|
どんな外国語であっても、特に初期の段階で、楽しくてよく言葉になじめる学習法として、歌を取り入れるのは非常に有効な学習法だ。フィリピン語とてその例外ではない。
フィリピンポップスは、通常OPM(オリジナル・ピリピーノ・ミュージック)と言われるが、フィリピン語学習の場合、これを取り入れることになる。方法は簡単。お気に入りのOPMソングを歌って楽しみながら、歌詞の意味、歌詞に出てくる単語・熟語、文法事項などをいっしょに勉強していくのだ。始めは音になじみ、発語することに対する恐れをなくすために、歌を楽しむことだけに専念してもよい。
そして、余裕が出てきたら、単語や熟語、そしてさらに文法事項などについて自分のペースで学習していけばいい。歌詞だから、まず、意味の切れ目が判らないこともあるだろうが、まずは大づかみに意味をとらえられればOKだ。分からない部分は、あえて丸ごとブロックで意味を覚えてしまう方が実用的で手っ取り早いことが多い。歌詞を学んでいくうちにフィリピン人の心の琴線に触れる愛のフレーズも覚えられるから、OPMファンは口説き上手になるというメリットもある。
ただし、OPM、学習の泣き所もしっかり意識しておかなければならない。歌詞だから、当然話し言葉では使わないような『かしこまった表現』も多ければ、古臭い表現も多い。
しかし、一番の泣き所はOPMのほとんどがラブソングである。OPMの歌詞の特徴は、日本の歌の歌詞とは違って、細かい情景描写や心象風景の描写などはまずほとんどない。あるのは『愛の叫び』のみと言っても過言ではない。必然的に、使われる単語などが非常に限られ、歌だけだといくらレパートリーを増やしてもボキャブラリーは増えてこない。だから、実際の会話に必要な表現や文法のすべてをカバーしきれないことになる。
しかし、そんなOPMを取り入れたフィリピン語学習の長所・短所を知った上で取り組めば、とてもお手軽で楽しく、フィリピン人と交流する接点が増えるという効果もあるという、素晴らしい学習法のひとつであることに間違いない。教材はあなたの好きな曲だ。レッスンルームも、カラオケボックス、パブやスナックはいうに及ばず、自宅でVCDを再生しながらでもOKだ。自宅でも、フィリピン人やフィリピン好きの友人宅なら、2年程前発売されたマジック・シングというチップ内蔵の、OPMファンには夢のようなカラオケマイクを使うのも楽しい。まだ、実践していない方は是非まず実践して見てほしい。
|