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ドイツ映画「ヴィンセントは海へ行きたい」を見てきました。韓国タイトルは「ヴィンセント:イタリアの海を探して」です。
主演はフロリアン・デヴィッド・フィッツ、カロリーネ・ヘルフルト、ハイノ・フェルヒ、ヨハネス・アルマイヤー、カタリーナ・ミュラー=エルモー。
母親と暮らしていたチック障害の青年。母親が死ぬと、政治家の父親(過去に離婚)は息子を施設に預けることになる。政治家ということで、問題を起こす息子を隠したかったと理由で。青年は、施設で、拒食症の女の子と一緒に、施設の院長の車を盗んで海を目指すことになる。気が合わない強迫性障害のルームメイトも一緒に。そして、父親と院長が一緒に彼らの後を追う。
という内容です。
韓国版予告編。
かなりよかったです。久しぶりにさわやかでいい映画を見た感じです。
内容については、あまり詳しいことは知らなかったんですが、抜け出して海へ目指すという部分は、自分が大好きなドイツ映画「ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア」と似ているなと思い、見てみました。
韓国では6月27日に公開されました。
主人公のチック障害のある青年を演じる役者は、シナリオも一緒に書いたようで、縁演技はかなりよかったです。チック障害というのは聞いたことありますが、詳しい症状に関しては知りませんでした。映画を見て、どんな症状か知り、今まで、何度かそういう人を見たことあるなと。以前、時々、一緒に酒を飲んでいた知り合いの息子がチック障害だと聞いてたんですが、こういう障害だと親としては、大変だなと思いました。でも、映画見て、大変だとしても、息子を尊重して、自由に育てるのがいいのかもなと思いました。だからといって、この知り合いが息子を押さえつけて育ててるわけでもないですが。
ヴィンセントは母親と隠れるように生活していたので、おそらく世間を知らずに育っています。父親は今まで、父親らしいことをしてくれず、自分の存在を嫌うばかりだった模様。そんなヴィンセントが母親の思い出の海へ向かう。
3人はそれぞれに障害と悲しみを抱えて、世界への冒険を始める。金がなくて、ガソリンスタンドで金を払わず逃げたり、地図を盗んだりと目的のために大きくでます。お互いにぶつかり合いながらもも、あるときは障害も忘れ、自由に突き進んでいきます。気に食わなかった相手も受け入れられるようになり。
この映画は、まじめな映画じゃくて、笑いもかなりあるロードムービーです。障害者を重く描かないところが気に入りました。障害をも笑いにする部分もあります。実際、障害者が見たとき、深いに思わないか?とも思いますが、この映画に関しては大丈夫だと思います。勇気が沸いてきますから。障害者を軽く見るのではなくて、自分たちと一緒だと思わせてくれる映画だと思います。もちろん一緒です。でも、誰しも、無意識のうちに偏見があると思います。大変だろうなとか、かわいそうだな、とか。でも、そういうのは偏見であり、偽善者なのかなと。
実際に主人公たちのような障害を抱えてる若者がこの映画を見て、閉ざされた世界に自分はいるかも、と悩んでいる人がいたら、勇気を出して何かに飛び込んでほしいなと思いました。
父親のキャラクターは、自分たち一般人を表現しているように思います。息子を隠したいという部分が。社会では、障害者を見てみぬふりをする人がいると思います。それは無意識的だとは思いますが。でも、この父親は、息子の何かを成し遂げる勇気を理解して、最後には息子を開放し、さらなる自由への世界に送ります。この気持ちをすべての一般人に浸透したらいいなと。
ロードムービーということで、綺麗な景色がたくさんでてきます。とくに山!!山の美しい景色がかなりでてきますね。山の澄んだ空気まで感じられれ、それが彼らを癒しているとうような演出。よかったです。さわやかで、こちらまで治癒されるような。
父親と女性院長の追いかけロードムービーもかなりよかったです。それぞれに彼らへの態度に後悔し、変化していく様。5人のキャラクターがそれぞれに変化があるという部分が見てて、自分にも勇気を与えてくれます。
自分が好きな映画の5本の中に、「ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア」、「バンディッツ」が入ってます。二つともドイツ映画。久しぶりに最高のドイツ映画を見ました。ドイツ映画、いいなー。
2010年度の作品で、その年の映画祭で最優秀作品賞と最優秀主演男優賞を受賞した作品です。 |

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