白野慎也のフィリピン・サリサリ・トーク

『旅の指さし会話帳』の著者、白野慎也がフィリピンの庶民生活への理解の深まる情報をお届けします。コメント大歓迎。投票もよろしく。

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 経済的なレベルに関係なく、正しい道徳観を持ったきびしい家庭で育てられたフィリピーナにとって、飲酒や喫煙はbisyo(ビショ:悪習)です。

 ですから、通常、飲酒や喫煙する独身女性と言ったら、不良か水商売の女性で、さもなくばキャリア・ウーマンや上流階級の女性が、ファッションとして自分をカッコよく演出する小道具と思って嗜んでいるかのいずれかでしょう。

 ただし、okasyon(オカシヨン)と呼ばれるお祝いの日には、きびしい両親も飲酒や喫煙を大目に見る傾向があります。
 フィリピンの女性に「お酒は飲みますか?」とか「タバコはすいますか?」と尋ねて"Okasyon lang."(特別なときだけ)という返事がよく返ってくるのはそういう意味です。
 喫煙と飲酒では、喫煙の方が悪いことのようで、飲酒は時にしてもタバコは絶対NGという女性が多いようです。

 クリスマス=Paskoは、まさしくこのokasyonの代表的な時期です。飲酒も喫煙もしないフィリピン撫子が、ちょっとだけ羽目をはずして、酒を飲んだり、みようみまねでタバコをすったり・・・はじけた行動をする時期でもあります。

 しかし、普通のフィリピーナたちはokasyonのときが過ぎると、またストイックな日常生活に戻るのです。
 日本でタレントとして働く(働いていた)フィリピーナにも、日本ではバンバン飲酒して、喫煙しまくっていながら、フィリピンに戻ると、喫煙はもちろん、飲酒もピタッとやめてしまう場合も多いのです。bisyo(悪習)として両親、特に母親からきびしくしかられるからなのです。
 日本で見るタレントたちの姿は、決して彼女たちの素顔ではないのですね。

 クリスマス。子供はもちろんはもちろん、大人にとっても楽しい季節のはずですが、頭を痛めている大人たちもいます。

 たとえば、あまりにもたくさんの子供たちのニーノンやニーナンになっていて、名づけの子(inaanak:イナアナック)たちのプレゼントをどうしようかという悩みです。私の友人でも、119人ものinaanakがいて、クリスマスの季節が来ると、家に帰らず、携帯の電源も切って、プレゼントのおねだりから逃げ回っているということです。
「メリー・クリスマス!!」と言いながら、クリスマスプレゼントをねだられるのです。そしてもし断れば、「なんだケチ!!」というそしりを免れません。

 また、会社では、日系企業で管理職として働く日本人でフィリピンの生活に溶け込んでいる人たちなども同様の被害を免れません。部下や、家の使用人などから、意味ありげな
「メリー・クリスマス」攻撃が、お金やプレゼントを何か上げるまで続くわけです。
 このメリークリスマス攻撃は何もフィリピン在住者にかかわらず、海外からの旅行者にも当然降りかかります。クラブやバー・レストランなどで、
「メリー・クリスマス・サー」
などと言われて、ずっと物欲しげにそのままこちらの様子をうかがっているようなら、それはクリスマス祝儀のチップの催促です。その対処の仕方はケース・バイ・ケースでしょう。

 一方、フィリピン国外在住のフィリピン人でも、クリスマスは好きだけど、プレゼントやお小遣いの出費が多いからクリスマスにはフィリピンに帰りたくないという人にも随分たくさん会いました。

 お金があれば問題ないのですが、119人の名づけの子供たちから
「プレステ買って」
などと言われたらたまったものではありませんからね。
 「メリー・クリスマス」攻撃を恐れ、逃げ隠れするフィリピン人の気持ちもよくわかります。
 でも、こんな悩みも一大イベントとしてのクリスマスがあり、大家族の絆の強いフィリピンならではなのですね。

 クリスマス・誕生日・記念日・・・こういった特別の日には、フィリピンではそれぞれの経済力に応じて、精一杯のお祝いをします。しかし、フィリピンの80%以上を占める貧乏人はどうするのでしょうか? 何もしないのです。クリスマスも誕生日もその他の記念日も、中産階級やお金持ちたちだけのもので、貧乏人にはまったく無縁です。ですから、貧乏な人々は、町の賑わいをうらやみの目で見守るしかありません。
 それでも、お金を稼がなければならなければならないとなれば、時には非合法の手段に訴えるしかありません。それが、クリスマス時の強盗事件の増加につながり、女性であれば、売春に走る結果になるわけです。
 
 クリスマス・シーズン。海外からの観光客が増え、外国人向けの盛り場では客が増えるという条件に加えて、また国内では、名づけの子供や兄弟、友人同士との交換用にクリスマスプレゼントを買わなければならないなどの事情もあり、女の子たちの中には、クリスマス限定でゴーゴーバーなどで売春するケースも増えるようです。そう、あの晩以来、クリスマスになるといつも1人のダンサーのことを思い出します。

 私は、フィリピンに滞在時には、いつも大体1人で行動し、ときどきちょっと気晴らしでビールハウスに行ったり、ゴーゴーバーに状況視察に行くこともあります。

 私がそんなクリスマスダンサーJoy(仮名)に会ったのは、5年前のクリスマス。今は閉鎖されたディスコでした。
 長い髪で、カモシカのようにきれいな長い足、しかし、一見して人生の苦悩をすべてしょったような深刻な表情で、踊るでもなく、大音声のディスコミュージックの中でビートに身を任せる、彼女に惹きつけられた私は、すぐにフロア・マネージャーに頼んで彼女を呼びました。
 私は例によって、身の上話を始めました。

『家の家賃を払わないと、明日にも追い出されちゃうの・・・』
おごったドリンクはすぐに飲み干してしまったので、バーファインを払って彼女の話の続きを聞くことにしました。

 聞けば、彼女はマニラではちょっと名の通った公立大学の3年生。しかも世界的に有名な学生の就学支援のための奨学金プロジェクトを展開している団体の奨学生だったのです。でもその奨学金だけでは足りなくて、ダンサーをしている友だちもたくさんいるらしいのです。

 いろいろなNGOなどが、奨学金プランを行っていますが、そのお金がきちんと使われているのかモニターすることの大切さと、学生である本人にお金を出すだけでなく、その周辺の家族に対する支援も行っていかなければ、プランが無意味になってしまうのだな、と再認識しました。

 JOYは、母親と弟と3人暮らしで、マニラのアパートの家賃2か月分、2000ペソ(当時)を払うために、決意を決めてバーのステージに立っていたのでした。
 聞けば、彼女は生まれてこの方彼氏がいたことがなく、処女だというのです。
 私は、彼女と食事をしていたマラテのレストランを出て、彼女をタクシーで家まで送り届けました。折り際、2000ペソを渡すと、彼女は私にさっと歩み寄り、私のほっぺたにキスしてくれました。
その時、彼女は言いました。
「あなたも男でしょう。あなたが望むなら私を好きにしていいのよ。私、あなたのこと好きになっちゃった。あなたならいいわ」

 ちょっと気晴らしでドリンクを1・2杯のつもりがこんな展開になっちゃって・・・彼女は本当に普通の女子大生。長い髪に黒くて大きな瞳がとても印象的な女性です。ステージにいるときからわかってはいましたが、スタイルも中々です。彼女の言葉にぐっと心惹かれることろはありましたが、その日、私は最後までいい人であり続けました。
「僕は充分楽しかったよ。君はとっても魅力的だけど、やっぱり自分を大事にしなきゃ。君は、奨学生なんだから、ダンサーしてたら、スポンサーの人が悲しむよ。僕のことはいいから、もう二度とあのゴーゴーバーには戻らないと約束してくれ。勉強に集中してね」
と言うと、彼女は大きな瞳に一杯涙を浮かべて、声にならないような声で
「約束するわ」
と答えました。

 ほんのちょっとの気晴らしの思いが、改めてダンサーたち、それぞれの物語を考えさせられる結果となった夜でした。

 そんな彼女と、くしくも2年後、同じ場所で再会しました。そのとき彼女はもう完全にプロのダンサーへと変貌を遂げていました。アラブ系の男性相手に『開花』したということでした。結局、彼女は学生に戻ったものの、学業も終えられず・・・私は、なんとも切ない思いでしたが、
「これもまた人生なんだ」
と自分に力なく言い聞かせたのを憶えています。彼女が最後に自分の夢と幸せに近づいてくれることを祈るばかりです。
 今年もまた、クリスマス・ダンサーたちがそれぞれの人生を背負ってステップを踏んでいるのでしょう。

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*Game ka na ba? Game na! さあ、写真撮影だ!!友だちレビー。この娘が私に勝手に浮気容疑をかけ、私を正面からをこぶしで殴って鼻血を流させた生涯たった一人(であってほしい)の女性です。タール湖、タール火山をバックに。

 クリスマスも間近、フィリピンとかかわりの深いみなさんにとってはパーティ・シーズン、フィリピン人のお友だちと写真撮影を楽しむ機会も増えると思います。今日は、写真大好きのフィリピン人と、もっと楽しく写真撮影を楽しむために役立つためのフレーズをいくつかご紹介します。
 
 フィリピン人は元来写真好きですが、中にはシャイなタイプやなかなか打ち解けないタイプのフィリピン人もいます。特に写真慣れしていない田舎の人に多いみたいです。そんな時には、緊張した雰囲気をほぐすフレーズが必要ですね。

 まず、笑って(ほほえんで)は:Ngiti ngiti ngiti(ギティ ギティ ギティ)
彼女や彼氏がのほほえみ方が足りなかったり、難しい顔をしていたら、
Huwag kang sumimangot.(フワッグ カン スミマーゴットゥ:しかめ面(難しい顔)しないで)
とか、
May problema ka ba?(マイ プロブレーマ カ バ?:何か問題があるのかい?)
とか、
Ayaw mo na ba sa akin?(もう僕のこと嫌い?)
とか、
Hindi ka ba masaya?(ヒンディ カ バ マサヤ?:楽しくないの?)
などと言えば、被写体の彼女や彼氏の緊張もとけるでしょう。

Galit ka ba?(ガリットゥ カ バ:怒ってるの?)
なんていうフレーズも思わず相手をニヤットさせ、ほぐし効果抜群のフレーズですね。

 人数がたくさんいて団体写真を撮るとき、みんなが写真に入りきらないときは、
Kumapit kayong lahat.(クマーピットゥ カヨン ラーハットゥ:みんなくっついて)
という場面もよくありそうです。

 そのほかよくあるのが、写真を撮るときに目をつぶってしまわないように、
Huwag kang pumikit ng mga mata.(フワッグ カン プミキットゥ ナン マガ マタ)
も役立つでしょう。

 そして後ひとつ、相手がいい表情・しぐさをしたときや、いいアングルをつかんだときに
Ayan!(アヤーン:そうそう)、あるいはAyun!(アユーン:そうそう)と言って相手の気持ちを盛り上げ、そのいい表情・しぐさ・アングルを保ってもらうことも大事ですね。

 そして、いよいよ写真撮影。「用意ができた?」の雰囲気は、
Ready na ba kayo? と、英語交じりでいってもいいですし、
 人気テレビクイズ番組に掛けて、
Game ka na ba?というのも、フィリピン人の気持ちをつかめて、撮影の雰囲気が盛り上がるでしょう。
もちろん、Game na.(ゲイム ナ:ゲーム(撮影)の準備はできたよ)の返事が返ってきたら、撮影OKの意思表示です。

 さあ、素敵な思い出をたくさん写してください。

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*写真は私のクリスマスカードコレクションから(すべてHallmark社製)
写真1:お父さん・お母さん・お兄さんなど、家族のいろいろな人向けのカード
写真2:奥さんあて用のカード
写真3:「海を越えて、取って置きの人に」、のパターン
写真4:恋人に向けての典型的カード「君のために、愛する人へ」
写真5:恋人に向けての典型的カード「僕の君への愛は変わりはしない」
写真6:写真5のカードの中に書かれたメッセージ(ブログの最後に対訳あり)

 いやー、いよいよフィリピン人にとって最大のイベント、と言うより、クリスマスその日のために生きているフィリピン人たちのための、年に一度の最大の祭典の日まで、ちょうど一ヶ月となりました。毎年、11月の終わりから、12月の上旬〜下旬まで、フィリピンには世界中から送られるクリスマスカードで大渋滞。大切なあの人に、と思っている方は1日も早く出しましょう。
 フィリピン人にとって2人の節目となる日のカードはもちろん、クリスマスやバレンタイン・デーなど、宗教色を帯びた公けの記念日でもカードがとっても大切です。
 フィリピンのおみやげ選びで苦労する方も多いかと思いますが、私は友人(フィリピン語・フィリピンポップス=OPMオタク)の好みも合って、音楽・映画のCDまたはVCD、そしてフィリピン版はーれ・クイン・ロマンスとも言うべきpocketbooks(パケットゥブックス)、そしてフィリピンならではのフィリピン語によるカードです。私もフィリピンに行くたびに、全国展開するブックストアのナショナル・ブックストアに直行し、見た目もメッセージも惚れ惚れするようなカードを思わず買いあさってしまいます。
 フィリピンのクリスマスカードの特徴は、まず第一に、フィリピン語でかかれたものもすごく多いことはさておいて、家族第一主義を反映して、お父さん・お母さんあて用、お兄さんあて用、お姉さんあて用、おじいさん・おばあさんあて用など、家族向けのカードのバリエーションが非常に充実していることです。
 日本なら、クリスマスは恋人たちのための日、せいぜい家族の小規模パーティの日といった位置づけで、カードと言っても取って置きの彼女や彼氏に限られたものしかほとんど扱っていないので、フィリピンとは対照的ですね。
 また、出稼ぎ者の多いことを受けて、カードのフロントに"Across the sea"(海を越えて)、"Across the miles"(何マイルもの距離を越えて)と言うのも出稼ぎ立国フィリピンのお国柄を反映していると思います。
 フィリピン人のカノジョやカレシのいる、遠距離恋愛中のみなさん、また、同じ国に暮らしている方も、あなたのカノジョやカレシは、心のこもったあなたのオリジナルカードを待っていることを忘れないで下さいね。まだ、用意してない方、まだ間に合います。急いでカードを書きましょう。本物の愛ならプレゼントは二の次です。

*アイデアが浮かばない方のために、最後のカードのようなメッセージはいかがでしょうか?
 大意は以下の通り(対訳:白野慎也)

 時がたつにつれ、変わるものはたくさんある。
 でも君は、僕にとって、一生、もっとも大事で、もっとも愛する人であることには変わりはない。
 だからこそ、僕らが一緒に過ごした楽しいときの、ひとこまひとこまは永遠に色あせないし、
 時がたっても、君だけにささげた僕の特別な愛は、決して変わることはないんだ。
 メリー・クリスマス
 愛する君へ
 

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