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大学三年生の時だから、もう10年以上も前のことですが、授業で「演劇論」という科目を履修していました。僕は理系出身なのですが、大学の方針で、「理系の技術は文系の人も使うのだから、文系と理系を横断できるような素養が必要」とのことで、結構文型科目も充実していたのです。「心理学」とか「家族論」とかも履修して、とても面白かった。それまでは理系一辺倒だった頭の中の世界が急に広がった気がしました。そのせいか、今は理系とは程遠い仕事をしていますが、、、。
で、その演劇論がとても面白かったのです。授業はまず先生が芝居のテーマを説明して、実際に芝居のビデオを観て、その後に先生が解説する、という流れ。授業は1コマ90分。1コマでは終わらないので、大体二週に分けて行っていました。そこで「12人の怒れる男」と「12人の優しい日本人」を観て、一気に芝居熱が高まりました。
そして、試験の一ヶ月前に今上演している芝居のリストを渡されて、「今から一ヶ月の間に、このリストにある芝居をどれか一本必ず観てください。試験はその感想を書いてもらいます。」という勉強なのか遊びなのか分からないような試験でした。僕が選んだのは永井愛の「ら抜きの殺意」。メチャメチャ面白くて、試験も優をもらって、大満足の授業でした。しかも、この授業、月曜二時限目(10:40-)といういい時間帯。月曜の朝は少し遅めに起きて、芝居観て、ランチ食べてという今から考えるとなんとも優雅な時間でしたわ。
突然なんでこんなことを書いたかというと、来週火曜日に渋谷パルコ劇場で本谷有希子の「幸せ最高 ありがとう マジで!」を観に行くんです。芝居大好き!理由はいろいろあるんですが、
*自由度が高い
芝居って映画よりも自由度が高いんです。舞台は一つしかないので、制限は多い、それを想像力でカバーします。例えば雨は実際には降っていないけど、降っているように芝居を打ちます。それを観て観客は「ああ、今は雨が降っているんだな。」と想像します。これってすごく刺激的なんですよ。演者も客も頭の中で作業が必要なんです。同様に、芝居であれば例えば40歳の人でも高校生の役が出来たり、なんだったら赤ちゃんの役が出来たりします。観客が頭の中で膨らますことが出来るというのが魅力です。
*コール&レスポンス
LIVEの醍醐味って、客の反応が舞台に伝わり、また役者の熱が客席に伝わってくることだと思っています。芝居って生だから、自分たちの反応が役者に伝わるんですよ!自分たちもいい芝居を作るための一要素なのです。だから、いい客でなければならない。自分たち次第で芝居をもっといいものに出来る。カーテンコールのときに役者さんたちが充実した顔をしていることがありますが、その時は自分たちもいいお客だったんだな、と思って本当に嬉しくなります。
学生時代は授業の影響で沢山芝居を見ましたが、最近はご無沙汰でした。火曜日の芝居が今から楽しみでなりません。
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