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常円寺は天正10年(1585年)日立聖人が開基した日蓮宗の寺です。
時勢とともに常円寺をとりまく環境も変化し、震災後と大戦後の2回の青梅街道の道路拡張があり常円寺の参道はけずりとられ、昔あった参道は全て道路に呑みこまれてしまいました。本堂は戦災のため焼失し、今は鉄筋コンクリートの建築となっています。
なかには徳川十一代将軍家斉に顔を似せてつくったといわれている徳川家康紋入りの日蓮像が納められていました。これは江戸城の鬼門を守護するために家斉が感応寺建立を企画した際、同寺へ納められる予定だった品です。感応寺は日蓮宗の熱心な信者であった家斉側室お美代の方の発願により現在の学習院大学付近に建立を予定されたものですが、天保改革の奢侈禁止令によりほぼ完成真近かにあった感応寺建立は中止となり、日蓮像のみ今に伝えられることとなったものです。
天保年間(1573〜91年)常円寺を建てるのに功のあった源左衛門は店の前に鳴子を鳴らす綱を下げておき、客は店の者を呼ぶときにその綱を引いて鳴子を鳴らしました。
成子という地名はこの鳴子からきているという説があります。
なお、鳴子とは、田畑を荒らす鳥を脅かすのに使う道具で、「 新宿区 町名誌」では「なるこ」の語源もその意味から考えた方が適当としています。
江戸時代には「江戸三木」として数えあげられた高さ10mもの枝垂れ桜があったことで有名です。現在ある桜は昭和45年(1970年)に植えられたものです。
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