白野慎也のフィリピン・サリサリ・トーク

『旅の指さし会話帳』の著者、白野慎也がフィリピンの庶民生活への理解の深まる情報をお届けします。コメント大歓迎。投票もよろしく。

日比比較論

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 昨年の3月15日、入管法の改訂が施行されて、フィリピン人エンターテイナーの入国がきびしくなってから、ほぼ1年、「彼女たちはどうしているのだろうか?」という素朴な疑問を胸に私は来週13日から2ヶ月間、フィリピンに行ってまいります。
 彼女たちは『日本に戻ってこられない』という絶対的(?)な現実の中で、それぞれに新しい人生を模索しているはずです。そんな彼女たちの現状と、彼女たちに魅入られた日本人男性をレポートしていきます。
 そこで、『投票』も更新させていただきました。フィリピンパブファンのみなさん、かつてファンだった方、またそれほどでもないが、いずれにせよ日本に帰ってこられなくなったエンターテイナーの現状に興味のある方、彼女たちについて、聞いてみたいこと、言いたいこと、知りたいことなどありましたら、投票欄のコメント欄にご自由にお書き下さい。参考にさせていただきたいと存じます。
 なお、『消えたエンターテイナーたちは今』(仮題)の連載は、『旅の指さし会話帳フィリピン』などの発行元、情報センター出版局のホームページ:

http://www.4jc.co.jp/

上で3月下旬から毎月公開されます。12回連載の予定で、ご好評をいただければ、単行本化されます。
 みなさま、いろいろとよろしくおねがい致します。
 また、すでに多大なご協力いただいております、baby shunさん、JAKCIEさん、めたるけろっぴんを始めみなさまには、この場をお借りして心からお礼申し上げます。
 では、もうすぐ行ってまいります。ブログはなるべく毎日更新できるよう頑張りますので、こちらも引き続きよろしくおねがい致します。

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*写真:漁師の子供たち。本文とは直接関係はありません。(2005年5月、著者撮影)

 大きな書店に行っても、新聞広告を見てもいつも思うことだが、日本では、『人生をいかに豊かに生きるか?』など、生き方に関する本が多数出版され、多くの読者を獲得しているようだ。

 われわれ日本人の多くは、会社員として、経営者として、また自営業者などとして、定職を持って最低限、食うに困らない生活を享受しているから、『人生の質をどう高めていくか=いかによりよい人生を過ごすか』を考える時間と気持ちのゆとりもある。

 しかし、潜在失業率が50%以上とも言われるフィリピンでは、まず飢えずに生存し続けることが死活問題。人生の質云々よりも『死なずに今日を生きてしのぎきる』ことが先決だ。

 以前、ミンダナオの漁村で、漁師の子供に何気なく
「将来何になりたい?」
 と月並みな質問を、特に深い考えもなくぶつけてみたことがある。その子供は、一瞬「何をとぼけたことを聞いてるの?」という顔をしながら淡々と答えた。

「僕のお父さんは漁師だった。だから僕も漁師になるに決まってるじゃない。うちは貧乏だから学校にも行かれないし・・・」
 淡々と答える少年の言葉に、『夢を実現する具体的な方策』などの次の質問を考えていた僕は言葉を失った。
 単純だけど、根本的なことに気づいたからだ。

『人生を選べるのは最低限の衣食住を満たされた豊かな国の人々だけなのだ』と。
『今日をどうやって生き延びようかとしている人々には人生の質がどうのこうの言っている余裕はないのだ』と。
 世界の中でも数少ない、経済的には『豊かな国』に生まれ育った自分たちは、せっかく与えられた『人生を選択できる権利』、『質の高い人生を追求する権利』を行使しなければもったいないと思った出来事だったし、愛する隣人フィリピンも経済発展を遂げて、多くの国民が今日を生き抜くことに汲々とした状態を脱して『未来の夢を語れる国』になってほしいという思いを強めた出来事でもあった。

 生き方に悩むとか、人生に悩むなんてこと自体、衣食住の足りた、経済的に豊かな国の贅沢病なのかもしれない。
 調査元は忘れたが、なにしろ『各国の幸せ実感度調査』では、フィリピンは堂々世界6位。経済的には貧しくとも日本人より幸福感を持って生きているのだ。『今を淡々と生きる』というフィリピン人の生き方に幸せ大国の本質を見る思いすら感じる。
 そこにまた、幸せのありかを問う自分の姿があるのである。
 幸せって・・・分からない!!

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*写真は日清カップヌードル、SEAFOOD味。結構いけました。(2005年、著者撮影)


 ネスレ、リプトン、明治、日清、日本でもフィリピンでも入手できる商品は、日本で生産されているものと、フィリピンでライセンス生産されているもので、そんなに味が違うものなのか、と最近思っている。
 数年前までは、私のお気に入りの紅茶、手ごろな値段で簡単に手に入るものということで、毎年2ヶ月のフィリピン滞在時には、まず雑貨品のかい出しにいったときにリプトン紅茶を買うことがルーティーンになっていた。しかし、その品実たるや、一度熱湯に浸すと、色紙を水につけたようにばっと色がでてしまい、微妙な香りや味わいもなく、時々日本で購入していたリプトン紅茶と随分違うと思ったものだ。対日本用と対比用で明らかに商品の品質に差をつけていると思ったものだ。
 また、フィリピン人には大人気の日本製のカップヌードルシーフードヌードル味だが、これも日本生産のものとフィリピンのライセンス生産者とすごく味が違うんだと言う。
 しかし、私が昨年日清ソースやきそばを食べた時は、日本生産のものとまったく遜色なく感じた。フィリピンのライセンス生産者は、日本で生産させたものとぜんぜん違うという指摘を受けて、日本で生産されるもの並みに品質を上げてきているのではないかなどと、私は思っている。
 明治のチョコレート、ネスレのミロ(フィリピンで濱色と発音する)なども、日本で生産されて物とフィリピンで生産されたものと食べ比べ、飲み比べをしたいと思っている。
 同じ商標でも生産国で違う品質基準、みなさんはどんな実感をお持ちだろうか?

アメリカ人ジャーナリスト夫婦が日本ロケを行って制作した「RACHI」が、アメリカの片田舎ユタ州で開催されたスラム映画祭で公開され、監督賞などを受賞。日本のテレビなど、マスコミでも取り上げられてちょっとした話題になっている。
 映画のテーマはタイトルを見て一目瞭然。北朝鮮によって拉致された、横田めぐみさんの足跡、愛娘の奪還に向けて民間人として涙ぐましい努力を続ける、横田めぐみさんのご両親の苦悩に満ちた戦いの日々を追いかけたドキュメンタリーものだ。
 
 この一件を見て、私には強くかんじたことがある。第一に、アメリカ人の国境を越えたヒューマニズムの強さだ。直接には自国のことではない拉致の問題を人道問題として、また自分の問題として取り上げたことに対する視野の広さ・国境を越えたヒューマニズムに対してまず賛辞を送りたい。

 その一方で、こうした映画が日本人によって作られなかったことが非常に残念だ。やはり、問題意識を持った同胞である日本人に作ってほしかった。拉致問題は多くの日本人にとっては充分同情に値することではあっても、しょせん他人事でしかないように思えてしかたない。アメリカなら、直接の被害者家族でない一般市民も含めて、自国の市民の人権・主権・威信が踏みにじられたことに対する怒りのでもなどの直接行動が次々に起こって、政府も重い腰を動かさざるを得ないのではないか? もっともアメリカ政府は、自国の市民の人権・主権・威信が踏みにじられたことに対しては、一般市民の圧力がなくても迅速に行動を起こすに違いないが・・・私はここでもアメリカに負けた、と小さからざる敗北感を感じた。

 この拉致問題に対して、私は、日本政府の無策は今さら言うまでもないが、日本国民の人権意識に低さ、国の威信が踏みにじられたことへのプライドのなさ、政治的行動力のなさ、そして同邦への意外な冷たさを痛切に感じて、残念でならないのだ。

 ちなみにわれわれの隣人、南西部のイスラム世界をのぞくフィリピンでは、やはり道徳教育の中で、国を愛し、国家や国旗をいとおしむ教育が、軍国主義につながるような形でなく、ごくごく自然な形で行われている。その効果もあってか、ほとんどのフィリピン人が、隣人への無償の愛情、愛国心をごくごく自然に身につけている。また、フィリピン人の同郷意識・同郷者同士の助け合い精神の強さもよく知られている。(もっともこの同郷意識は、時に他地域の出身者との対立を生むことにもなるのだが)

 教育者の中にも『愛国心教育は悪』のような意見を公然と言う人もいるが、国民が祖国を愛してどこが悪いのか? 押し付けの『愛国教育』は好ましくないかもしれない。しかし『国を愛する』というきっかけを作る『気付きの機会』としての最低限の愛国教育は必要だと私は思う。国民が国家を愛し、同胞を愛するのはきわめて当然の感情だと思うのだが・・・

 国家・国旗の扱い、国を愛する思いは、サッカーなどスポーツの国際試合を通じて高まってきたと思うが、もっと深い意味で、われわれ日本人は、国家愛、同胞への愛、そして日本人としてのプライド、そしてそれらが踏みにじられた時の表現・政治的行動力を持たなければいけないと思うのだが、みなさんはどう思われるだろうか?

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