米朝ガチンコ勝負:米国よ、今度こそ逃げは許されない!
米人記者に労働教化12年 = オバマ政権に反発 − 北朝鮮
【ソウル8日時事】朝鮮中央通信は8日、北朝鮮の中央裁判所(最高裁に相当)が、拘束中の米国人女性記者2人に対し、12年の労働教化刑を言い渡したと伝えた。オバマ米政権が北朝鮮の核実験を受け、テロ支援国再指定検討など制裁強化の動きを見せていることに反発した形だ。今後、米国は身柄解放に向け、北朝鮮との交渉を働き掛ける方針だが、難航するとみられる。
拘束されているのは、米ケーブルテレビ局のローラ・リン、ユナ・リー両記者。2人は3月17日、中朝国境地帯で脱北者問題を取材中に捕らえられ、その後、「不法入国と敵対行為」などの罪で起訴。朝鮮中央通信は6月4日に「裁判を4日午後3時から始める」と異例の事前報道を行っていた。
同通信によると、裁判は4日から8日まで続けられ、2人に対して「朝鮮民族敵対罪と不法出入国罪の有罪を確定」したという。
今後の日程は明らかとなっていないが、一審で判決が確定する可能性が高い。北朝鮮の刑法は「(外国人が)偵察を目的として秘密を探知、収集、提供した場合」、5年以上の労働教化刑とすると定めている。特に、事案が重大な場合は10年以上としている。
( 『 時事通信 』 2009.06.08 13:11 )
これはいわゆる「チキンレース」である。北朝鮮は瀬戸際外交でこれまで功を奏してきたため、今回も調子に乗って、どんどん恫喝外交を強めてきている。人質外交も恫喝外交の一手法である。
おそらく北は、1968年の「プエブロ号事件」、1996年の「韓国系米国人エバン・ハンジンカー氏の抑留」の成功を頭に思い描いているのであろう。前者は当時のジョンソン米大統領を恫喝し、ブッチャー艦長が(虚偽の)自白をすることで、約11ヵ月後に乗組員を釈放した。後者は当時のクリントン米大統領を恫喝し、ビル・リチャードソン下院議員特使が謝罪訪朝することにより、3カ月後に釈放した。いずれも米国を屈服させるかたちで決着がついている。しかも、いずれも民主党の大統領‥‥。北朝鮮はどうも、民主党の大統領なら人質外交が効果的だと思っている節がある。
この刑を言い渡された2人の記者が所属する“カレントTV”というのは、2005年8月、アル・ゴア元米副大統領(クリントン政権時代)ら投資家グループが、サンフランシスコで設立した視聴者参加型の双方向ケーブルテレビ局である。ゴアは、この“カレントTV”を大きなビジネスチャンスとして捉えている。そのTV局所属の記者が北朝鮮に捕らえられ12年もの刑を受けたということは、ゴア自身が自身の政治力をふるに発揮して、水面下でこの女性記者たちを奪還するために大いに動いていると考えられるのである。当然、北はそのことをしっかり計算に入れているものと思われる。
さてさて、オバマ大統領が対北政策の見直し(対話政策から強攻政策)をほのめかし、クリントン国務長官が、北のテロ支援国家指定の解除取り消しを検討していると公言している。はたして米国が「改心」し筋を通すのか、それとも、またしても北に屈服し同じ過ちを繰り返すのか‥‥。このガチンコ勝負、しばらく目が離せない。
shiraty5027
|