白野慎也のフィリピン・サリサリ・トーク

『旅の指さし会話帳』の著者、白野慎也がフィリピンの庶民生活への理解の深まる情報をお届けします。コメント大歓迎。投票もよろしく。

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 いよいよ、バレンタインデーの月になりました。もう2週間弱、今日もとってもクサイけど、効果のあるフレーズを紹介します。
「何があっても、死ぬまで君を離さないぞ」というフレーズです。

"Kahit anong mangyari, hindi kita bibitiwan hanggang sa libingan."
(カーヒットゥ アノン マンヤーリ ヒンディ キタ ビビティーワン ハンガン サ リービーガン)
*kahit(たとえ〜だとしても)、mangyari(起こる)、kita=ko+ka(私はあなたを)、bibitiwan(bitiwan:離すの未来形)、hanggang (sa)〜(〜まで)、libingan(墓、墓地)
 この例だと「お墓の仲間で一緒だよ」という感じですね。

hanggang sa libinganを以下のように書き換えることもできます。
"Kahit anong mangyari, hindi kita bibitiwan hanggang sa huling hininga."
(カーヒットゥ アノン マンヤーリ ヒンディ キタ ビビティーワン ハンガン サ フーリン ヒニガ)
*huli(最後の)、hininga(息)
この例だと、文字通りでは「息を引き取るまで」という意味になります。

 また、上記の2つの例文ではbibitiwanはpababayaan(パババヤアン:pabayaan(置き去りにするの未来形))、iiwan(イイーワン:iwan(置き去りにする)の未来形)で置き換えてもほとんど意味は変わりません。

 なお、文字通りの「死ぬまで」(hanggang sa kamatayan:ハンガン サ カマタヤン)は、直接的過ぎてあまり好まれないようですので、上記に2つのいずれかがよさそうですね。
 まあ、古典的で使い古してきな面がありますが、相手が素直な方なら効果があるでしょう。あなたの感性にマッチしたら使ってみてください。
 
 では次回まで、さようなら

今日もQuiz ka na ba? をお届けします。

☆前回の回答
 まず前回の解答からです。 「何についての?」を意味するフィリピン語を選択肢の中からひとつ選ぶという問題でした。


選択肢をもう一度見てみましょう。

A.Ano ka ba?(アノ カ バ:あなた何もの?/あなた、何とぼけたこと言ってるの?)

B.Tungkol saan?(トゥンコル サアン:何について)

C.Tungkol ano?(トゥンコル アノ:誤用です。)

D.Tungkol kanino?(トゥンコル カニーノ:誰について)

 というわけで、正解はBでした。
ポイントは、まず「tungkol sa〜:〜について」という熟語、 そしてtungkolのあとに、方向などを示すsa格が続く時はsaをつける必要がない。この2点を知っているかどうかということに尽きます。

ちなみにtungkol sa+一般名詞、 tungkol kay+ 人名単数、 tungkol kina+人名複数となります。私・彼などの人称代名詞、フィリピン語における名詞の区別(一般名詞、人名、代名詞)について学んだことのない方は、この部分の説明は難しすぎると思いますので、読み流してください。(すっと頭に入ればなおいいのですが、理解する前提がないと難しいと思いますので)

 また、本例のsaanのように、tungkolに続く単語にsaにあたる部分が含まれている場合は、saが消えてしまいます。
例)tungkol kanino?(誰について?):Tungkol sa kanino?とは言いません。間違いです。
tungkol dito(これについて):tungkol sa itoとは言いません。これも間違いです。
 
ang格、ng格、sa格などの用語を初めてお聞きになる方もいると思いますが、これはそう簡単に説明できることではないので、別の機会にご説明します。その部分は読み流してください。

 フィリピン語の学習経験のある方は、tungkol sa〜をご存知だったのですが、tungkolのあとにsa格という意識が働かすに間違えてしまったのが残念です。ang格、ng格、sa格の意識を常に強く持つようにしてください。
 
 というわけで今回の正解は、Bでした。正解はieiekumaさんのみでした。2ポイント獲得おめでとうございます。baby shunさん、Haideeさん、NATSUMIさん、Mint Carさん、夜蝶さん、pagaalalさん、Zaibrosさん、残念ながら今回は参加ポイントの1ポイントのみの獲得です。
 また、saan=sa+anoに関するご指摘をいただいた、jakcieさん、baby shunさん、Mint Carさんにはボーナスポイントとしてそれぞれ4ポイント、3ポイント、3ポイント差し上げます。

みなさんどうもありがとうございました。

 今回もまた、出題意図は、この例文を通じてみなさんに表現のパターンやボキャブラリーを増やしていただこうというものです。日常何気なく使っている日本語がタガログだとこうなるという見本として、頭の片隅にでもとどめておいてください。

 Quiz ka na ba?は、ランキング形式ではなく、あくまでも問題に取り組んでから回答に達するプロセスまでで、みなさんがフィリピンに関する認識を深めていただき、また身近なフィリピン人に質問したりしながら、みなさんにフィリピン人とのコミュニケーションをさらに深めていただくことにあります。決して合計ポイントや順位を競うものではありません。今後ともよろしくお願いいたします、


★本日の出題

 今日も会話に関する問題です。彼女/彼氏が急に太ったと言います。でもそんなことどうでもいいあなたは「そのどこが悪いんだ?」と言ってあげたくなりました。「そのどこが悪いんだ?」を表すフレーズとして相応しいものを次の選択肢の中から選んでください。

A.Saan ako nagkamali?
B.Saan ka nagkamali?
C.Anong masama doon?
D.Masama ka ba?


 ではまた明日、Quiz ka na ba?でお目にかかりましょう。

*Quiz ka na ba?はポイント制のクイズです。コメント欄にご自分の解答を書いて参加するとポイント1、正解するとさらに1ポイントで、合計2ポイント獲得できます。正解発表後、コメントいただいた方もエクストラ・ポイントを獲得できます。
 コメントは回答に直接関係のないものもフィリピンへの理解を深めたり、読者の皆さんに役立つ情報でしたらなんでも大歓迎です。

 Quiz ka na ba?は、ランキング形式ではなく、あくまでも問題に取り組んでから回答に達するプロセスまでで、みなさんがフィリピンに関する認識を深めていただくことにあります。決して合計ポイントや順位を競うものではありません。

 親しいフィリピン人のお友だち・恋人・奥様・旦那様の知識を借りてのご参加も大歓迎です。奮ってご参加下さい。

 バレンタインでちょっと中断していたこのシリーズ。今回はフィリピン語学習経験者が、自分の作ったフィリピン語文をネイティブにチェックしてもらうためのフレーズをご紹介します。

「私の訳に間違いがあったら訂正して」というものです。

これは
"Paki-tama mo nga ang pagsasalin / translation ko kung may mali."
(パキターマ モ ガ アン パグササリン/トゥランスレイシャン コ クン マイ マリッ)
*paki-tama(訂正してください)、nga(依頼のニュアンスを強める)、pagsasalin/translation(翻訳)、kung(もし〜ならば)、may(ある、いる)、mali(間違った)

paki-tamaの代わりにpaki-check(パキチェック)でもいいでしょう。単に誤りを指摘するだけでなく、訂正もしてくれるはずです。

 自分の作ったフィリピン語文が正しいか自信がない時、あるいは絶対に間違いがないと確認したい時、信頼の置けるタガログ語のネイティブ・スピーカーでしかも高学歴の人をなるべく選んで使ってみてください。
 私は、学歴や肩書き信奉者ではありませんが、フィリピンは厳然とした学歴社会で、実際高学歴の人は、言語能力・ディスカッション能力・論理的説明能力に優れていることが多いのです。

 では、次回までさようなら。

 フィリピンパプのかつての隆盛で、そこで出会った日本人男性とフィリピン人エンターテイナーを中心に国際結婚する、いわゆる日比カップルが増え、その数現在約10万人。そして現在、入管のきびしい締め付けにあいながらも、日々、日本各地で日本人男性とフィリピーナの新たな出会いのドラマは続いている。フィリピーナと出逢った日本人男性の多くは、同時にフィリピンとも出逢うことになる。

 こうして運命のいたずらでフィリピンと出逢った人々は、人生の選択肢に気づく。
「生活するのは何も日本じゃなくて、フィリピンでもいいじゃないか」
と。

 そう、その通りなのだ。賃金水準のものすごい格差もあって、日本人がフィリピンで仕事をしながら生活するのは、よほどシンプルな生活水準で満足できる人でなければ難しいが、ある程度たくわえのある人が、フィリピンをリタイアメントの地として選ぶのは、住み心地のよさ、寒さ氏らずの機構、物価水準の安さなどからいい選択だと思う。

 フィリピンに縁のある人々にとっては、いろいろな意味での『第2の人生をフィリピンで過ごす』という選択肢は、非常にポピュラーなものになってきた感がある。カラオケボックスの経営、飲食店の経営、養豚業、各種コンサルタント業(この辺は怪しいものが多いようだが)を始め、日系企業のフィリピン現地採用スタッフとして働く日本人の増加など、引退前から、人生の選択肢として積極的な意味で、『第2の人生をフィリピンで過ごす』人々が増えている実感がある。20代から具体的なプランを持ち、20代後半から、30代で実践に移す人も珍しくない。

 みなさんの多くがご存知のフィリピン関係の雑誌『パライソ』も日本人のフィリピンでの現地採用広告を出すようになって発行部数が飛躍的に伸びたのは先日述べたとおりである。毎月4ページに及ぶ、現地でも求人情報を見ていると、私も応募したくなるくらいだ。

☆パライソ: www.paraiso.co.jp

 しかし、今日の話題は、これがメインではない。フィリピンにゆかりがない人が、現実的に『南の島でリタイアメントライフを』といったときに、フィリピンは意外にも(予想通り?)不人気なのである。これが今日の話題である。

 昨年の年末のTV番組で観たのだが、リタイアメント後の定住地として、マレーシアが今ちょっとした人気なのだという。外国人のマレーシア移住による、年金非課税を始めとする税制上の優遇措置、優れた医療技術など、いろいろ理由が挙げられていたが、何よりも私の印象に残ったのは、「治安がいい」ということだった。

 生活の場、あるいは旅行地としてのフィリピンの相対的な不人気は、治安の悪さ(あるいは治安が悪いというイメージ)にあるのではないか、と私は確信しているからだ。本当にどの程度フィリピンが危ないのか私は知らない。しかし、フィリピンびいきではない一般の日本人の中には
「フィリピンって危なそう」
というイメージが蔓延しているのが大問題なのだ。

 空港職員の袖の下要求、悪徳警官の所業、タクシードライバーのマナー(メーターを使わないなど)から始まり、ボッタクリ、犯罪・・・これらは、フィリピンだけのことではないはずなのだが。

 その責任の一端は、日本のマスコミにもある。フィリピンというとなぜか、売春とか麻薬とか誘拐とか、政変劇、事故など、ショッキングな話題しか取り上げようとしないのだ。 フィリピンにだって南の島特有の平和な静かな日常があるのだから、そういう素顔のフィリピンを持って取り上げてほしい。
 私のところに来たテレビ番組の元になるビデオ素材の翻訳依頼も、テーマを列挙すると、昨年の元日本兵発見事件(ガセでしたが)、ミンダナオでも日本人殺害事件、記憶に新しい仙台の赤ん坊誘拐事件と、まあこんな具合で、すべて「〜事件」ばかりで、マスコミが以下にフィリピンの日常に興味を持っていないかがうかがい知れるというものだ。

 また、かつてASEANでフィリピンと双子の兄弟と称されたタイとフィリピンの観光地としての人気の差は何なのだろう。何と言ってもタイには女性の観光客も多い。年配の色気目的でない観光客も多い。私が思うに、両国の観光地としての違いは、3つある。タイにあってフィリピンにないもの、それは、「これだ」とアピールできる、外国人にも分かりやすい『食文化』があること、長い独自の歴史、そして『比較的治安がよく見える』こと、である。

 魅力のある食文化があるからこそ、女性もひきつけられる。しかし、フィリピンにはこれだ、と決め手になる料理の顔といったものがまだないように思う。これは日本人女性観光客をひきつけられない大きな原因だ。これからの課題である。
 歴史に関しては、ない袖は触れないが、植民地であるがゆえの多様性のアピールの仕方、少数民族の紹介など、手の打ち方はいろいろあるだろう。

 しかし、何にもまして、フィリピン政府、そして一般国民が全力で取り組まなければならないのは、
 治安の悪さ、または治安が悪いというイメージの解消だろう。男性でも安心して街中を安心して歩けない、4年も住んでいる駐在員でさえ怖くてタクシーに乗れない国に、女性観光客がホイホイやってくるわけがない。タクシーの場合、メーターを使わないことへの罰金制度の実施がかなり厳格に行われるようになったようだが、治安の悪さの現況はやはり、貧困問題だ。経済の建て直しに向けてフィリピン政府には、容易ではないが(望むほうが無理かもしれないが)、汚職追放・国民の視点に立った大胆な経済政策の推進を何よりも望みたい。

 少なくとも『治安が悪い』というイメージの払拭と魅力ある食の開発・アピールで今よりは、女性観光客が呼べるのではないか? フィリピンには少なくともタイに勝るとも劣らない素晴らしい海という観光資源があるのだから。そしてライステラスやスペイン統治時代の美しい町ヴィガンといった世界遺産、また各種希少動物の棲息地など、本来の意味での観光資源にはこと欠かないのだ。問題はこれをどう生かすか、そしてそれ以前に「治安が悪い」というイメージをどう払拭していくかが大問題だ。

 現在、フィリピンの観光シーンでのトレンドは、セブとエルニド。どちらもマリン・リゾートだ。皮肉なことだが、フィリピンであるということをアピールしないがゆえに女性にも人気を呼んでいる。バリ島がインドネシアであることを知らずに日本人観光客が訪れるように、セブはセブであって独立国のようにとらえられているようだ。フィリピン中西部、長細いパラワン島の北部のダイビングリゾート、エルニドもしかり。エルニドは、最近人魚の島ラゲン島がエステの聖地になってひそかな人気を呼んでいるらしい。

 エンターテイナーが日本に入ってこられない、戻ってこられないから日本人男性がフィリピンに追いかけていくという現象。マニラはそんな『追っかけ組み』があふれかえっているようだ。そして、フィリピンのイメージを切り離して観光客を増やしているセブやエルニド。

 どちらも、フィリピン本来の魅力で日本人渡航者を増やしているのではないという点で、どうしても私は手放しでは喜べないのだが、フィリピンびいきのみなさんはどんな思いだろうか?

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