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大きな活字でご覧になるにはこちらをクリックしてください。 朝鮮おもしろ選挙事情 選挙ポスターも「全員賛成票を投じよう!」といった目を疑うようなものであり、とうてい公正・公平な選挙などではない。 反対投票をしたら保衛部(警察)に引かれて行き、ひどい尋問を受けて“反革命分子”に分類されるため、誰一人反対票を投じない。われわれは「これがはたして選挙なのか?」と疑問をもつが、北朝鮮の住民にとっては「選挙とはこういうもの」なのであって、それに疑問すら抱かない。したがって投票率99.9%、賛成票100%となる。つまり北朝鮮の選挙とは、住民人口の把握と政治性を試すだけのものであり、われわれが考える選挙などとは、遠くかけ離れたものなのである。 さて、では韓国ではどうか。先日『サンデー・プロジェクト』という報道番組で、韓国の選挙事情を特集していた。それによると、韓国の政党は日本のように“公党”などではなく、すべて“私党”なのだという。大統領が決まると、その恩恵にあやかるために議員が群がりひとつの政党ができる。しかし、ひとたび大統領の人気や支持率が低下してくると、次の大統領が誰になるかを睨み、大統領の下に終結していた議員の脱党者が増え、自然その党は空中分解してしまうのだという(池東旭氏)。 これまでの韓国の政党の離合集散は、すべてこうしたメカニズムによって行われているという。確かに今回も、盧武鉉大統領率いる与党ウリ党は議員152人のうち、すでに58人の離党者を出し空中分解寸前である。 与党ウリ党はこのように苦境に喘いでおり、次期大統領を与党から出すことが難しい状況になっているが、野党も野党で、党内候補者選びに骨肉の争いを演じていて、先行き不安定な状況にある。これまでにもこのブログで紹介してきたが、野党ハンナラ党では李明博(リ・ミョンバク)氏と朴槿恵(パク・クネ)氏の死闘が繰り広げられている。韓国伝統の選挙戦、つまり相手の“不正・腐敗疑惑”や“経歴上の問題点”“人脈疑惑”などを攻撃し合い、本来争点にならなければならないはずの政策の相違などそっちのけで、足の引っ張り合いを演じている。 朴陣営が李氏の「不正蓄財疑惑」を持ち出せば、李陣営は朴氏の「父親からの譲渡金疑惑」を持ち出す。また最近では朴陣営が「李候補の母親は日本人で、李候補の実兄である同党の李相得氏とは異母兄弟」という攻撃で、とうとうDNA鑑定まで行なわれた。なぜ母親が日本人であるということと、実兄が異母兄弟であることが問題であるのか、日本人のわれわれには理解できないが、それが韓国人特有の血統主義、経歴上の問題なのであろう。 なぜこれほど同じ党にあって、両候補は熾烈な戦いを極めているのか。野党ハンナラ党では、大統領選挙にあたり候補者を一人に絞る必要がある。この党内選挙に敗れれば、実際、大統領選挙には立てないのである。敗れたから離党して大統領選挙に臨むといったことが許されていないのである。そこでハンナラ党で大統領候補第3位につけていた孫鶴圭(ソン・ハッキュ)氏は、ちゃっかり同党を離党して、宿敵与党側に寝返った。金大中元大統領の信任を得て、いまや有力な与党大統領候補である。まさに大統領になるためには「何でもあり」。仁義なき戦いなのである。 こうしてみてくると、北朝鮮も韓国も無茶苦茶な選挙を行なっている。とは言ってみたが、わが国ははたしてどうだろうか。先の参院選でも明らかなように、一部の左翼系の新聞によって大衆が煽られ、本来争点にしなければならない問題がうやむやにされてしまった。今の政権の失政によって起きたわけでもない年金制度問題や、閣僚の醜聞問題でデタラメな選挙になってしまった。いやはや、われわれも北朝鮮や韓国の馬鹿げた選挙を笑えない‥‥。 |
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