白野慎也のフィリピン・サリサリ・トーク

『旅の指さし会話帳』の著者、白野慎也がフィリピンの庶民生活への理解の深まる情報をお届けします。コメント大歓迎。投票もよろしく。

フィリピン文化

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 日本は暦の上では残暑だが、まさに夏真っ盛り。夏といえば祭りだ。私の地元のさびれた地域商店街でもカラオケ大会・盆踊り大会などの張り紙が見えるが、「いつも元気な商店街」のキャッチ・コピーとは裏腹に毎月どんどん店が姿を消し、テナントのいないスペースが増えており寂しいばかり。
 しかしフィリピンはと言うと、一年中どこかで祭り(フィエスタ)が催されている。しかもそのほとんどすべては、形骸化した多くの日本の夏祭りとは比べ物にならないくらい、本気のエネルギーとふれあいに満ちている。
 フィエスタの目玉と言えば、本気のエネルギーがあふれ出るパレードとともに開催地の各家がまったく見ず知らずのゲストを家に招きいれて振舞われるフィリピン家庭料理だ。
 タマリンド味のすっぱいスープ、フィリピンの魂のスープとも言うべき「シニガン」、胡椒やにんにくで風味をつけた鶏肉や豚肉を、ストしょうゆに漬け込んだ「アドボ」、フィリピン流肉じゃがとも形容される「メヌード」、牛のしっぽのスープ「カレカレ」、フィリピン風春巻きの「ルムピア」、子豚の丸焼き「レチョン」などのメインディッシュから、おなじみの「ハロハロ」はもとより濃厚なプリン「レチェ・フラン」、お米のケーキ「ビビンカ」、フィリピン風ちまき「スマン」などデザートも豊富。
 食べ物だけでなく、よく言われるフィリピン人の天性のもてなしの心(ホスピタリティ)に触れる格好の機会でもあるフィエスタ。
 みなさんも機会があったら親しいフィリピン人と一緒にぜひ体験してみてほしい。
 フィリピンの素朴な田舎のよさや食を堪能したければ、ケソン州ルクバンで毎年5月中旬に開催されるフィエスタがお勧めだ。
 

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写真:マニラ市のSing Along Street、もちろん歌声は聞こえません(2006年5月、白野慎也撮影)

 フィリピンの通りの名前を見ているとすぐ気がつくのが、ともかく人名が多いことだろう。
フィリピン独立運動の父ホセ・リサールは言うに及ばず、ロハス、ケソンなどの歴代の大統領、フィリピン革命の功労者、文化人などである。
 かつての隆盛には程遠いものの、今なおマニラ有数の歓楽街として世界中の色男が集まるエルミタ地区のマビニ通りのマビニもフィリピン革命運動の思想的指導者であり、その1本となりのデルピラール通りのデルピラールは、19世紀後半、カトリック修道士の暴虐を暴く宣伝・文筆活動を行った文人・政治活動家であった。社会・政治の変革という崇高な目標を掲げて命を懸けて生きたフィリピンの偉人たちは、自分の名前のつけられた通りがケバケバしい歓楽街になってしまったことをどんな気持ちで見ているのだろうか?
 それはさておき、フィリピンの通りの名前にはいくつかのパターンがあるので紹介しよう。
そのためだった特徴は、概念的なとおり名が多いということだ。たとえばKalayaan(カラヤアン:自由)、Kapayapaan(カパヤパアン:平和)などが代表的な例である。
 フィリピン人らしい遊び心にあふれためいめいも多い。Sing along(歌の集い、カラオケ)通り、Mataas na lupa(マタアス ナ ルーパ:高い土地)と命名されたあたりが、雨が降らなくてもいつでも冠水していたりする。
 また、振興開発地域では、外国の地名をそのまま使っている通りもある。Tokyo、New Yorkならまだわかっても、Osaka Streetと言うと一般のフィリピン人にはわかるのだろうか?
 いずれにしろ、車窓の外に流れるとおりの名前をさりげなくチェックしてみるのもフィリピンの滞在・旅の楽しみの一つになると思う。

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写真:キアポの露天商、取り扱い品はもちろん海賊版ばかり(2005年5月、白野慎也撮影)

 オリジナリティがないのがフィリピン文化の特徴と皮肉られるくらい、パクリや著作権侵害が日常化しているのが、フィリピン文化の特徴かもしれない。
 一時期、マニラ首都圏の浄化に伴い、露天の海賊版カセットやVCDなどを売っている店も随分と廃業に追い込まれたが、台風一過、依然海賊版の市場は非常に大きい。
 靴、衣料品、ブランド物のバッグ、小物、アクセサリー、キャラクターグッズなど、海賊ものは、市場の重要なキャストであるといっても過言ではない。
 VCDの場合、正規品の場合、新発売のものだ300ペソ前後と放出品でどんな安いものでも1枚100ペソくらいのものが、海賊版だとマニラの通常の露天商では1枚35ペソ、3枚100ペソと断然価格が安いのが魅力である。
 ただ、画質が悪い、再生できない、中身がブランク、頭のところだけはちゃんと中身がコピーされているが、途中から違うものが入っている、あるいはブランク、ジャケットと中身が違うなどいろいろなリスクはある。そんな客の不安を取り除くために、店先で中身をプレイヤーでしっかり確認させている業者も多くなった。
 最近では、そのものずばりのHものも増えたし、DVDの比率も格段に増えてきている。
また、フィリピンでも人気の韓国ドラマのVCDやDVDは正規品では手に入らないから仕方なく海賊版市場で探すという日本人にもあったことがある。そう海賊版は、正規品より在庫が厚いのである。ここは正規品販売関係者も多いに反省してほしい。フィリピンはほとんどすべての販売業で在庫管理がきちんとされずに人気商品の売り切れ状態を放置している場合が多いのである。末端の販売店では品物の取りよせにも消極的だ。
 もちろん海賊版は政策・販売すること自体違法であるし、購入することもその人物のモラルが問われる問題ではあるが、懐の苦しい庶民の経済負担を軽くするのに一役買っていることは間違いなさそうだ。

 フィリピン人の英語力については、フィリピン内外でたびたび取り上げられている。
 平均的な日本人との比較において言えば、比較的にならないほどフィリピン人は優れていると思う。何しろ平均的な日本人の英語力は実際のコミュニケーションレベルという点では、ほとんどゼロの人が残念ながらまだ多いのが現状だからだ。
 中学・高校と最低6年は学校のカリキュラムに入っているものの、読めない・聞けない・話せない・書けないのないないづくしである。

 一方フィリピン人はと言えば、子供の頃から、テレビやFMラジオなどで英語の洪水を浴び、小学校から英語教育があり、公式書類もほとんどが英文。日常生活の中で英語が多少なりとも身につかない方がおかしいという環境がある。だから、平均的な日本人は平均的なフィリピン時に比べて、コミュニケーションレベルでは、まだはるかにフィリピン人に及ばないと言うのが私の実感だ。
 これは、特に大学卒の学歴を持ったフィリピン人などだと一層顕著である。フィリピンの学歴ある人たちの違いは英語力の高さである。

 コミュニケーション力は総じて高いフィリピン人だが、文法などでは結構ミスを犯す。スペルミスはもとより、前置詞の明らかな間違い、動詞の間違いなど、細かいところにはこだわらないのはやはり国民性だろうか?

 そんなアジア最大の英語圏とも称されるフィリピン人の英語力だが、最近タガログ語と英語の混用、タグリッシュの浸透で、低下傾向が顕著だと言う。
 7月26日付の読売新聞によると、2003年、比政府が行った英語の文法・読解力私見では公立高校教諭の19%しか合格点に達しなかったと言うし、比商工会議所の調査でも英語を理解するフィリピン人は英語を解するフィリピン人は65%で6年前より12%減ったと言う。

 また、ご存知の方も多いと思うが、フィリピンは持ち前の英語力を生かして、アメリカなど英語圏の企業のコール・センター産業を多数抱えていて、この分野の成長は非常に著しいのだが、セブ市の英語特訓教室の関係者の話では、英語力の低下で採用試験の合格率も5年前の5〜10%が、今は2〜3%に激減していると言う。
 私事で恐縮だが、私の友人がごく最近マニラのコール・センターの試験に合格した。彼女はセブ市で4年生の大学を卒業しているが、やはり上記の2〜3%に入る実力者なのだな、と見直した次第である。僕は彼女と話しをする時、タガログ語7割、英語3割なのだが、彼女の英語力が落ちないよう、今後彼女との会話は100%、英語にしなければいけないのかも、と思い始めている。
 今、フィリピンではコール・センターの仕事は比較的楽でしかも高給(一ヶ月10,000ペソ以上)ということで、女性にものすごい人気がある。僕は志望者のほとんどが合格するだろうと思っていたのだが、そんなに狭きもんだったとは。驚きだ。だからこそ、コールセンターで仕事をしている=確かな英語力を持っている、と思っていいのかもしれない。

 マルチリンガルも結構なのだが、言葉は磨いていく努力にいつも気を配っていかないと、どの言葉もそこそこで、中途半端に終わってしまうと言う警鐘なのかもしれない。

 しかし、われわれ日本人の多くは私も含めてそんな不安をするレベルには達していないのではないだろうか。私もせっせと英語・タガログ語の勉強にも精を出すつもりだ。また、最近下手になってきた母国語の日本語力のリハビリにも努力したいと思っている。言葉ができるできないで時には人生がまったく変わる。みなさんの語学力のブラッシュ・アップに関する思いはどんなものだろうか?

 

 去る3月から6月にかけてのフィリピン取材旅行では、自分の借りていたアパートやすぐ近くにインターネット環境がなくてとても苦労した。
 どうせ2ヶ月だから、またいざとなれば歩いて8分ほどのところにインターネットカフェがあるからそこで何とか、と思っていましたが、いちいち、4キロのラップトップを抱えて出かけることも億劫になり、ブログの更新などもすっかり滞った。
 しかし、仕事関係でインターネットを使う頻度が増えた時、24時間インターネットを使う環境がほしい、ということで滞在も残り1ヶ月あまりになった5月の上旬だっただろうか、JACKIEさんとともにSMメガモールのSMARTのインターネット申し込み受付カウンターを訪れた。
 メガモール4F、担当者に説明を聞くと、初期設定費用が1000ペソ、そして月額999ペソ、それならいい。というわけで、申し込んでみようということに。
 しかし、
「じゃあ、申込書をお出しします」
というそばからまず申込書がない。申し込み受付カウンター申込書がない。一瞬、あいた口がふさがらなかった。そして
「5回にも私たちの事務所があるのでそちらにいらしてください」
ということで5階に行ったら、
「それじゃ1階にどうぞ」
とたらいまわしにされ、いざ1階のブースに行くと、やっと申込書にたどり着けた。しかし申し込みの受付は4階へということで、再び4階へと戻ることになった。

 僕は心の中で
「やっぱりフィリピンなんだよなあ。顧客サービスなんていう概念はこの国じゃ100年たっても浸透しないぜ。だから国際ビジネスの舞台じゃいつも負けちゃうんだよなあ」
 とつぶやいていた。

 申込書をもって4階に戻ると、担当の女性がガサガサ引き出しをまさぐっている。とその時、
「申込書、ありましたねえ」
 と悪びれることなく言い放つ。なんと、申込書が出てきたではないか! 何のために僕たちはたらいまわしにされたのか?! この時点ではかなり頭に血が上っていたが、ぐっとこらえた。
 契約は最低1年なので、自分が帰国した後はJACKIEさんが残り11ヶ月ほど使うということで、JACKIEさんに申込書を記入してもらった。これはスムーズ。

 それから、その住所がインターネットサービスの対象地域かどうか、パソコンでチェック。マニラを細分した地図には、無数の円が描かれていた。中継基地から半径数百メートルの円が地図上に記されているのだった。JACKIEさんの自宅はOKとなったところで、契約は1年以上ということが気になりだした。僕が帰国した後、JACKIEさんがインターネットサービスを引き継いで利用する(支払いも含めて)というのも、初期費用と、1か月分だけ支払いして、あとはJACKIEさんに支払ってもらおうというのもやはり申し訳ないと思い、かといって11か月分(およそ11,000ペソ)支払う余力もその時の自分にはなかった。 というわけで、担当者には申し訳なかったが、申し込み完了直前でキャンセルしてしまったが、ワイアレス・インターネットに関して認識が深まっていい経験だった。

 それにしてもフィリピンはやはりフィリピンだった。

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