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このサイトを訪問してくださる方々は、大なり小なりフィリピン語に対して興味をもっておられることだろう。フィリピン語学習の経験のある方も多いと思う。
今回は、フィリピン語学習はどこが難しいのか、自分の体験も含めてお話ししたい。
以前、世界の言語の難易度というのを見た記憶がある。要するに自国語でない言語を学ぶ際の難しさを5段階で評価したものだ。言い換えると、外国人が、ある言語を学ぶ時の難しさの指標である。『とてもやさしい』が1で、3が中程度、5がとても難しい、である。
確か、日本語はランク4、中国語・アラビア語などもランク4で、英語・フィリピン語はランク3なのだ。相対的に、フィリピン語は、外国語として学ぶには、外国人が日本語を学ぶよりやさしい、と言うことになる。
しかしてその実態は・・・そんな生やさしいものではない。同じランク3の英語と比べた場合、スタートラインがそもそも違う。
普通の日本人なら、中学・高校などで英語の学習経験をいやが応にも持たされている。したがって、ほとんどの日本人が英語で1〜10までは数えられるだろうし、Thank you.を始めとする基本フレーズなどのボキャブラリーも持っている。そしてThis is a pen.を始め、基本文法についての知識が大なり小なりある。ボギャブラリー・文法知識がもうすでにある程度は持っているのである。使いこなせていないくても、ほとんどの日本人が1000以上の英単語を知っているのだ。
これに対してフィリピン語は・・・と言うと、フィリピンパブでフィリピーナとともにフィリピン語と出逢った日本人などの場合(私も含む)、paru-paro、ako、ikaw、siyaを始め、悪いことばや基本的な人称代名詞を中心に、せいぜい20〜30語知っているくらいで、文法知識はほとんどない人がほとんどだと思う。スタートラインで単語を1000知っているのと、ほとんど知識0なのは、ものすごい違いだ。
そして、私もあるエンターテイナーとの出会いをきっかけに本気でフィリピン語の勉強を始めた。正統派の学習(?)を目指す私はまず、文法の学習からはじめた。まず、戸惑ったのが、情け容赦のない文法用語の嵐だ。叙述文、特定文、繋辞、未然相、語根、対象格焦点、具格フォーカス、被使役者焦点の使役動詞、動詞状形容詞などなど、
動詞とか副詞とか言われても分からない日本人学習者に対して、これらの文法用語はあまりにも重すぎる。もっと分かる言葉で説明してもらえないだろうか、と思った記憶を今でも鮮明に覚えている。
そんな『日本語の言葉の問題』の困難を乗り越えて学習を始めると、またまた、今度は純粋にフィリピン語の難しさが襲い掛かってくる。どの部分を強調する(焦点を当てる)かによって変わってくる動詞の活用パターンの多いこと。UM動詞、MAG動詞、I動詞、IN動詞、AN動詞、MA動詞、M動詞、MANG動詞、可能動詞、使役動詞(使役者焦点)、使役動詞(被使役者焦点)、使役動詞(使役目的語焦点)、使役動詞(方向格焦点)、可能使役動詞、複数動詞などなど・・・・これらが無意識に使い分けられるようになるためには相当の覚悟と、努力が必要で、なんと言ってもフィリピン語学習の最大の難所であり、しいて前向きにとらえるなら醍醐味は、『動詞』と言って間違いないと思う。
そして、こまごまとした文法の問題。さらに、ゼロからのスタートとなる単語力の問題だ。これは、どうしても年齢が高くなればなるほど、記憶力が悪くなってくるから、学習のスタートは早ければ早いほどよいといえるだろう。また、機械的な単語の記憶は難しいし、記憶の定着も悪いので、フレーズ単位で覚えていくのがいいだろう。初期の手法としてはフィリピンポップスOPMなど、歌を学習に取り込んで、自分のお気に入りの歌を、ボキャブラリー、文法面からトコトン学習しつくす、と言うのも楽しいし、非常に有効だ。しかし、歌は恋愛に限られた場面しかカバーしていないので、使われる言葉も限られてくるし、会話では決して使わないような単語がでてくるなど、語学学習という観点からは限界があることも認識しておく必要がある。
そこでみなさんにお薦めしたいのは、共通の関心事である『恋愛』をテーマとしたよく使うフレーズを文字と音からマスターしていくことだ。きわめて実践的だし、ニーズに叶っているのでモチベーションを保つのも比較的易しいし、ブロックで覚えることによる効率性も兼ね備えた理にかなった学習法である。学問に王道なしというが、語学には『王道への近道』はあると思う。それは『恋愛会話』と男性なら『Hなネタ』(もしかしたら女性でも?)ということになるだろう。その点では、手前味噌になるが、弊著『ラブラブフィリピン語会話シリーズ』は『王道への近道』を探った結果のお薦め書籍だ。
http://www.admars.co.jp/tgs/0509shortphrase.htm
基本文例を五感で感じることで、文法も自然に身についていく。そして例文を身につけてから本格的な文法書に戻ると「なるほど」とすんなり理解できてしまうのだ。
文法も単語力もある程度身についた。しかしそれだけでは充分ではない。語学学習は『読む』、『聴く』、『話す』、『書く』の4点セットがそろって初めて完璧。
『聴き取り』に関しては、日本人は英語の聞き取りに挑戦するほどの困難は感じないはずだ。英語と日本語は音声学的にそもそも周波数がぜんぜん違うのは有名な話だ。日本語と英語が出来るバイリンガルの日本人の言語脳を分析すると、日本語を話している時と、英語を話している時の使っている部位はたがいに”2CMも離れた部分だと言う。その点フィリピン語はまだカタカナに近い。スピードの速いフィリピン語の聴き取りもちょっとした慣れと、ボキャブラリーの増強で比較的かんたんに解決できると思う。
意外な盲点が知ってるはずの単語の発音である。GAとNGAの発音の違い、LAとRAの発音の違い単語の終わりに来た時のNとNGの発音の違いも意識することで時間はかかるが解決できる。時間がかかるのは日本人はそれらの音を区別してこなかったからで、止むを得ないことだ。
しかし、意識していてもなかなか容易でないのは、フィリピン語特有の同音の連続だ。
maaari(マ・ア・アーリ:〜できる。ありうる)などの母音の連続もさることながら、Magpapapalit(マグパパパリットゥ:交換してもらう、という動詞の未来形)の『パパパ』という『パ』の3連発、nireregaluhan(ニレレガルーハン:贈り物をする、という動詞の現在形)など、これはお口の訓練を積むしかない。ちょっと実際に自分で試して見てほしい。
ランク3で、日本語よりもやさしいはずのフィリピン語だが、腰をすえて勉強しようとするとなかなか奥深い。かく言う私もフィリピン語発展途上人である。私たちの身近な隣人の言葉だからこそ、お互いにそれぞれの目標に向かって腕を磨いていこう。意志のあるところに道はある。努力はうそをつかない。皆さんのそれぞれのご検討を期待している。
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どのテキストを読んでも興味が湧かなかったし、Mahal kita以外の口説き文句ないのかい?って時に指差しと出会い結婚までまっしぐら!何度教えて頂いてもフォーカスでつまづいた出来の悪い生徒ですが白野さんなくして今の私はなかったのが事実です。本当に感謝致します。教わるのにチチャロンつまみに酒・タバコ三昧ですから本当に申し訳なくて・・・。未だに他に例をみない逸品の教材だと思います。
2006/2/6(月) 午後 2:26 [ BabyShun ]
Kahit kailan binobola mo naman ako ha!(カーヒットゥ カイラン ビノボーラ モ ナマン アコ ハ:いつもごますってばかりなんだから)。冗談です。『指さし』はあのメソッドゥを考案した編集者の偉大な功績だと思いますね。でもやはりほとんどの方にとって動詞は鬼門であることには違いないと思います。焦点(フォーカス)などという概念自体日本語にはないのですから、すんなり理解できる方がおかしい、という気もしますが、受け入れるしかないですね。今は奥様の愛のこもった指導ですっかり腕を上げられたと思っております。
2006/2/6(月) 午後 3:46 [ jessie ]