白野慎也のフィリピン・サリサリ・トーク

『旅の指さし会話帳』の著者、白野慎也がフィリピンの庶民生活への理解の深まる情報をお届けします。コメント大歓迎。投票もよろしく。

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 昨年の5月、3週間の取材旅行に続いて、ほぼ10ヶ月のインターバルをおいての今年の取材旅行は81日間に及びました。久々に「フィリピンに暮らす」という感覚を味わいました。
 まず、今回は新しいところを借りたので、最低限の家具、身の回り品を買い揃えることから生活が始まりました。最大の買い物になるはずだった冷蔵庫は、昔の大家さんが貸してくれたので大変助かりました。そしてものを書くテープルも昔使っていて大家さんのところに預かってもらっていたものを引っ張り出してきました。フィリピンではおなじみのプラスチックのいすも借りました。唯一、背もたれのついたいすを来客用も含め3客買い足したくらいです。
 そして情報収集用にラジカセ買い、朝はセブン・イレブンに新聞を買いに行きます。大体2日間くらいで最低限の生活の体裁は整いました。
 朝はタホ(砕いた豆腐にシロップをまぶし、タピオカ:フィリピン語ではサゴをトッピングした朝のおやつ)売りから、ワンカップのタホを買うことから始まり、今急成長の洗濯サービスに洗濯物を預け、マーガリンをぬった2枚の食パンに牛乳、そしてヤクルトそんな朝食。そして昼は焼き飯やさんでの40ペソ前後の充実した昼食。そして取材や執筆、夜7時から9時にはまた、焼き飯やさんで40ペソ程度の晩餐。やはりフィリピンの食事は相当割安感がありますね。同じものを日本のフィリピンレストランで食べたら15倍位くらいかかるでしょうから。
 それはさておき、お米でも1キロ10ペソ台のものが店頭から消え、最低でも20ペソ(44円:円換算すると安く感じますね)以上になりましたし、ともかく驚くのが、ガソリンの高騰です。2〜3日おきに0.5〜1ペソは高くなっていく感じで、私の帰国間際には、最高クラスのガソリンはリッター42ペソ台に跳ね上がっていました。去年の今頃は20ペソ台だったと思うんですが・・・
 給料は上がらない。しかし、物価はどんどん上がっていく。あちこちにどんどん巨大モールができ、街のモール化は急ピッチで進み、社会の外観は発展・近代化しているようにも見えますが、庶民の暮らしはどんどん苦しくなっているのを実感しましたね。
 5月には、高騰する原油価格の抑制などを懇願にアロヨ大統領が、主要原油輸入国のサウジアラビアを訪問したのですが、効果はゼロ。彼女が左氏を訪れたあとも原油価格は高騰を続けました。
 ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、力のない国の国家元首が動いても国際経済の大きな流れはまったく変わらないのだな、ということを再認識したしだいです。
 日本とフィリピンの人材交流に関しても、たとえばフィリピンパブへのタレントの供給も厳しく締め付けられているようで、なかなか明るい話題を見つけにくいこのごろですね。

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