白野慎也のフィリピン・サリサリ・トーク

『旅の指さし会話帳』の著者、白野慎也がフィリピンの庶民生活への理解の深まる情報をお届けします。コメント大歓迎。投票もよろしく。

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*何の悪気のないつもりでも、神様冒涜発言で、大事な友だち、なくしてしまうかも?! 
この素朴な田舎の女子大生の笑顔が、怒りの炎で般若のようになる??
写真中央:弊著『ラブラブフィリピン語会話〜フィリピンパブ編』。私ならこんな女性に、こういう感じで求愛したい!!(アドマーズ社刊:http://www.admars.co.jp/tgs/lovelove.htm
写真下:ちなみに彼女はこんな感じの家に住んでいるので、台風が来るとわが家も危ないと思うのですが・・・



 私のすごく仲のいいチャット友だち、アイラは、マスコミ専攻の18歳の大学3年生。フィリピンは例年大体6月〜12月が台風シーズンで、まだシーズン中。そんなアイラとの電話会話の中で、彼女が言いました。

「あなたが恋しいわ。飛行機の運賃なんてないから、台風に乗って、日本に行きたいわ。この台風日本を通るでしょ。ただで日本にいけるわ」

 この時期に台風はまず日本に上陸しないが、かわいいジョークだったので、私は話を合わせました。
「そうだね。でも乗り降りが大変だし、日本につくころには、ずぶぬれで、風邪ひいちゃうよ」
 「そうね」
と言うと彼女はケタケタ笑いました。

 ただ、ちょっと立ち止まってまじめに考えると、フィリピンでは台風のたびに、濁流に流されたり、土砂崩れなどで、毎回何百人という人が、亡くなったり住む家を失っていたりします。だから
「台風のジョークはちょっと不謹慎だよ。不幸な目に合っている人もいるんだから、それを冗談にしたら、神様に怒られちゃうよ」

 私は珍しく信心深い振りをして、ちょっと怒ったような声で言うと、アイラは急にシュンとなって
「そうね。あなたの言う通りだわ。神様に怒られちゃう。今の冗談は忘れてね。誰も被害にあわないようにお祈りしなきゃ」
 と言い出しました。彼女はほんとにやさしくて素直な性格の学生で、私の一言で、本当に家の祭壇に向かって今すぐにでもお祈りを始めるような雰囲気でした。見も知らぬ同邦の安全のために、気遣いしているのは明らかでした。

 しかし、私はちょっとからかって、
「神様が怖いんだろう。神様に怒られるのがこわいから、怒られないようにお祈りするんだろう」
 と、意地悪して言いました。当然、アイラは、
「違うわよ。私は本当に台風が通る場所の人たちが心配だから・・・・」
とむきになって反論してきます。

 私は、そこで冗談の鉾を収めようと、
「冗談だよ。でも、もし神様が君を怒ったりしたら・・・・」
私は自分が言いかけた冗談の落ちの部分を、ぐっと飲み込みました。

私は
「もし神様が君を怒ったりしたら、僕が神様を怒ってやる」
などと、とんでもない神様を冒涜するような発言をやらかすところだったのです。

 アイラは、私が飲み込んだ言葉を何度も何度も聞いて来ましたが、私は適当にはぐらかしてしまいました。何とか、すんでのところで、敬虔なローマン・カソリックの友だちを失わずにすみました。彼女にとっても神様一番、カレシは2番。まだ、私はカレシ未満ですから、『神様を怒ってやる』などと言おうものなら・・・
 
 本当に神様は怖いです。私は今、すこし神様ノイローゼかも?!
『神様一番!! カレシ(カノジョ)は2番!!』と肝に銘じておきましょう。

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*写真上:最新のLRT2.写真2番目:MRT1、写真3番目:LRT1(開通記念切手)、写真4番目:MRT1構内に掲示された「唾はき禁止」のサイン。写真5番目:込み合ったMRT1

 レディーファーストの国、フィリピン。もてなしの心、ホスピタリティの国フィリピン。笑顔があふれる幸せ大国、フィリピン。ジープなどで優先席の要らない、やさしさと思いやりの国、フィリピン。

 フィリピン人の国民性の中には、個人主義と他人への無関心がはびこる、現代日本人が見習うべきよさがたくさんあります。しかし、そんなフィリピン人が、突然人が変わったようになってしまう、瞬間があります。それは車の運転と、電車の乗車です。
 車の運転については、みなさんよくご存知だと思いますので、今日はちょっと電車の乗車についてお話しましょう。

 フィリピンでは、というより現在はマニラに限られていますが、一般のフィリピン人が通勤・通学用に使える電車はLRT1・2と、MRT1の計3本しかありません。東京23区とほぼ同じエリアに、東京23区以上の人口の人々が暮らし、そこに電車が3本だけです。道路が渋滞するのは当たり前ですね。というわけで、フィリピン人の中でも、多少運賃は高くても、渋滞知らずの電車を通勤手段に選ぶ人も多いわけです。

 しかし、その乗車マナーと言ったら、ひどいのなんの。日本なら「降りる人が先、乗る人が後」と、教育されているのですが、フィリピンの電車では、そういう指導はまったく行っていませんから、ラッシュ時の乗降車時は、降車客と乗車客が押し合いへしあいで、大混乱です。

 ホームや構内での禁煙が守られているのですから、せめて”Baba muna tapos sakay na”(降りる人が先、乗る人が後)という最低限の乗車マナー教育を行ってほしいと思います。
 みなさんも、もし乗車されたら、下車駅の前では、出入り口付近に陣取ってしっかり降りる準備をしておきましょう。また、乗車するときは、われ先にと乗り込みましょう。後ろの乗車町の人から押されて下敷きになってしまうかもしれませんから。
 快適なはずの乗り物も、最低限の乗客のマナーがあればこそなんだな、と乗るたびに思っています。

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*写真上:SMメガモルのマグノリア・アイスクリームのキャンペーン・ガール(マニラ首都圏、マンダルーヨン市にて2005年5月、著者撮影)、写真2番目:新しい広東料理レストラン・チェーンのプロモ・ガール(マニラ首都圏、SMラスピニャスにて2005年5月、著者撮影)、写真下:SMラスピニャスのコンコースでのテコンドーのエキシビション・マッチ(2005年5月、著者撮影)

 ふところのさびしいフィリピン人の休日の娯楽のひとつにウィンドウ・ショッピングが上げられます。特に買うものがなくても、大切な人と、あるいは気のおけない友だちと、ショッピングモールをブラブラあてもなく見てまわるのは、とても楽しいのもです。そんな娯楽の場としての期待にこたえるためか、フィリピンには大都市を中心に巨大なショッピングモールがたくさんあります。

 全国展開するSM(シューマート)が形成するモールがその代表ですが、自らの店舗のまわりに、無数のテナントを伴った巨大スペースには、アメニティが一杯。ゲームセンター・インターネットカフェ、映画館は言うに及ばず、数々のキャンペーン、広場でのコンサートやボクシング・テコンドーなどのエキシビション、そして多様なお店。何にも買うものがなくたって、見てるだけで幸せな気分になります。
 
 そして疲れたら、ファーストフード店やレストランでちょっとした食事や休憩。ファーストフードだって、賃金の安いフィリピン人にとっては、ちょっとぜいたくな食事です。

 こんな他愛のないことが、大切な人といっしょだったら、格別に楽しく、ぜいたくな時間に変わってしまうのは、愛の魔術でしょうか?

 そう、せっかくの休日、ふところがさびしかったら、大切な人といっしょにモールへ行きましょう!!

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*写真上:有名なキアポ教会(マニラ市)。写真下:ローマン・カソリックの教会で祈りを捧げる女性(ミンダナオ島、北サンボアンガ州ダピータン市)

 一般の日本人とフィリピン人の大きな違いに宗教的信仰進があげられます。フィリピン人と結婚されたご夫婦の方などは、その信仰心の深さをよくご存知かと思います。
 一般の日本人は、通常宗教的信仰を意識して生活している方はほとんどいないと思いますが、フィリピン人との共同生活、ましてや夫婦生活となると宗教を無視するわけにはいきません。
 
 各種の統計によると、2005年度推計で、フィリピン人の全人口の85%がローマン・カソリック教徒、イスラム教徒が4%、プロテスタント4%、土着宗教2%となっています。フィリピン=ローマン・カソリックの国と短絡的に考えがちですが、それ以外のキリスト教諸派の人々も5%もいることになります。そんなキリスト教諸派の中には、一般の日本人にはなかなか従い難い、きびしい『掟』をたくさん持ったものもあるので、そういった宗教の信者との結婚となると、われわれ日本人としては、それなりの覚悟が必要になってきます。
 日本人の立場から見ると、1週間に何回教会につき合わされるか、とかどんなタブーがあるかなどが、大事なポイントになってくるということですね。

 私の知人のHさんは、平均睡眠時間4時間。ハードに働く、青年実業家です。いちおう仏教とですが、一般の日本人のように、当然(?)本当の意味での信仰心はありません。そのHさんが、初めて行ったフィリピンパブで知り合ったフィリピーナと結婚しました。ここまではまったく問題ありませんでした。彼女は、イグレシア・ニ・クリスト(キリストの教会)という宗派の信者でした。ご存知の方も多いと思いますが、イグレシアは戒律のきびしい一派で、週2回の礼拝を義務付けられている他、飲酒の禁止など、義務とタブーが非常に多い宗教だったのです。

 愛の力か、何も知らずか、生真面目なHさんは、結婚の条件としてあげられたこと(週2回の礼拝に同行する。さもないと離婚) にあっさり同意し、結婚後数年たった現在、仕事がどんなに忙しくても、週2回は2人の子供を伴って、家族4人で強制的に教会に『連行』されています。小さな教会の中でHさんは、気持ちのよい神父さんの説教に眠り込んでは、隣の席の人に起こされることの連続だということです。ちなみに、説教中に眠り込んだ人がいると、きちんと聴くように起こしてあげることも暗黙のルールとなっているそうです。
 
 徹夜明けで眠いと言っても週2回のノルマは容赦してくれません。先日もHさんはボヤいていました。「昨日徹夜で、眠いと言うか、もう意識がない状態で、ヨレヨレなんですけど、今日は教会に行かないと・・・本当はまず熟睡したいんですが、女房と子供を連れて教会に行かないと、離婚されちゃいますから・・・」
 話を聞きながら、私は同情を禁じえませんでした。

 通常のローマン・カソリックの場合は週1回の礼拝くらいで、そのほかは、さほどきびしい『掟』などは、感じないのですが、その他、エホバの証人は輸血の禁止のほか、タブーが多く、モルモン教も、酒・タバコはもちろん(?)、コーヒーなどの嗜好品も禁じられているので、普通の日本人がこれらの信者と結婚した場合には、日常生活の中でも、いろいろな摩擦やストレスが日々発生してくることは容易に想像できますね。
 
 ですから、いちおう仏教とですが、信仰心のほとんどない私は、結婚するならローマン・カソリックの信者か他教徒でも、そのきびしい掟を私にも押し付けない女性と決めています。
 私はタバコは苦手ですが、おめでたい日に夫婦で一杯やったり、コーヒーや紅茶まで飲めないなんていわれたらさびしいし、つらいですからね。

 もう、フィリピン人の配偶者のいる先輩ご夫婦の皆様、ご苦労様です。まだ、恋人中でこれからご結婚を控えている方々、心の準備はできていますか?

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*写真上中:フィリピンの高校生:制服を見ると思い出す・・・セブ市にて。
写真下:時間厳守の中華ファーストフード店Chowking(チャオキン)のスタッフ。君もプライベート優先派?・・・セブ市にて。

 私の本格的フィリピン滞在は、かつてお話ししたように、日本ベースのボランティア団体のマニラ・オフィスでスタートしました。この団体は、貧困・戦災などさまざまな理由で困難な生活を余儀なくされている子供たちをサポートするさまざまな活動を行っています。フィリピンでは、具体的にはスラム地区での子供たちへの奨学金プロジェクト・親たちへの就業訓練・ストリートチルドレンの保護・ストリートチルドレンの更正施設の運営・ピナツボ火山で被災したアエタ族を対象とした復興プランなど、ルソン島を中心にさまざまな分野に及びます。
 1993〜94年当時、日本人所長1名を含めて、25名いたスタッフは、医師、教師、栄養士、技師、ソーシャル・ワーカーなど、それぞれにプロのスタッフばかりでした。私は、見習いのソーシャルワーカーとして現場を見せてもらいながら、むしろ自分が勉強させてもらっていたという状況でした。実際、この1年の滞在(特に始めの3ヶ月)が今の自分のフィリピン語力の土台を作ってくれたと思っています。
 NOVAではありませんが、勤務中は、ネイティブの『講師(?)』である住民や子供たちを相手にタガログ三昧。スモーキーマウンテンと言う、当時東洋最大のスラムに通いながら、自宅では、毎日小学校・高校のフィリピン語の教科書を読み漁っていました。

 それはさておき、それぞれに熱心なフィリピン人スタッフなのですが、勤務態度の熱心さは、ひとそれぞれ。

 こんなことがありました。日本の支援者の方々の視察もよくあり、特にフィリピンの1学年がスタートする6月の初登校直前に、日本から来られた支援者によって、制服と靴とバッグを贈呈するセレモニーを盛大に執り行なう大セレモニーが企画され、当然プロジェクトリーダーのエディがセレモニーのすべてを仕切ることになりました。準備は着々と進み、いざ当日。日本からは50人ものビジターが出席。支援を受けている600人の児童がスラムの一角に集結して、支援者も子供たちに真新しい制服・靴・バッグの3点セットを受け取って、「みんな満足してああよかったね」と思いながらセレモニーが終わるはずでした。
 しかし・・・そこにエディの姿はありませんでした。制服は届いておらず、靴・バッグも一部が未着で現場は大混乱。日本人スポンサーの手前もあり、制服は急遽、新入学の子供たちの兄弟のお古を用意してもらったり、ありモノで何とか形をつけたという有様でした。それはドタバタで大変な騒ぎでした。
 エディは、とうとう現れませんでした。

 翌日、「ハーイ」とエディはすがすがしい顔で事務所に登場しました。スポンサーの前での大事なセレモニーを任されていながら、黙ってスッポかしたのに、なんら悪びれることなく、どこ吹く風の様相です。私が、
「昨日は大変だったんだよ」
と言うと、
「昨日はカノジョとデートしてて、大変なことになっちゃってて・・・・」
私は唖然、えっ、デートできわめて大事な仕事をキャンセル?! 私はあいた口がふさがりませんでした。でもそれからひとつの教訓を学びました。『プラーベートは仕事に優先する』と。

 しかし、この教訓は、欧米系・成功しているフィリピン人ビジネスマンには、まったく当てはまりませんが・・・一般のフィリピン人労働者では一般的な『労働感』と言えるでしょう。
 後日談ですが、かのエディは仕事すっぽかし事件のあと、当日デートしていたカノジョと結婚したと言うことで、めでたしめでたしでした。

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