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「絶対的なものはある。ただし、それは複数ある」

自ら”自由主義的保守主義者”を標榜し、いまや左右両翼の活字メディアで最も活躍する著者。
深淵な思考の果てに見出したその「多元性と寛容の精神」を支柱に、国家から宗教、歴史まで、内在する論理を真摯に追及していく。
著者の強靭な「知の源泉」に触れ、私たち読者が現代社会への強烈な覚醒を促される1冊。



著者の基軸には神様がいて(著者はプロテスタントのクリスチャン)、右の翼に国家があり、左の翼にはマルクスがいる。

「絶対的なものはある。ただし、それは複数ある」
とは、著者の中にイエス・キリスト、国家、経済学者としてのマルクスという絶対的なものが存在している。

21世紀に入り、ブッシュ政権が推し進めた善悪二元論と新自由主義。
これを批判し、資本主義への問題提起と、寛容の精神を説く。
少々長いが引用しておく。


「インテリジェンスの世界には、神を信じる者もいれば、全く信じていない者もいる。しかし、無神論者であっても人知を超える大きな力に対する畏敬の念をもっている。この人知を超える力という感覚もインテリジェンス業界で成功するためには不可欠なようだ。
私はキリスト教徒なので神を信じている。一人のキリスト教徒として、イエス・キリストは唯一の救い主であり、絶対的なものだ。しかし、人間である私が、それが絶対的に真実であると他者に強要することは、人間の範疇を超える逸脱行為だと思う。だから、他者にはイエス・キリストは絶対ではないかもしれないということを私は承認せざるを得ないのである。エルサレムに行くと、ユダヤ教のシナゴグ(会堂)、イスラームのモスク、カトリック教会、正教会、アルメニア教会などが狭い旧市街に並存している。それぞれの宗教の信者は自らの宗教が絶対に正しいと信じているが、宗教や宗派の違い故に日常的に紛争が生じているわけではない。一言でいえば、エルサレムの人々は他者の宗教に無関心で、客観的な知識をもっていないのである。ヨーロッパに渡ったキリスト教はこの大いなる無関心という中東キリスト教の伝統から少しずつずれていき、自らの価値観を他者に強要するようになった。近代の宗教戦争の経験を経て、ようやく価値観の違いによる殺し合いに疲れて、欧米は寛容の原理を見出した。これは無関心とは異なる。他者の宗教、思想、行動には好奇心をもつのだが、あえて自己の価値観を他者に押しつけないという論理だ。これを愚行権と言い換えてもいいと思う。他者の宗教、思想、行動がいかに愚かであるように見えても、自分に危害が及ばない限り、認めるという考え方だ。インテリジェンスの世界でも愚行権はたいへんに尊重されている。」


「多元主義と寛容の精神」を見つめ直す、よいきっかけになると思います。

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「なくてならぬものは多からず、ただ一つのみ」です。それは永遠の生命です。とにかく人生は「ガス欠になるまで走るハイウエイ」の行き先不明であってはならないです。間違っていますか?

2010/4/8(木) 午前 2:38 jimmy

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新規投稿しましたら、またこちらが関連ブログとしてリストアップされた。
今回、目に留まったのは「愚行権」なる言葉です。
これで思い浮かんだのは

「わけのぼる ふもとの道はおおかけれど 同じ高峰で月を見るかな」

でしたよ。
いやいや、私は小学生のとき村に巡回してきたお坊さんが話しているこの歌を聞いて「なるほど」と思いましたよ。愚行は愚行にあらず知恵の行意で智行権と言い直すのを提案したいです。宗教に志す人はお金儲けに励む人でないなら、共に永遠の生命を目指す人たちだからです。ふもとの広がりが大きいほど山は高く大きいが、それだけ大勢の人を山に登らせることが可能だ。私は生長の家の「万教帰一」の教えから聖書にある永遠の命である福音に行き着いた。
それはこうです。

「この福音はユダヤ人をはじめギリシャ人にも、すべて信ずる者に救いを得させる神の力たればなり」
(ロマ書1章16節)

です。
これを超えることができる真理は、たとえキリスト教の中でもない。キリスト教はカルバンやルター、オーガスチヌス等など分派を作った学者宗教だからです。

2012/1/15(日) 午後 0:30 jimmy


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