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フィリピン語を勉強していて、非常に苦しむのは、動詞の活用のバリエーションと、細かいニュアンスを表す言葉のたぐいではないでしょうか?
na, pa, din, lang, kaya, naman, sanaなど、細かいニュアンスを表す言葉は通常「小辞」とか「小詞」などと呼ばれており、文法を学習した経験のある方なら、こんな文法用語になんとなく記憶があるでしょう。
こんな文法用語はどうでもいいのです。しかし、こうしたニュアンスを表す言葉は、微妙なニュアンスを表すフィリピン語の醍醐味として素通りするわけには行きません。なりは小さくて非常に大事な存在です。というわけで今日は、namanにフォーカスしてみたいと思います。
本来ならこういう単語こそ、例文をたっぷりとつけて、ニュアンスとともに説明されるべきですが、どんな辞書を見ても非常にあっさりとした説明しかされていないんですね。では、早速見てみましょう。
namanは非常に多彩な意味を持った単語です。ざっと意味(働き)をあげると、強調・やわらげ・お願い・「一方」・「〜もまた」・熟語の一部などがあります。例をあげてみます。
1.強調
例)Mahal naman!(マハル ナマン:ほんと高いなあ!)→単にMahalより意味が強まります。したがって値段を聞いて値切る時の前置きの文句などになっています。
2.やわらげ
言葉にやわらかいニュアンスを与えます。
例)Wala naman.(ワラ ナマン:別にないけど)→単にWalaというとぶっきらぼうな感じがするときnamanをつけると、やわらかいニュアンスになります。
3.お願い
やわらかい依頼のニュアンスを加えます。
例)Balitaan mo naman ako.(バリタアン モ ナマン アコ:どうかあなたの出来事をおしえて)。balitaanは「できごとなどを知らせる」という意味です。
4.一方
たとえば2人の人、または2つのもののことを話題にしているとき、2番目のもののことをいうときに使います。2人の酔っ払いがけんかして、1人はひどいけがをして、もう1人は死んだ、というような時ですね。Lubhang nasugatan yung isa. Isa pa naman ay patay na.(Lubhang nasugatan:ひどいけがをした)
5.返事のnaman
話し相手のメッセージに対してこちらこそと返す用法です。
Magandang gabi po, Mr.Reyes.(レイエスさん、こんばんは)
Magandang gabi naman.(こちらこそ、こんばんは)
日本語に訳すと変ですが、ニュアンスとしてはこんな感じです。
6.「〜もまた」のnaman
「私もまた」と言った時の「〜もまた」です。dinと同じ意味ですね。
例)私は美人コンテストに出るけど、あなたは? と聞かれて「私も出るわ」と言う時、
Sasali naman ako.(ササリ ナマン アコ:私も参加するわ)
*sasaliはsumali(スマリ:コンテストなどに参加する)の未完了時制(未来形)
7.熟語の一部
na naman(ふたたび):イキイキフィリピン語ー2参照のこと。
というわけで、この会話の脇役たち、なかなか奥が深いですね。だんだんと覚えて、みなさんのフィリピン語会話の中身を潤いのあるものにしてください。ではまた。
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