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大きな活字でご覧になるにはこちらをクリックしてください。 ハンナラ党:覆水盆に返らず? 当選を受けて、李氏は朴氏に「これからは私と手を握り、政権奪回の道に進もう」と呼びかけ、大統領選に向けた「中核的な役割」を要請したという。これに対して朴氏は李氏の勝利を祝福、「昨日までのことはすべて忘れる。きょうから私は党員の本分に戻って、政権交代の実現のため白衣従軍(一兵卒として戦地に赴くこと)する」と和解の姿勢を示し、李氏に「国民と党員の10年の念願を肝に銘じ政権交代に必ず成功してほしい」と述べたというが、はたして心中はいかばかりであろうか。 韓国の選挙は、ネガティブ・キャンペーンが主流である。国民は候補者が掲げる政策などにはあまり関心がなく、もっぱらその醜聞暴露の応酬合戦に関心があり、それを楽しんでいる。今回は、盧武鉉大統領の支持率低下により与党の求心力が失われ与党は分裂状態にある。大統領本選挙では、野党が有利であるという風評の中での公認候補者選びであった。党の公認を得ることが即大統領の道に直結するという意味で、勢い李陣営、朴陣営ともに力が入った。その争いは、いかに中傷合戦が伝統の韓国にあっても、熾烈きわまる前代未聞のものであった。 投票の当日まで中傷や告発の応酬が続き、大きな汚点を残した。双方の陣営が相手方の不正・腐敗疑惑や経歴上の問題点、人脈疑惑など、あらゆるマイナス点をほじくり出して批判、非難合戦を繰り広げてきた。李候補の「不正蓄財疑惑」や「不動産資金疑惑」「出自に関する疑惑」、挙句の果てにはDNA鑑定まで受けるといったありさま。一方パク候補は「父親からの譲渡金疑惑」や「出自問題」、「隠し子疑惑」まで持ち上がり、まさに骨肉の争いを演じてきた。しかも、韓国憲政史上初となる、8時間にも及ぶ党内「検証聴聞会」まで、国民の公開のもとで行なわれてきた。 選挙運動最終日の18日夜には、李候補側がソウルのある地域で発見されたビラをめぐって朴候補を告発し、朴候補側も19日に釜山で李候補の支持者が自分の投票用紙を携帯電話のカメラで撮影しているのが発覚した件について、選挙管理委員会がこれに適切な処置を下さなかったとして告発した。そして両陣営ともに「やらせだ」、「カネのやりとりがあった証拠だ」とし、非難し合った。 こんな両者が、はたして和解できるものであろうか。挙党一致体制で果たして大統領本選挙に臨む事ができるのであろうか。特に敗れた朴陣営にとっては協力を渋りたくなるのではないだろうか。李氏は党内選挙に勝ったとはいえ、疑惑まみれで満身創痍状態にある。朴氏は敗れて多くの傷をうけたとはいえ、敗者の開き直りのような強みがある。朴氏は選挙期間中、李氏に対し「疑惑を解消できない候補で大統領選挙に勝てるのか」と口角泡を飛ばしながら強気でまくし立てていた。果たして、こんな女傑が、今まで何ごともなかったように、李氏に無条件に協力できるものなのであろうか。 形勢不利だといわれていた与党ウリ党は、民主新党との正式合併を20日に行った。野党内の足の引っ張りあいをよそに、着々と形勢を立て直してきている。来月には大統領訪朝という行事も控えている。北朝鮮の協力を得ながら、そしてこれまで野党自らが明らかにしてきた李氏の「疑惑」問題をフルに活用し、本選挙を戦ってくるだろう。野党は自滅、与党は漁夫の利を得て本選挙を戦うことになるに違いない。 それにしても野党ハンナラ党は馬鹿である。日本ならおそらく党内選挙の前に根回しやネゴシエーション、調整が行なわれるだろう。もし選挙が行なわれたとしても、表面上は政策論争になるに違いない(末端の活動員はどうか分からないが)。選挙後に禍根を残さないために、最大限の努力をするはずである。それがいいことなのか悪いことなのかは別にして、少なくとも本当の敵を見据えた中で、党内選挙を行なうに違いない。 ところがハンナラ党は、党内分かれて全力投球でやり合う。しかも政策論争ではなく醜聞暴露合戦である。これではたとえ選挙に勝ったとしても、党内に大きな禍根を残すことは間違いない。さらに党内外に広くその醜聞が知れ渡るところとなり、本選挙で不利になることは避けられない。だから馬鹿なのである。闇雲なパワーはあっても、後先考える「知恵」がないのである。はははは、いやもとい。 隣の国の馬鹿な選挙のことだから、別にどうだっていいのだが、本選挙ではやっはりハンナラ党に勝ってもらいたい。少なくともわが国の国益を考えた場合、北にべったりな現政権よりも、ハンナラ党の方がまだマシだと思われるからである。どちらが勝っても、そう大差がないといってしまえばそれまでだが、よりマシな政権を期待するのが人情というものである。ハンナラ党に「知恵」をつけてもらって、本選挙ではぜひ勝ってもらいたい‥‥ってか! |
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2007年08月21日
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