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始まりの一滴。
水の流れにも始まりがある。
たった一滴がどこからともなく集まり、ひとすじの流れとなる。
細いその流れは時をかけて膨らみ、太い束になる。
そして大きな流れへと姿を変えた一滴は強い力で辺りを飲み込み、
ゴウゴウと音を立てながらいったいどこへ行くのだろう。
目的なんかなくたって、行き先はあるはずだ。
右に行ったり左に行ったり滝を下ったり、時には空にだって昇るだろう。
そうしていつか、この僕には決して思いもつかないような、遠い遠いどこかにたどり着くのだ。
水の流れにさえも始まりがあるように、物事の全てには始まりがある。
目的なんかなくたって、行き先もきっとあるはずだ。
会ったこともないどこかの誰かが起こす出来事で明日泣くのは、この僕かもしれない。
話したこともないどこかの誰かがくれる優しさで明日笑うのは、この僕かもしれない。
聞いたこともない国の誰かが始めた何かは、この僕が受け取って終わるかもしれないのだ。
知らないどこかの誰かから始まる流れが、いったい幾すじ僕のもとへ伸びているのだろう。
そして僕から始まる流れは、どれほど思いがけない力の流れとなるのだろう。
僕には想像できないほどの時間を経て、いつかどこかの誰かを泣かすのだろうか、
それとも笑顔にするのだろうか。
ゴウゴウと音を立てて流れる水は、いったいどこへ行くのだろう。
やがてたどりついて潤すのは、どこで生きる誰の命だろう。
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どこかの渓谷でしょうか?澄んだ水ですね。^^ポチッ!
2010/4/24(土) 午後 4:13
はんさん
岐阜県郡上八幡を流れる吉田川です。
ここだけ切り取ると本当に山の中のようですね。
水の綺麗な美しい場所でしたよ。
ぽち、嬉しいです。ありがとうございます^^
2010/4/24(土) 午後 6:21
この一滴か。。。



】
久しぶりのシン世界
確かに偶然って不思議で面白いものだね。
大作だよね。
ここまでの長詩で力の入ったメッセージもシンには
久しぶりだよね。
ゴウゴウと。。。時にうねり、時にせせらいで。。。
DNAに埋め込まれた万物創世の記憶なのか。。。
透明に煌めく水にいろんな事を思う
もう少し読み込ませてね
【携帯傑作
2010/4/24(土) 午後 9:50
一滴からはじまるその滴の旅路の先にはかりしれぬドラマがくりひろげられるその奇跡に感謝したいとすばらしい詩に感動しつつ反省しつつ拝見させてもらいました。
2010/4/24(土) 午後 10:18
モノホンの本物傑作選!!
2010/4/26(月) 午前 8:12
読むほどに深くていい文ですね〜♪
何十億人といるこの地球で、自分の一生のうちに出会う人は大河の
一滴ほどです。 しかし、しんさんの文にあるように、自分が土に還った後にも、自分を通り過ぎた水はやがてはどこかにたどりつくので
しょうね。何かを、誰かを、潤す水であるように願いつつ。。。
意味のある世界を感じました。大ぽち。
2010/4/26(月) 午後 9:44 [ - ]
流れ行くものの本質がShinnさんにこの詩を書かせていますね。二度と後戻りしない流れ(非可逆性)、変幻自在でとらえどころのない流れ(混沌性)、人が最期にたどり着くあの世を想起させる流れ(無常性)、大暴れして人工物を破壊する流れ(凶暴性)、豊穣をもたらす流れ(仏性)、重力の法則を受け入れ、仲間を集めてひたすら低きに下る流れ(従順性)など。
2010/4/27(火) 午後 2:15
ぴーかん
もうあそこには桜がなく、今はきっと水だけがゴウゴウと流れているのかと思うと、変わっていくものと変わらずにいるものの不思議を感じます。
水を見て、人を思った穏やかな一日でした^^
わざわざ傑作押しに来てくれて本当にありがとう★
2010/4/27(火) 午後 9:17
風知庵さん
言葉だけが何かを語るのではないと、日々考えさせられることが多くあります。人によって受け取り方の違う、その無言の言葉をどんな時も自分なりにではあるけれど、受け取っていけたらなぁと。
まだまだな私ではありますが、素敵なコメント、とっても嬉しいです。どうもありがとう^^
2010/4/27(火) 午後 9:24
2010/4/26(月) 午前 8:15 さん
は〜い、お返事遅くなってごめんなさい。
いつもありがとう^^
2010/4/27(火) 午後 9:25
花音さん
思うところと在るところは、今はなかなか遠いものですが、私もそう願ってやみません。
実際は誰かに潤されてばかりですが(笑)
大ぽちまで頂いてありがとうございます。またまた潤されてしまいました^^
2010/4/27(火) 午後 9:32
Ken
仰るように、水が持つ流れにはいろんな側面がありますね。
人の心と同じように温かなものばかりとはいきませんが、それらも全てあるべくしてあるのだと思います。
それを受け入れるのも、綺麗ごとだけではなく、生きていくということの本質に迫るものなのかもしれませんね。
2010/4/27(火) 午後 9:36
おひさしぶりです、以前「やなぎ」と名乗っていた者ですが、憶えていらっしゃいますでしょうか?
今回のshinnさんの文章も、とても感銘を受けました。
老子の言葉を思い出しましたが、shinnさんのお言葉はもっと胸に響くものがあります。
すばらしい作品です!
ポチ☆
2010/5/3(月) 午前 10:07
SPIRITさん
老子。。高名な方のお名前が書かれていてただただびっくりですが、私の言葉で何か感じていただけたとすれば、とても光栄なことです。
反省反省の毎日ではありますが、流れに癒される側であると同時に、流れとなり得ることを忘れずに時を越えていけたら、と思っています。。
気ままなブログですが、忘れずに遊びに来て下さって嬉しいです。コメントもぽちも、どうもありがとうございます^^
2010/5/6(木) 午後 5:36