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クリスマス・シーズンは来年1月6日まで続きます。みなさんの中には、配偶者や恋人の姪っ子さんや甥っ子さんの名づけの親、ninong(ニーノン:名づけの父親)、ninang(ニーナン:名づけの母親)になっている方も多いと多いと思います。
ここで、名づけの親についてちょっと確認しておきましょう。貧しいフィリピン人社会による、相互扶助的な考え方と、カトリシズムによる名づけの親という発想の融合したところにフィリピンの名づけの親と言う考え方がでてくるのだと思います。多くの家庭では、本当の親だけでは子供の面倒は見切れないので、親以外にも子供の後見役が必要だという発想が生まれてくるのは、フィリピン式の恩(utang na loob)の意識とあいまって至って自然なことだと思いますね。
では実際の名づけの親の役目を振り返ってみましょう。本当は結構たくさんあります。
一言で言うなら、名づけの子供(inaanak:イナアナック)の成長の各過程においての、スポンサー役、アドバイザー役が役目です。具体的には、洗礼式の立会いから、子供の誕生日やクリスマスにプレゼントをあげること、進学や就職におけるアドバイスや就学期における学費などの経済支援、さらには時に花嫁・花婿探しまでする、という非常に重く、また多くの役目があるのです。ついでながら、名づけの子(INAANAK)と自分の実の子供の関係は、kinakapatid(キナカパティッドゥ)と言い、やはり本当の兄弟のように親密な関係を保つように求められます。
しかし、実際にはほとんどのニーノンやニーナンは、これらの役目のほとんどをまめにこなしているわけではありません。何もしていない名ばかりのニーノン、ニーナンもたくさんいます。こうした、名ばかり組みが、唯一名づけの子供たちとつながりを持つのがクリスマス・プレゼントです。誕生日プレゼントより大事なこのクリスマス・プレゼントがもっとも子供たちにとって重要だと言えるかもしれません。クリスマス・プレゼントは12月16日から翌年の1月6日までのクリスマス・シーズンにしなくてはならない慣例のようになっています。クリスマス・プレゼントを贈り続けている限りは、最低限のニーノン・ニーナンの役割は果たせていることになります。
かくいう私も何度となく、ニーノンを頼まれてOKしたのですが、様々な理由でその親子とコニュニケーションがなくなってしまったので、役割を果たしたくても果たせません。そもそも洗礼式にも出ていませんから、多分正式にはニーノンになっていないはずなのですが・・・
といっても、119人の子供の名づけの親になっている私の友人の話をかつてしましたが、彼が、完璧に名づけの親の役割を果たしているとはとても思えません。今度話す機会があったら、どんな風にしているのか、是非聞いてみようと思います。クリスマス・プレゼントの1点のみで役割を果たしているのか、はたまた何もしていないのか?
ところでみなさんのニーノン・ニーナンぶりはいかがでしょうか? 最低限のお役目は果たせているでしょうか?
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