国際茶番劇場大きな活字で見るにはこちらをクリックしてください。そうこうしているうちに着々とブッシュ政権は先の中間選挙で民主党に敗北したことにより、これまでの北朝鮮政策を大幅に転換しようとしている。北朝鮮が核開発一切を放棄するなら、朝鮮戦争以来の「休戦協定」にピリオドをうち、経済協力のほか文化、教育などの分野で協力関係を結ぼうという、北に対する甘い呼びかけである。北朝鮮という国は、対話による解決が不可能な国だということは歴史的に十二分に証明されているのに、またしてもクリントン政権時代のような過ちを繰り返そうとしているのだ。‥‥性懲りもなく。また、中国は北京の消息筋の話として、米国の北朝鮮に対する金融制裁措置によって資産凍結されていたマカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア」の北朝鮮関連口座の一部について、凍結が解除された(『聯合ニュース』11/20)と報じた。調査の結果、資金洗浄などの違法行為との関連がなく、合法的に運用されていたことが判明したからだという。 呆れてものが言えない。韓国の対外経済政策研究院(KIEP)が18日に発表した、国連制裁決議後の中朝国境地域経済協力現場の変化に関する報告書によると、ほとんどの一般商業銀行は現在、北朝鮮関連の制裁を解除している状態だという。中朝貿易の窓口となっている中国遼寧省丹東市の丹東税関も核実験と関係なく運営されており、中国貿易会社は税関の閉鎖を知らせる公文書を一度も受けとっていなかったことが判明している。また、現在、丹東市の鉄道、道路、東港を利用した両国の陸上、海上貨物運送は通常通りに行われており、北朝鮮・茂山鉱山からの鉄鉱粉搬入まで早々に再開されていたことも明らかになっている。 つまり、中国による北朝鮮経済制裁は初めから行われていなかったのも同然で、いかに中国が国際世界を欺いていたかがよく分かる。中朝国境に設置された中国側による鉄条網も、北の核実験を受けて設置されたものではなく、密輸防止のために両国が以前から合意し、昨年工事を行ったものだというではないか。 アメリカや中国が、自国の国益のためだけに沿って北朝鮮問題に関わっているということがよく分かる。またEUは、ベルギーのブリュッセルでの会合で「北朝鮮による核実験に対する制裁案を正式に採択した」と20日付AFP通信によって報じられた。安保理決議ですでに制裁が決まっている話ではないか。つまり既に国連加盟国すべてにその履行義務が生じている話である。EUにとって極東の果ての問題だからといって、いまさら何をか言わんや、である。 「イラン大統領が北朝鮮に核兵器廃絶を呼びかけ」(『asahi.com』11/20)に至っては、もはや『国際茶番劇場』というほかない。どの国も国益だけのためにひしめき合っている(金正日は自己保身だけのためであるが)。こうした茶番劇を尻目に、北朝鮮は今も着々と核開発を進めている。わが国もこうした国々に見習い、国際世論の動向に惑わされることなく、わが国の国益に沿った独自の路線を邁進する必要がる。 |
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2006年11月21日
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