白野慎也のフィリピン・サリサリ・トーク

『旅の指さし会話帳』の著者、白野慎也がフィリピンの庶民生活への理解の深まる情報をお届けします。コメント大歓迎。投票もよろしく。

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*写真上:屈託のないフィリピンの女子高生。彼女たちもしっかり人権教育を施されているのか?(セブ州マンダウエ市)
写真2番目:私に衝撃を与えた2冊の教科書
写真3番目:市民教育の教科書の中の人権教育のページの一部
写真下:道徳の教科書。「他の信仰を持った人々を持った人を尊重しましょう」というくだりのページ(このページの次にメッセージがある)


 フィリピンの学校教育は、小学校6年、その次が高校4年、そして大学4年と続いていく。もちろん専門学校や大学も2年コースなどもあるし、医学部などは当然4年ではすまない。ただ、日本が小学校6年、中学校3年、高校3年、大学4年のいわゆる6−3−3−4制なら、フィリピンは6−4−4制ということになる。

 したがってストレートにいった場合、日本では大学卒業の年に22歳になるが、フィリピンでは20歳と卒業年齢が二つ若くなる。中学校がない分だけ、大学生といっても雰囲気は高校生により近い感じだ。
 ちなみに学校年は6月に始まり、3月もしくは4月に終わる。

 今日は、小学校のカリキュラムの中で私が衝撃を受けたエピソードにフォーカスしてお話ししたい。
フィリピンの小学校の科目。先日のQuiz ka na ba?の中でも紹介したが、2000年のカリキュラム改訂で、少しくくりが変わった。ちょっと復習しておこう。

 English(英語)、Science (理科)、Math(算数)、Pilipino(フィリピン語)、そしてMakabayan(市民教育)の大きく5科目である。しかしこの5番目は少しイメージが浮かびにくいと思うのでしこし説明を補っておきたい。

 Makabayan(市民教育)は、実は非常に多彩な内容を持っているのだ。これはまずGMRC(Good Manners and Right Conduct=道徳)、と社会(地理・歴史・市民教育)とMSEP(Musika=音楽、Sining=美術、EP=体育)の3つに分かれる。

 少し話が細部に入ってややこしくなってしまったが、大体フィリピンの小学校のカリキュラムの概要はつかめただろうか? 私が始めてフィリピンの学校教育の中身を知った時の印象は、科目の顔ぶれが「日本とあまり違いないじゃないか」というものだった。みなさんはどんな印象をもたれただろう。

 しかし、ひときわ異彩を放っているのはGMRCと市民教育だ。
GMRCに至っては何と小学校2年生の教科書で、仏教徒とキリスト教徒とイスラム教徒のお祈りの仕方がイラストで紹介され、『自分と異なった信仰を持った人々を尊重しましょう』というメッセージが入っているのだ。小学校2年、7〜8歳の子供たちにこんな高度な価値観を指導しているのは大変な驚きだった。日本だったらいい年こいたオジサンでさえ、他宗教に対するこんな配慮は意識の端にもないだろうと思うのである。
 私を驚かしたもうひとつの中身は、市民教育の中の人権教育のくだりだ。小学校4年の教科書の中で、囚人服を着て牢に入った人が、哀愁に満ちた表情で鉄格子をつかむイラストで紹介され、そこにまたメッセージが。「すべてのフィリピン市民は平等である」といった基本的な人権に関する記載だけでなく、「犯罪者であっても迅速で更正な裁判を受ける権利がある」、「何人たりとも自分に不利な証言を強要されてはならない」、「何人たりともひとつの犯罪で2度罰せられてはならない」などといった人権・裁判の権利に関する記載がかなり詳細になされているのである。

 一般の日本で生まれ育った日本人は、大の大人であっても人権問題について考えたことのある人も、一部の人権活動家などを始め、よほど意識の高い人しかいないと思うし、一生人権問題についてなんら考えずに人生を終える人も多いのではないか? それが、発展途上国といわれるフィリピンで和すか9歳〜10歳の小学校4年生の子供たちが、こんなにもハイレベルな内容の教育を受けているのであった。しかし惜しむらくは、義務教育の小学校6年間をしっかりと終了できない学童もたくさんいるのである。それにしても、フィリピンには科目のバラエティを始め、教育のハード面には本当にびっくりするくらいすごいものがある。しかし、この優れたカリキュラム素材を調理して、児童に指導する優秀な教員が足りないのも事実だ。

 それはさておき、私はフィリピン人の良さのひとつは、各人それぞれの個性を尊重し、それぞれのやり方を許容する懐の深さがある点だと思っている。この懐の深さが、フィリピン人が世界に誇るもてなしの心、ホスピタリティにもつながっているし、外国人などよそ者にもすぐに心を開いてくれる寛容な国民性に直結していると思っているのだ。そんなフィリピン人の国民性も教育で作られ、脈々とうけづがれているものであることを、教科書を学ぶことによって知った思いだった。

 教育は国の礎と言う。フィリピンは知れば知るほどなかなか奥深い国なのだ。それに対して道徳教育のない国日本、人権教育のない日本の未来はどうなるかという危惧も禁じえない私がいる。

 みなさんは私が紹介したフィリピンの小学校教育の一端を知って何を感じられただろうか?
 
 

 フィリピン語を身近なフィリピン人に教わるためのフレーズ、みなさんの学習に多少なりともお役に立っているでしょうか?
 
 今日は、動詞を教わる方法をご紹介します。簡単な動詞ならシリーズ1でご紹介した万能フレーズ"Ano sa Pilipino(Tagalog) ang〜?で解決です。「走るってフィリピン語でなんていうの?」なら、みなさんrunという英語動詞はご存知ですから、"Ano sa Pilipino ang "run"?"と尋ねれば、tumakbo(トゥマクボ)などの答えが返ってくるでしょう。しかし難しい動詞になってきたらどうなるでしょう。

 「ため息をつく」はいかがでしょうか? sighとさっとでてくるでしょうか? 「しかめ面をする」ならどうでしょう?  scowlなどの英単語が出てくる方はそうは多くないと思います。
 
 ではどうするか? それが今日のテーマです。「こう動作はフィリピン語でなんていうの?」とジェスチャーをいっしょに利用するのです。

 たとえばあなたが、「しかめ面をする」という動詞を知りたい時、あなたは実際にしかめ面をしながら、"Ano sa Pilipino ang galaw / kilos na ito?(アノ サ ピリピーノ アン ガラウ/キロス ナ イト:この動作はフィリピン語で何ていうの)というフレーズで質問してみればいいのです。

*語注 galaw(ガラウ:動作)=kilos(キロス:動作)

 結構身近な動作というのは、大事な単語のはずなのですが、英単語も分からない場合も多いのです。
そんな時に、実際のみなさんのジェスチャーを伴った、このフレーズ、"Ano sa Pilipino ang galaw / kilos na ito?(アノ サ ピリピーノ アン ガラウ/キロス ナ イト:この動作はフィリピン語で何ていうの)は相当威力を発揮するはずです。試してみてください。また、実際のみなさんの『先生』とのやり取りなどを教えてください。

 ジェスチャー入りの教え合いでみなさんと身近なフィリピン人とのコミュニケーションがさらに深まっていくことを期待しています。では次回までさようなら。

 

フィリピン雑学クイズ〜Quiz ka na ba?-95

今日もQuiz ka na ba? をお届けします。おかげさまで、この企画も95回を迎え、第100回も目前に迫ってまいりました。100回終了時点で、成績優秀者の方の表彰などを企画しております。今月中には表彰者などの発表ということになります。いつもご愛顧ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

☆前回の回答
 まず前回の解答からです。 選択肢のうちフィリピンの公立の小学校・高校の必修科目ではない科目をひとつ選ぶという問題でした。
選択肢をもう一度見てみましょう。
 
A.歴史
B.地理
C.市民教育
D.数学
E.体育
F.音楽
G.美術
H.道徳
I.英語
J.スペイン語
K.フィリピン語
L.科学(理科)

 この中で、効率の小学校・高校で必修科目でないものは、スペイン語で、Jが正解でした。
 baby shunさん、Mint Carさん、NATSUMIさん、夜蝶さん、LoLo Pascualさん、全員正解で2ポイント獲得です。
 みなさん、ご参加ありがとうございました。
フィリピンの正規の学校教育については近日中にまた記事でご紹介したいと思いますので、今日にもある方はご期待下さい。

★本日の出題

 今日は、カタイ話は抜きにして単純にみなさんの単語力に挑戦します。以下の選択肢の組み合わせはフィリピン語の疑問詞とその意味からなっています。単語と訳語があっていない組み合わせをひとつ選んでください。

A. Ano:何
B. Sino:誰
C. Bakit:なぜ
D. Paano:どうやって、いかに
E. Saan:誰に、誰のもの

 ではまた明日、Quiz ka na ba?でお目にかかりましょう。

*Quiz ka na ba?はポイント制のクイズです。コメント欄にご自分の解答を書いて参加するとポイント1、正解するとさらに1ポイントで、合計2ポイント獲得できます。正解発表後、コメントいただいた方もエクストラ・ポイントを獲得できます。
 コメントは回答に直接関係のないものもフィリピンへの理解を深めたり、読者の皆さんに役立つ情報でしたらなんでも大歓迎です。

 Quiz ka na ba?は、ランキング形式ではなく、あくまでも問題に取り組んでから回答に達するプロセスまでで、みなさんがフィリピンに関する認識を深めていただくことにあります。決して合計ポイントや順位を競うものではありませんが、一定ポイントに達した方みなさんに、何かプレゼントをと考えています。

 親しいフィリピン人のお友だち・恋人・奥様・旦那様の知識を借りてのご参加も大歓迎です。奮ってご参加下さい。

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*広がるフィリピン語の世界:Pocketbookと呼ばれる恋愛小説、小学校4年生の市民教育の教科書、昨年の大統領選挙に出馬し、現職のアロヨ大統領と大接戦を演じ、おととし12月心臓麻痺で惜しまれながら急死した、永遠のアクションスターFernando Poe, Jr.(フェルナンド・ポー・ジュニア)主演のアクション映画のVCD(ヴィデオCD)。フィリピン語をマスターすれば、原色のフィリピンをじかに堪能できる!!


 私がフィリピン語とであったのは、ご多分に漏れず、エンターテイナーとのかりそめの出会い、そして彼女に恋に落ちてフィリピン語=タガログ語の存在を実感した。何冊かの参考書を大手の書店で購入してパラパラめくってみたものの、私には意味不明で遠い存在であり、ほとんど雑音にとしか聴こえない『音』に過ぎなかった。1989年秋のことだった。

 それから彼女が帰国後、もらった電話番号に電話したものの、1989年当時、英語すらできなかった私は、彼女にたどり着くこともできずに電話を切られ、一念発起して、勉強を始めたが、難解な文法から入ってしまい、すぐに挫折。フィリピンパブで片言のフィリピン語を話して「アナタ タガログ ジョウズ」なんて言われて得意になってはいたものの、実際のコミュニケーション能力なんてほとんどなく、しばらくフィリピン語学習の空白の時代が3年近く続くことになった。

 というわけで、私がフィリピン語を本気で学び始めたのは、ボランティアという名目で会社を1年間休んでフィリピンに行くことが決まった1993年の始めの2週間ほど、そしてフィリピンでもボランティアのソーシャルワーカー見習いを始めたとき、フィリピンの検定教科書を小学校6年分・高校4年分をほぼ3ヶ月で読み通した時だった。この述べ4ヶ月くらいの間に今の自分のフィリピン語力の核が造られたと思う。

 自分がフィリピン語にのめりこみ、メキメキと実力が向上していくのが実感できた日々は、本当に楽しかった。特に現地で、初めてアパートを借りて1人暮らしをはじめて、真新しいテーブルにおもちゃみたいなフィリピンのお札といっしょに、SM(シューマート:フィリピン最大のスーパーマーケットチェーン、スーパーと言うにはあまりに巨大)で買ったばかりの台所用品を並べて、スプーンがkutsara(クチャーラ)、ティースプーンがkutsarita(クチャリータ)、フォークがtinidor(ティニドル)、お皿がplato(プラート)、小皿がplatito(プラティート)と一つ一つ手に取りながら、確認して机の上だけで憶えた単語が急に命を持って目の前で踊りだすような、自分がおとぎ話の世界に生きているような、不思議な楽しい感覚を感じたことを、今でも鮮明に覚えている。

 今思っても、台所用品を始め、フィリピン語の単語にはかわいい響きを持った単語が非常に多いのだ。みなさんも単語力を増やして、私がかつて経験し、今なお経験しつつある発見の喜びを感じながら、それぞれのペースでフィリピン語の実力を向上させてほしい。

 特別コーナー『愛する人にフィリピン語を教わるためにフレーズ』も第4回目となりました。皆さんが身近な人からフィリピン語を教わること、そして教え合いを通じて、みなさんと身近なフィリピン人の方々の心の距離がさらに縮まればいいと思ってこのコーナーを企画展開しています。
 愛する人、または親しいフィリピン人の友人と一緒のときを過ごしていて、2人の目の前にあるモノの名前、つまり『名詞』を教わるのはとても簡単です。指でさしながら「これフィリピン語でなんていうの?」と言えばそれで終わりです。

 "Ano ito sa Pilipino(Tagalog)?(アノ イト サ ピリピーノ/タガーログ)
 
 というフレーズを憶えてこれを駆使するだけですね。ついでに英語も覚えてしまいたかったらPilipino(Tagalog)をEnglish(フィリピン語だとIngles:イングレス)に置き換えるだけです。

 たとえば知りたいものの英単語を知りたければ、そのものを指さしながら
"Ano ito sa Ingles(English)?(アノ イト サ イングレス/イングリッシュ)と言えばいいのですね。
また、「これは日本語で〜です」とフィリピン人に教えてあげたい時は、
〜 ito sa Japanese(salitang Hapon/Nihonggo).(〜イト サ ジャパニーズ/サリタン ハポン/ニホンゴ)と言えばいいわけです。

 とても簡単な名詞(モノの名前)の教え合いで、みなさんのフィリピン人の大切な方との更なるコミュニケーションを広げてください。次回は、やはりいっしょに過ごしている場面で『動詞』(動作を表す言葉)を教わるフレーズと方法についてお話します。では次回までさようなら。

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