この「人生の達人」では、私の半生を自伝としてご紹介しています。ご一読いただくことで、多くの皆様にとって、今の時代を生き抜くヒントや勇気に繋がる「メッセージ」となれば幸いです。バックナンバーは、トップページに置いていますので、ぜひご覧ください。 今まで、これほどまでに落ち込んだ母親の声は聞いたことが無かった。 それもそのはず、初孫が何の因果かこんな目に遭うなども予想もしていなかったことだろう。 そのショックは、想像を絶する。もちろん、私もだ。そして、実の両親でもある妹・義弟は、 更に更に、引き裂かれるような思いであることは間違いない。 それでも母は、気丈に私へ話をしようとしてくれていたのだった。 「Y子(妹)が、Hちゃん(姪)の具合がおかしいって言てたんよ。それで、 私が手に取ってみたら、背中にポコッと腫れがあったんで、こりゃおかしい! すぐ病院に!って、連れて行ったんよ。」 「それで…。」 「病院で、MRIとか色々検査したらな…。」 「うん、うん。」 「どうも背骨の中に腫瘍があるらしいって。。。」 「えぇ…。」(絶句) 「大丈夫?兄ちゃん、聞いとるか?」 「あぁ、聞いてるよ。でもそれって、悪性か良性かわからんのだろ?」 「まぁ、そうやな。開いてみないとわからんみたいなんやけどな…。」 「そうか…。」 「手術は、明日か?」 「明日の朝から。多分10時間以上かかるらしい。」 「そんなぁ〜。相手は、まだ赤ちゃんだぞ!マジかよぉー。。。」 「これだけはなぁ〜、、、どうにもならん。先生を信じるしか無いんよ。」 「わかった。で、Y子(妹)とKちゃん(義弟)は、どうしよるか?」 「Y子は、つきっきり。Kちゃんは、『心配で、ここから離れられない』って言うから、 『お父さんがしっかりしなさい!バタバタせんで、仕事をしっかり全うしてきなさい!』 て言って、会社に送り出したんよ。」 「そうか、よう言った。お疲れ様。」 予想もしなかった出来事。しかもこんなタイミングで、、、。彼女に何の責任も無い。 そして、まわりの家族にだって。ただ、すべての結果が出ている訳でも無い。 なんとか持ちこたえ、手術が成功すること。そして、取り出した腫瘍がどういった種類 のものなのか…?ただただ、私は、待つしかないのか。 「あんたも仕事が忙しいんやろ?」 「うん。会社からは、離れられん。。。」 「それでいいよ。こっちには、私もお父さんもついとるからね。」 「悪い。じゃ、頼むな。」 こんな一大事であっても電話を切れば、仕事に忙殺される自分がいる。 切り替えようとしても、切り替えられない。しかし、目の前の状況も 危険極まりない状況にもあった。 翌日―。 会社自体も激震に揺れている。 この日もあちらこちらのクライアントとの交渉にあたった。 しかし、一旦その場を離れれば、姪のことで頭がいっぱいであった。 夜半―。 苛立ちが続く中、、、やっとのことで、電話が鳴った。 「あ、もしもし…私です。」 母親からの声だった。 「はいはい。どうや?」 「終わったよ。Hちゃん、頑張ったよ。15時間もかかったけど、 今のところは、成功みたいやな。」 「そっかぁー!で、どうやったん?種類は?」 「いや、それがなぁ〜、取り出したものを分析する機関に送るみたいなんで、 結果が出るまで、1週間くらいかかるんだって。」 「そんなにかかるんか?」 「そうよ。まぁ、来週には、わかるから、ちょっと待っとって。」 「そっかぁー、了解。じゃ、とりあえず、安心やな。」 15時間にも渡る大手術であった。 彼女にとって、1歳のお誕生日が、まさかこんなことになるとは…。 しかし、今この時間、故郷の大学病院では、家族揃って、一応の安堵はあったはず。 そして、1週間後には、この病巣のすべてがわかる。。。 東京で走り回る私には、家族に何もしてやれない。 もどかしい。。。 悔しい。。。 しかし、そんな私が、できるとしたら、 まだ見ぬ君を思い、願い、祈るしかない。 『良性であってくれ!』と… つづく
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こんな電話かかってきたら、仕事とか上の空になっちゃいそうだよ・・・。でも仕事は仕事だし。うーん。ってところだね。
2006/4/8(土) 午前 5:18 [ - ]
涙が出そう・・・。あまりにもつらい、日々だっただろうと思います。
2006/4/8(土) 午前 7:02
何かの因縁かもしれないけど、辛いですね、
2006/4/8(土) 午前 9:47 [ mmk*1*65 ]
あきさん>それでも仕事を全うせねば…です。日本人は、欧米に比べて家族を大事にしないと言われるけどそんなことは無い。ただ状況によって何をチョイスするか?足を伸ばせる環境にあるか?ですよね。
2006/4/8(土) 午後 1:11
SENさん>落ち込んでもいられない。それが生きるってことなんだから。
2006/4/8(土) 午後 1:12
mmkgさん>因縁だったら、その因縁がなんなのか教えてくれ!人はみな生きると同時に生かされてる。そんなことになっても自分たちの生きる意味を追い続けるんだぁー!(あ、怒ってないからご心配なく)
2006/4/8(土) 午後 1:14
私も生まれた時から体に異変があったようで、親も普通の体に生んであげられなくてと悔やんでいたようだけど、誰も悪くないし、恨んでいないし、命さえあればと思い続けて生きてます。生きてる限り終わりじゃないと。
2006/4/8(土) 午後 4:32
10年以上前の話だけど、知り合いの子が生後20日で、髄膜炎で亡くなった事を思い出します。赤ちゃんなのに、胸を裂いての手術・・・・聞いてるだけで涙が出ました。姪っこさんも、1歳で15時間の大手術、大変だったと思います。本人も、周りの人間も。。。早く続きが知りたいです。
2006/4/8(土) 午後 6:38 [ - ]
小さな体に・・・と色々考えるだけで胸が詰まりますね。うちの子にも色々あったことが思い出されました。。。どうなったんだろう・・・続きが知りたいよぉ〜!
2006/4/8(土) 午後 9:12 [ Hero ]
つらい時間だったね・・・本当に胸が苦しくなっちゃう・・・
2006/4/9(日) 午前 1:02 [ あい ]
アニキ、そんな風に思うことってあるよね、 なんで?って思うもん。
2006/4/9(日) 午前 8:51 [ mmk*1*65 ]
うでちゃん>そうそう!前向きに明日に向かうことし我々にはできない!
2006/4/10(月) 午前 1:17
アローナさん>ぽわぁ〜っと夢か現実かわからなくなってしまうほどの状態でしたよ。以後をご期待ください。
2006/4/10(月) 午前 1:22
あいちゃん>ありがとう。予想もしないこと、人生には起き得るんだと思います。
2006/4/10(月) 午前 1:29
mmkgさん>予測不能です。もっと言えば、いい人にいいことが起こり、悪い人に悪いことが起きなかったりもするもんです。まぁ、その逆を感じることもあるけどね。
2006/4/10(月) 午前 1:34
忙しさにまぎれて・・・気になってみにきた!(笑) これるちゅうことは・・・あんまり忙しくないってことかも! それにしても、世の中ってどうしてこういうときにって・・・おもうこと あるよね!
2006/4/10(月) 午前 3:24
TKATAKAさん>いえいえ、お忙しい中のご登場ありがとうございます。そうなんですよ。まさに負が連鎖しているのか…?
2006/4/11(火) 午前 4:06
ひろたん>近々更新しますよ!
2006/4/11(火) 午前 4:08