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以前、ぶる吉さんには記事とカキコでお話した事を憶えています。
自動車って、人の話を聴いているって事…。
それは、僕だけが感じてるわけじゃなく、ある人たちは口を揃えてそれを云います。「クルマっていう機械はそういうもの」、と…。
僕はいつ頃からでしたでしょうか…、BMWのセルモーター(※最近は跳ね馬やMASERATIも)を回し、その心臓に火が入ると…次第に彼らの声が聴こえる様に…そして次第に、彼らに話しかける様になったのは…。
死に物狂いで、数々のBMW…中でもBMW Z4をひたすら走らせた日…。
こんな事がありました。
その日も、Z4で鈴鹿を目指して夜のフリーウェイを走っていました。
連日の走行に、僕は疲れ果て…「今夜は…何とか目的地までZ4をドライブ出来れば御の字だろう」、と考えつつステアリングを握っている夜…。
その日のZ4は、「普段はありがとう…今夜は全てオレにゆだねろ!…今夜、オレがお前を守ってやる。
だから安心して、オレのスロットルを踏め!」と僕に伝えて来ました。
その頃にZ4と僕との関係は、銀色の狼とその友達…上下などではなく、対等な仲間の関係となっていました。
長い上り区間にさしかかり…走行レーンを走る僕らの前方には、大型のトラック、そして追い越し車線前方にも、またトラック…。
ここは、“少しだけスローダウンして、大型トラックとの車間を取り、走行レーン…維持だろう”と、その操作をしました。
ところが、Z4はそれを許しませんでした。
深い灰色の狼であるBMW Z4は、ステアリングを「右へ切れ!」と言わんばかりに、電動パワステは右にムズムズし…
さらに「オレのスポーツモードボタンを押せ!そして…あの間を駆け抜けろ!」と僕に伝えて来ました。
その夜の僕は、もうZ4を守ってやる気力、体力は残ってない夜でしたので、Z4のいう通り…。
レーンチェンジシグナルを出し…左手をステアリングから離し、スポーツモードボタンをプッシュ…2つのミラーで後方を確認しながら、加速し、追い越しレーンに出ました。
スポーツモードスイッチを押されたZ4は、“ババッ…ファオーン!”と、狼の遠吠えのような咆哮を上げ、
一気に体をくねらす様に、右に体を翻しました。
その瞬間に…前方の大型トラックから、バラバラッっと音を立てて…
こぶし大ほどの落下物が大小…20個あまり…物凄い勢いの弾丸の様に、僕らの脇をすり抜けて行きました。
肝を冷やした僕は、Z4のいう通り…さらに追い越しレーンを加速…
前方トラックの後方に位置を取りました。
Z4の-こちらはSドライブ3.5is…is!
そして…
しだいに辺りが白み始め…東からの朝日が鈴鹿サーキット…ゲート前駐車場に差し始める頃…そこには…。
眩しい光に銀色に照らされるZ4がたった一台…
そしてその傍らに降り立つ、無事な僕の姿がありました。 その後、いっ時、僕がBMWから遠のいた頃…首や背中に負った今までのアクシデントの後遺症が、僕を悩ませていました。それを9年間…治療し続けたのは、後輩Tくんでした。
或る日、Z4の新しいSドライブ…ブラックサファイヤの黒いボディに、コーラルレッドレザーのZ4が届いたから、 「走らせに来い!」と連絡がありました。
僕のカラダは、今走らせるには、不十分だ、と断りつつ「じゃあ、シート合わせだけでも…」と
新しいS-DRIVE2.3のZ4の赤いシートに身を委ねました…。
そして正しいポジションにシート位置を合わせ、左足でフットレストを踏ん張り、ステアリングを握った瞬間…。
“ピシッ、ピシッ”、まるで電気が走る様に、僕の身体の
両足の裏、腰と背中、そして両腕…すべてのZ4と接触してる部分からシナプスが伸び、Z4の隅々と繋がりました。
途端に…背中と首の痛みはスッ…と、まるで 潮が引くように消え去り…
僕は再びボタンを押し、その“孤高の狼の遠吠え”を聴きました。
後輩T君は、「はて?」と首をひねるばかり…すっかり元気な体が、僕の元に戻ってきたからです。
イルカセラピー…ならぬBMWセラピー?
僕はその不可思議な現象と感覚を、人にはうまく説明出来ないので、
人には「BMWによる霊感」だ、とお茶を濁しています。
おわり
ゴーストプロトコルではなく、ほら、トムの後ろファントム・プロトコル
ミュンヘンBMW Weltで昨年末に僕が気づいた謎(・・? |

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