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旅日記

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水戸散策

水戸と言えば、旧水戸藩二代藩主徳川光圀公(義公)と九代藩主徳川斉昭公(烈公)の名が浮かびますが、今回はこの二人に所縁のポイントを中心に歩きたいと思います。
スタートは、旧水戸藩の藩校である「弘道館」です。それにしても寒い!朝の9時を過ぎても気温はまだ1度です。風がないのが救いですが、カメラを構える手が震えます。さて、弘道館は藩政改革を推し進めた徳川斉昭公により開設された藩校で、藩士のとその子弟が「神儒一致」「忠孝一致」「文武一致」「学問事業一致」「治教一致」の5項目の精神にのっとり幅広い教育を受けたところです。正式な開館は安政4年(1857)だそうで、堂々たる正門は重要文化財に指定されています。
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「弘道館」は藩校として全国一の規模を誇り、正庁・至善堂(重要文化財)を中心に藩校当時の建造物が現存しています。往時は、学問を学ぶ文館だけでなく、武術を修練する武館、医学館、天文台、調練場などを併設する一大教育施設でした。
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正庁玄関正面の諸役会所の床の間には、尊王攘夷運動の中心的存在であった水戸藩を象徴するように「尊攘」の大書が掲げられています。
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至善堂は、徳川幕府最後の将軍となった徳川慶喜公が、大政奉還の後に恭順謹慎の生活を送ったところです。
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弘道館の見学を終え、次は「水戸八幡宮」を目指します。弘道館からは寒さに負けてバスで移動しました。
水戸八幡宮は文禄元年(1592)に佐竹義宣によって創建され、徳川時代の二代藩主徳川光圀公の時代に一旦移設されますが、三代藩主徳川綱條公の時に再び水戸に遷座されました。以来、代々の水戸藩主の崇拝を受けてきました。
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大鳥居の奥に見える隋神門は切妻造の四脚門で、古式を伝える造りとなっています。
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拝殿は安政4年(1775)の建立で、幣殿が接続しています。平成23年に解体保存工事が行われましたが、当初の材料が数多く残っているそうです。
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八幡宮一帯は、「水戸ロマンチックゾーン」という散策スポットとなっており、八幡宮から住宅街を5分ほど歩くと「祇園寺」の立派な山門に到着します。ここは水戸光圀公の開基による曹洞宗の寺院で、特に秋は紅葉の名所として親しまれているそうです。堂々たる本堂を中心に、落ち着いた雰囲気が漂っています。
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祇園寺から更に10分程歩くと「二十三夜尊桂岸寺」のカラフルな仁王門が見えてきます。天和2年(1682)の開山ですが、明治11年(1878)に火災で伽藍が焼失し、現在の本堂、仁王門はその後の再建です。
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お隣の「回天神社」には、安政の大獄、桜田門外の変、東禅寺事件、坂下門外の変、会津戦争などの幕末の動乱期に殉死した水戸藩士を中心とした志士達が祀られています。
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回天神社正面の無数の墓石群は、元治元年(1864)に起こった「天狗党の変」後の獄中生活で殉死した、水戸藩志士たちの墓標です。
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水戸光圀公が藩士の為に創設した常磐共同墓地には、「水戸黄門漫遊記」で格さのモデルになった安積澹泊の墓があります。テレビでは黄門様を守る武のイメージが強いですが、実際には大日本史の編纂を主導した文の方だったようです。共同墓地内には、この他に水戸学の学者として全国の尊王志士に大きな影響を与えた藤田東湖や、桜田門外の変の実行部隊長を務めた関鉄之介の墓などがあり、水戸藩の歴史を肌で感じることができます。
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次の目的地偕楽園へは、約30分程の散策です。偕楽園敷地内に建つ常磐神社は、徳川光圀公と徳川斉昭公という、水戸藩のトップスターをお祀りする神社で、明治6年に「常盤神社」の社号を賜りました。
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社殿は昭和20年の戦災で焼失しましたが、昭和33年に現在の社殿が再建されています。摂社として、藤田東湖を祀る東湖神社と、三木神社、常磐稲荷神社の2社が建っています。資料館である「義烈館」には、徳川光圀公、斉昭公の遺品や水戸学の資料が多数展示されており、こちらも見応えがあります。
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常磐神社のお隣は梅の名所として有名な偕楽園です。園内の約3000本の梅は、残念ながらまだ蕾でしたが、その分ゆっくりと散策することができました。約13haの広さを誇る偕楽園は、徳川斉昭が天保13年(1842)に創建したもので、当初1万本あった園内の梅も、斉昭公が飢饉と軍用の非常食として計画的に植えたそうです。
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偕楽園の中心的な建物である「好文亭」は。2層3階建ての本体と平屋の奥御殿から成る木造建築で、質実な中にも優美さが漂う伝統建築として親しまれています。優美なだけでなく、水戸城西側の展望の良いところに建つことから、水戸城の出城、物見櫓の役割も果たしていたと言われています。
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中を見学することもできますが、3階の楽寿楼からは、遠く千波湖を望む見事な眺望が広がっています。真夏であれば千波湖から吹く風が心地よいことでしょう。
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これで、本日の主な散策予定は終了です。偕楽園から水戸駅まではバスで戻る予定でしたが、バスの本数が少なく結局2㎞の道程を歩く羽目になってしまいました。さすがに足が疲れてきました。
遅いランチは、蕎麦の老舗「吾妻庵」の天ざるです。この店の天婦羅は、海老ではなく珍しい真イカの切り身の天婦羅ですしたが、美味しかったですよ。店に入るまでは熱燗で一杯と思ってましたが、歩き疲れから蕎麦のお供にはビールを注文しました。
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老舗とあって、店内はとてもレトロで落ち着いた雰囲気です。注文を受ける箱型の座席や、木札のお品書きがとってもお洒落ですよね。
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最後に立ち寄ったのは、水戸駅のすぐ近くに建つ水戸東照宮です。東照宮ですので、徳川家康公をお祀りしていますが、水戸藩初代藩主徳川頼房公も一緒にお祀りされています。
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高台に位置しているので、ビルの間から水戸市街を見渡すこともできます。徳川初代藩主を祀っている割には、繁華街が近いこともあって街中の神社といった雰囲気でした。
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近い割には一度も歩いたことのなかった水戸の町ですが、さすがに徳川御三家のお膝元とあって見所は多かったと思います。来月になると偕楽園の梅が咲き誇り、大変な混雑になることでしょう。

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