだった模様。そんなヴィンセントが母親の思い出の海へ向かう。
 
3人はそれぞれに障害と悲しみを抱えて、世界への冒険を始める。金がなくて、ガソリンスタンドで金を払わず逃げたり、地図を盗んだりと目的のために大きくでます。お互いにぶつかり合いながらもも、あるときは障害も忘れ、自由に突き進んでいきます。気に食わなかった相手も受け入れられるようになり。
 
この映画は、まじめな映画じゃくて、笑いもかなりあるロードムービーです。障害者を重く描かないところが気に入りました。障害をも笑いにする部分もあります。実際、障害者が見たとき、深いに思わないか?とも思いますが、この映画に関しては大丈夫だと思います。勇気が沸いてきますから。障害者を軽く見るのではなくて、自分たちと一緒だと思わせてくれる映画だと思います。もちろん一緒です。でも、誰しも、無意識のうちに偏見があると思います。大変だろうなとか、かわいそうだな、とか。でも、そういうのは偏見であり、偽善者なのかなと。
 
実際に主人公たちのような障害を抱えてる若者がこの映画を見て、閉ざされた世界に自分はいるかも、と悩んでいる人がいたら、勇気を出して何かに飛び込んでほしいなと思いました。
 
父親のキャラクターは、自分たち一般人を表現しているように思います。息子を隠したいという部分が。社会では、障害者を見てみぬふりをする人がいると思います。それは無意識的だとは思いますが。でも、この父親は、息子の何かを成し遂げる勇気を理解して、最後には息子を開放し、さらなる自由への世界に送ります。この気持ちをすべての一般人に浸透したらいいなと。
 
ロードムービーということで、綺麗な景色がたくさんでてきます。とくに山!!山の美しい景色がかなりでてきますね。山の澄んだ空気まで感じられれ、それが彼らを癒しているとうような演出。よかったです。さわやかで、こちらまで治癒されるような。
 
父親と女性院長の追いかけロードムービーもかなりよかったです。それぞれに彼らへの態度に後悔し、変化していく様。5人のキャラクターがそれぞれに変化があるという部分が見てて、自分にも勇気を与えてくれます。
 
自分が好きな映画の5本の中に、「ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア」、「バンディッツ」が入ってます。二つともドイツ映画。久しぶりに最高のドイツ映画を見ました。ドイツ映画、いいなー。
 
 
イメージ 2
イメージ 3
イメージ 4
イメージ 5
イメージ 6
 
2010年度の作品で、その年の映画祭で最優秀作品賞と最優秀主演男優賞を受賞した作品です。

全1ページ

[1]


.
shi*gen**za79
shi*gen**za79
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事